エスプール Media-IRフェア(日本インタビュ新聞社)

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エスプール

■ 事 業

主要事業はビジネス・人材ソリューション

 事業は、「ビジネスソリューション事業」、「人材ソリューション事業」の2つに分けられる。アウトソーシングサービスを通じて顧客企業の売上向上やコスト削減等の業務支援を行っている。また、事業を通じて雇用機会に恵まれない若年層、シニア層や障がい者の雇用創出に貢献している。

nouenn.tifrogi.JPG 主力の「ビジネスソリューション事業」は、エスプールが、ロジスティクス及びセールスプロモーション分野のアウトソーシングサービスを提供している。ロジスティクス分野では、顧客の物流センターや物流プロセスの全部又は一部分を請け負うセンター運営業務や、主にネット通販を扱う顧客の荷物を預かり発送業務を請け負う発送代行業務を提供している。セールスプロモーション分野では、全国規模のキャンペーンや調査等のプロジェクトの運営を受託している。また、養液栽培農業を活用した障がい者雇用支援サービスとサービスに付随する農園運営事業も当セグメントに含まれている。

 「人材ソリューション事業」は、エスプールヒューマンソリューションズにおいて、人材派遣、人材紹介等、人材に係わるサービスを提供しており、主要な業務はオフィスサポート人材派遣サービスと営業支援人材派遣サービスである。オフィスサポート人材派遣サービスは、コールセンターや事務処理センターといった顧客のカスタマーセンターに特化した人材派遣サービス。カスタマーセンターでの採用コスト、研修教育コスト、雇用管理に係る事務コスト等の人材関連コストの削減や定着率の向上といった顧客のニーズに対応している。営業支援人材派遣サービスは、契約獲得や販売といった営業業務への人材派遣サービスである。携帯電話販売、店頭販売支援業務等の要員の派遣、クレジットカード会員やブロードバンド会員の獲得要員の派遣及びこれらのキャンペーン事務局運営等を行っている。単なる人材派遣にとどまらず、営業成果を重視し、営業現場の巡回や研修等の周辺サポートを充実させることにより、顧客の売上増加・販売促進費削減に貢献している。


業務設計、コンサルティングから遂行まで手がける強み

 顧客のパフォーマンス向上に着目し、業務の設計やコンサルティングから遂行までを自社ですべて行える点が強み。

 現在同社で行っているEC向けの発送代行サービスは、これまでの経験を基に、自社で事業化し、運営している。高品質で効率的なロジスティクスサービスの提供を背景に、受注量は増加している。

 また、人材派遣サービスでは、昨年の下期から今期の上期に向けて、16.6%増の売上を達成している。特に西日本の名古屋、大阪、博多の3支店では単月の売上が過去最高を記録している。この要因は、コールセンター向けの派遣が非常に順調に拡大しているからであり、同様にコールセンター業務の多い札幌、仙台、新宿、金沢の支店を現在重点的に強化している。業務に精通した専門営業を設置して、選任の担当者が全エリアを担当することで、顧客の信頼度も向上し、受注の拡大に繋がっている。

 試験運営サービスでは、試験会場に試験監督を派遣するというだけではなく、会場手配から、受験申込受付、受験票や合否通知書の印刷、更にその発送業務まで、事務局業務をトータルで請負っている。今期は、大型案件が控えている。

 一方、新たな収益源の確保を目指し、新規事業の立ち上げにも注力している。特に養液栽培農業を活用した障がい者雇用支援サービスについては、非常にユニークなビジネスモデルとなっており、業界からの注目も集まっている。

エスプール:前期より次号拡大のために取り組み、今期は飛躍の第1歩の年

■2期連続の営業黒字を達成

 エスプール<2471>(JQS)は11日、12年11月期決算説明会を開催した。同社代表取締役社長浦上壮平氏は、前期の業績を振り返り次のように話した。

 「リーマンショック後、当社グループは、一時期大変厳しい状況になりましたが、お陰さまで、11年11月期、12年11月期と2期連続の営業黒字を達成することが出来ました。特に12年11月期は、我々にとっては非常に厳しい事業環境でしたが、今まで赤字であった事業が黒字化することが出来て、結果的に非常に良い1年になりました。また、今期については、前期より事業拡大のために取組んできましたので、躍進の第1歩の年になるのではないかと感じております。2016年度までに中期の経営計画として、売上高100億円、営業利益5%の目標を掲げています。その達成に向けて、今後も積極的に事業を拡大していこうと思っています」と厳しい事業環境の中で健闘し、今期を飛躍の年として捉えていることを紹介している。

 12年11月期連結業績は、売上高49億41百万円(前期比10.7%減)、営業利益48百万円(同47.9%増)、経常利益29百万円(同66.3%増)、純利益△30百万円(前期2億7百万円)と減収ながら、営業・経常利益共に大幅増益となったが、最終利益は2008年以降の源泉徴収額の徴収不足額42百万円を特別損失として計上したことにより当初予想を下回った。

