2009年10月06日
環境関連銘柄特集:ストップ汚染・地球温暖化

空気汚染、土壌汚染、地球温暖化ガスの削減に取り組む企業

■避けて通れない環境問題

 我々人類の生存の基盤である地球の環境は残念ながら急速に悪い方に変化している。環境白書によると、気候変動に関する政府間パネルの第4次評価報告書は、「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起因による温室効果ガス濃度の観測された増加によってもたらされた可能性が非常に高い。しかも、世界の年平均気温について、統計を開始した1891年以降の各年の気温順位は、21世紀になってからのすべての年が、10位までに位置付けられている。
 世界各地で、ハリケーンやサイクロン、集中豪雨や干ばつ、熱波等の異常気象による災害が頻繁に発生している。また、世界中の様々な地域で、気候の変動が原因とされる生態系の異変が報告されている。これらの現象のすべてについて地球温暖化の関与と断定することはできないが否定もできない。地球温暖化が進行すれば、これらの悪影響がさらに強まることが、様々な研究によって指摘されている」と述べている。

 インドネシアのスマトラ島地震で4つの村落が土砂に埋まり数千人の安否が気遣われているというニュースが10月5日に流れた。ひとたび災害が起きると被害の規模が年々大きくなってきているのが現状で、地球温暖化対策に人類全体が真剣に取り組む時期に来ている。この問題に取り組むことが、人類が安全な環境で快適に、健康に生活できるかどうかの分岐点ともいえる。
 日本では、長い自民党政権の時代が終わり、新しく民主党時代の幕開けとなっている。党首である鳩山首相のCO2を25%削減するというメッセージにヨーロッパの各国首脳は諸手を挙げて賛成した。
 しかし、地球温暖化の最大の敵であるCO2を最も排出しているアメリカ、中国の2大国はさしたるメッセージも発表していない。しかも日本の経済界でも、CO2を25%削減には経済復活の妨げになるとの意見もあり、政府と経済界の足並みが揃っていないのが現状である。
 環境問題は避けては通れない問題であることから、今回は、空気汚染、土壌汚染、地球温暖化ガスの削減といった問題に取り組んでいる企業を集め、事業内容を詳しく紹介する環境特集を企画した。

●環境関連銘柄特集:ストップ汚染・地球温暖化(順不同)

銘 柄 記 事
・ユビキタスエナジー<3150>(JQ) ユビキタスエナジー:エネルギーコストソリューション事業は順調
・パシフィックネット<3021>(東マ) パシフィックネット:環境にやさしい循環型社会の構築に貢献
・タケエイ<2151>(東マ) タケエイ:多様なニーズに迅速に対応する「総合環境企業」を目指す
・朝日工業<5456>(JQ) 朝日工業:全ての工場、事業所で環境負荷低減を強力に進める
・松田産業<7456>(東1) 松田産業:貴金属事業では「東アジアNo.1のリファイナー」を目指す