2016年 【高配当利回り銘柄特集】

底値圏のマーケットで注目される「高配当利回り銘柄」


高利回り銘柄は「第二の年金」

第二の年金 株式の配当利回りが高水準にある。直近では、東証1部全銘柄の利回りは2.13%と2%を超えた状況が続いている。さらに、利回りよりも成長性が重視される小型銘柄においても東証2部の利回りは2.27%、ジャスッダックでも2.32%と高い。

 これに対し日本株式会社とも言うべき国が発行している10年物国債利回りは1.005%。預貯金金利に至ってはコンマ数パーセントと俗に言う、雀の涙ほどにすぎない。ましてや、日本国債にはユーロのような信用不安がつきまとっている。

 それでも株式投資が敬遠され、配当利回りが高いままとなっている背景には、内外経済の不透明なことがある。短期間の間にリーマンショック、ユーロ不安など経済金融システムを揺るがす大きい出来事が起きていることはある。しかも、それ以上に投資家が配当取りという中長期投資に慎重となっているのは、安心と思われていたJAL、東京電力、オリンパス、大王製紙などの株式上場廃止や株価大暴落が大きく響いている。「株を見るのもイヤ」という声も聞かれる。東京電力には自然災害という理由はあったものの、株価が大きく下がったうえに無配。オリンパスは投資家を長年騙し続けたウソの決算書、大王製紙は経営者の甚だしい公私混同。これでは、配当金で老後を楽しみにしていた投資家の信頼を完全に裏切ってしまった。

 もちろん、多くの企業は真面目に堅実経営に努めている。一部企業による投資家の信頼に反する行為がマーケット全体の信頼を失墜させたことは残念である。資本主義のメインプレーヤーである「企業」は、サポーターである投資家の信頼を得るべく今後も真摯なプレー(経営)が望まれる。ただ、今回の一連の出来事で国民の真の共有財産としての発行市場並びに流通市場の重要性が改めて認識されたことも事実である。

■下値不安が小さい中で注目

 PBR(株価純資産倍率)も東証1部全銘柄ベースで0.96倍と企業の解散価値の1倍を割り込んでいる。株価水準は大底圏にある。また、上昇を続けるNYダウに対しても日本株の出遅れと割安が目立つ。通常、NN倍率(日経平均÷NYダウ)は1倍で推移してきたが、このところは0.7倍程度と低水準のままで、いずれ日本株の割安が是正されるものとみられる。

 相場水準が底値圏にあり、日本経済が東日本震災の復興をテーマに回復が見込まれる。こうした状況、とくにマーケットに下値不安が小さい中で注目したいのが高配当銘柄である。株主優待を実施している企業もあり配当とあわせると魅力はいっそう増す。(Media-IR)

●厳選 底値圏のマーケットで注目される「高配当利回り銘柄」(順不同)

銘 柄 記 事
 5月中間決算  
 ・イワキ<8095>(東1)  イワキの株価は出来高を伴い急騰