 売上高に関しては、システムと研修の子会社2社を売却したことにより、2ケタの減収となったが、人材ソリューション事業は前期比6.4%増を達成したことで、売却した子会社を除いた既存事業の比較では増収を確保した。

 営業利益については、将来に向けた先行投資を行いながらも、障害者雇用事業が通期で黒字転換したこともあり、ビジネスソリューション事業で前期比20.8%増を達成した。

 特別損失については、業務フローの見直しとシステム改修により、今期への影響は無く、一時的なものといえる。

 セグメント別の売上高、営業利益を見ると、ビジネスソリューション事業(アウトソーシングの受託<ロジスティックス、セールスプロモーション等>)17億50百万円(前期比9.3%減)、1億40百万円(同20.8%増)、人材ソリューション事業(コールセンターや販売業務を中心とした人材派遣サービス)32億92百万円(同6.4%増)、2億74百万円(同4.7%減)、その他8百万円(同58.1%減)、△3百万円(前期△12百万円)となっている。

■12年11月期に掲げていた基本方針は概ね実行

 12年11月期に掲げていた基本方針の結果については、「1番目の人材派遣サービスについては、積極的な拡大戦略を採用するということでしたが、法規制の問題がありまして、4月に公示が行われて、10月1日に改正派遣法が施行されました。主な内容は、30日以内の短期派遣の禁止でありましたが、10月1日に施行された後では、予想以上に受注が増えていて、派遣業界は追い風となっています。ただ、携帯販売支援業務では、3年継続して勤めると一旦職場を離れなければならないという派遣抵触日の問題もありまして、売上減少にとなりました。全体的に競争が激化しましたが、2期連続で増収を達成できましたのでので、良かったのではないかと考えています。。第2点として、アウトソーシングビジネスの拡大に向けた体制整備に注力することを掲げていました。このことについては、品質の向上、ノウハウの蓄積など、得意分野の深耕は進みました。しかし、注力分野であったネット通販の新規受注が進まず、営業に課題を残しています。第3番目の障がい者雇用支援、顧問派遣の収益化を目指す点については、障がい者雇用支援サービスは大幅な収益改善が進み、営業黒字化を達成しています。一方の顧問派遣は目標の未達となりました。全体的には、厳しい市場環境の中で、基本方針は概ね実行に移すことが出来たと思っています」(浦上壮平社長)と基本方針の結果について語った。

■今期13年11月期の連結業績予想は増収大幅増益で黒字転換

 同社では、前期で不安材料はすべて払拭し、今期は事業拡大に向けた攻めの体制を構築する年と認識している。そのため、基本方針として、積極的な拡大路線の推進、収益力の向上、社会貢献性の高い分野での事業展開と3項目を掲げている。

 今期13年11月期の連結業績予想は、売上高52億62百万円(前期比6.5%増)、営業利益80百万円(同65.8%増)、経常利益66百万円(同124.8%増)、純利益50百万円(前期△30百万円)と増収大幅増益で黒字転換を見込んでいる。

 通期業績予想を達成するためのセグメント別の重点施策としては、人材派遣サービスでは、拠点網の拡充(スタッフ募集の強化)、携帯販売業務の強化に注力する。まず、拠点網の拡充については、上半期は最大マーケットである首都圏を重点的に強化する。例えば、1月には都内に銀座、池袋、上野に拠点を開設し、スタッフの募集を強化。更に、下期は地方拠点の拡充に注力する方針。携帯販売の強化策としては、運営体制の見直しを行い、営業・オペレーションの改善強化のため、役員2名を配置する。更に、定着率向上のために、グループ派遣を強化するとしている。以上の取り組みを実施することで、人材派遣サービスでは、売上高34億25百万円を目指す。

 ロジスティックスアウトソーシングに関しては、発送代行サービスでは、ネット通販の市場は拡大しているが、配送業務の受託競争が激化している状況にある。そのため、同社では、重点施策として、上期を目処に東京近郊に第2センターを開設し、競争力を高めるとともに、新規顧客層の獲得を目指す計画。センター運営代行サービスについては、派遣法の改正により、ニーズは拡大傾向にあるが、ノウハウのある人材サービス会社は少ないため、同社にとっては新規顧客獲得のチャンスといえる。そのため、既存顧客からの新規案件の獲得、新規顧客へのアプローチも強化していく。その結果、ロジスティックスアウトソーシングの売上高は、14億65百万円を見込んでいる。

 キャンペーンアウトソーシングの重点施策としては、従来のキャンペーンに加え、営業代行、店舗巡回、販売支援を行うMD(マーチャンダイジング)業務を開始することで、営業・販促活動をトータルでサポートする体制を築く。対面型獲得業務では、太陽光パネルのノウハウをもとに商材数を拡大する方針。また、Wi−Fi設置業務は、安定的に継続するとみている。その結果、売上高2億29百万円を計画している。

