| マーケット低迷時に魅力増すインカム銘柄 |
日本国内の景況感が急速に失速し始めている。農産物やその他原料価格の高騰、それに伴う各製品の物価及びサービス価格の上昇が進み、その一方で今夏のボーナス支給額が前年割れするなど、今後の可処分所得の減少懸念が深まっている。
総務省が発表済の8月の完全失業者数は272万人と1年前に比べ23万人増加、同月の完全失業率は4.2%(季節調整値)と前月比0.2%上昇し、2006年9月以来の高水準となっている。さらに厚生労働省が発表済の同じ8月の有効求人倍率(同)も前月から0.03ポイント下がって0.86倍と9ヶ月連続の減少、特に正社員有効求人倍率は前年同月を0.08%下回る0.53倍と低下の一途を辿っている。雇用の先行きを示すとされる新規求人数は前年同月比21.3%減。もはや雇用面・所得面から見ても日本の今後の先行きが憂慮される事態に直面している。
さらに法人を見ても、今4〜6月決算で東証1部上場企業の約60%が経常減益・赤字転落を余儀なくされたほか、全体でも売上高こそ前年比増収となったが、経常利益は15.8%減、最終利益も21.3%減と今1〜3月期より減益幅拡大を余儀なくされた。また国内要因だけでなく、米国大手証券会社の破綻に代表される米国発の金融不安が欧米先進諸国をも巻き込み、失業者の増加、それに伴う消費の低迷で、今後は円高と外需不振に直面した輸出産業の打撃は特に大きいことは容易に想像される。
このように内需・外需とも後退感が増す中では地合の悪い展開が続いても仕方がない。既に円高・株安局面に入った感があるが、今後も資金繰り悪化に伴う破綻、相場低迷による時価総額未達による上場廃止、果ては発行体企業側が相場の低迷で上場メリットを感じられず、敵対的買収懸念も含めてMBOを実施するなど、いっそう相場を冷え込ませるマーケット環境に突入する可能性は否定出来ない。結果として、キャピタルゲインを狙える銘柄は必然的に限られてくるであろう。
| 銘柄名 | コード | 配当+優待利回り(10/30) |
|---|---|---|
| スリープログループ | 2375 | 配当+優待利回り=1.46%+61.22%=62.68% |
| ウイル・コーポレーション | 7831 | 配当+優待利回り=2.92%+6.49%=9.41% |
| パーク24 | 4666 | 配当+優待利回り=5.49%+3.66%=9.15% |
| カナモト | 9678 | 配当+優待利回り=5.17%+0.78%=5.95% |