■障がい者雇用支援サービスは前期の67百万円から急拡大し、1億23百万円を見込む

 障がい者雇用支援サービスについては、千葉県市原市に同社の子会社「わーくはぴねす農園」が運営する2棟のビニールハウスの農園は完売となっている。現在3棟目を手掛けていて、既に企業からの受注も進んでいる。従業員が300名を超える企業は、従業員の1.8%は障がい者を雇用することが義務付けられている。この規則を守らない場合は、1人当たり60万円の罰金が科されることになっている。もし、その後も改善命令に従わない場合は、法務省のホームページに会社名を公表されたり、入札に参加出来なくなったりする罰則がある。しかも、今年4月1日からは1.8%から2.0%にアップすることから、同社の障がい者雇用支援サービスの需要はさらに高まるものと予想される。また、農園で働く障がい者の教育を行うことで、3か月の教育期間中は、国より障がい者就労移行支援として補助金をもらえる制度があり、「わーくはぴねす農園」では障がい者の教育を行っている。さらに、教育が終了すると企業が買い取った区画での就労ができることから、企業にとっても障がい者にとってもありがたい結果といえる。そのため、今期売上目標は、前期の67百万円から急拡大し、1億23百万円を見込んでいる。

 以上のように、一時期の厳しいか状況から脱却し、2期連続の営業黒字を達成するとともに、事業拡大のための先行投資を行っていることから、今後の事業拡大が期待される。



エスプール<2471>(JQS)

反発のタイミング

 今期(13年11月期)連結業績見通しは売上高が前期比6.5%増の52億62百万円、営業利益が同65.8%増の80百万円、経常利益が同2.2倍の66百万円、純利益が50百万円の黒字化(前期は30百万円の赤字)としている。セグメント別の売上高見通しは、ビジネスソリューション事業がネット通販市場拡大に伴うロジスティクス関連の受注拡大などで同11.8%増収、人材ソリューション事業がコールセンター業務の需要拡大などで同4.0%増収としている。拠点網拡充によってスタッフ募集も強化する模様だ。増収効果で営業損益の改善が期待されるだろう。

 株価の動き(12年12月1日付で1株を100株に株式分割)を見ると、12月21日に265円まで上昇する場面があったが、12年8月以降は概ね200円〜250円近辺のレンジでボックス展開のようだ。足元は概ね210円〜220円近辺で推移してボックスレンジ下限に到達している。2月20日の終値219円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円47銭で算出)は11倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS55円18銭で算出)は4倍近辺となる。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線が抵抗線の形になっているが、200円〜250円近辺のボックスレンジ下限に到達して下げ渋り感を強めている。市場が急拡大しているネット通販関連のテーマ性も支援材料であり、反発のタイミングだろう。

1999年12月
東京都新宿区高田馬場に潟Gスプール設立
2001年 2月
東京都中央区に本社を移転
2003年 6月
(株)エスプール・マーケティング設立
2004年 9月
自社コールセンターを設立(現所在地:北海道北見市)
2005年 7月
(株)パスカル設立
2006年 4月
(株)エスプール総合研究所設立
2007年12月
イーカム・ワークス鰍ヨ出資
2008年10月
(株)パスカルを鰍fIMに名称変更。システム事業開始。
2009年12月
(株)エスプールヒューマンソリューションズ設立
2010年 5月
障がい者支援雇用支援サービスを開始
2010年 6月
(株)わーくはぴねす農園設立
2010年10月
JASDAQ市場へ区分移行
2011年 2月
(株)エスプール総合研究所の全株式を子会社経営陣に譲渡
2011年 8月
S−POOL BANGKOK CO.,LTD設立
2011年 9月
(株)GIMの全株式を潟Aウトソーシングテクノロジーに譲渡


エスプールのIRフェア


企業変革を支援し
日本を元気にする

代表取締役会長兼社長 浦上 壮平代表取締役会長兼社長 浦上 壮平

 「企業改革を支援し、日本を元気にする」、このミッションを掲げてエスプールは1999年12月に創業いたしました。

 「良い商品、サービス、ブランドもしくは技術を持っているにも関わらず、リーダーシップ力の欠如、マーケティング力の不足、システム化の遅れや高コスト体質等のために競争優位を獲得できていない企業は多い」

 我々エスプールのミッションは、このような経営課題のある企業に対して、人材・組織開発と戦略的アウトソーシングによって、持てる強みを最大限に引き出すとともに弱みを適時補っていくことで、パートナー企業に対して確実に競争優位をもたらし、共に成長していくことです。

 「エスプールと組んだから勝てた!」と言っていただける企業になりたい!創業以来、この信念を貫いてきました。

 「企業変革を支援し、日本を元気にする!」

 このゴールに向かって、これからもエスプールは、新たな価値の創造にチャレンジして参ります。ご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。

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