2008年11月 配当+株主優待銘柄特集
配当+株主優待銘柄特集

安定株主構築に向けて還元・導入に前向きな企業増える


マーケット低迷時に魅力増すインカム銘柄

 日本国内の景況感が急速に失速し始めている。農産物やその他原料価格の高騰、それに伴う各製品の物価及びサービス価格の上昇が進み、その一方で今夏のボーナス支給額が前年割れするなど、今後の可処分所得の減少懸念が深まっている。
 総務省が発表済の9月の完全失業者数は271万人と1年前に比べ2万人増加、同月の完全失業率は4.0%(季節調整値)と、2006年9月以来の高水準となっている。さらに厚生労働省が発表済の同じ9月の有効求人倍率(同)も前月から0.02ポイント下がって0.84倍と10ヶ月連続の減少、特に正社員有効求人倍率は前年同月を0.08%下回る0.54倍と低下が続く。さらに雇用の先行きを示すとされる新規求人数は前年同月比13.4%減。もはや雇用面・所得面から見ても日本の今後の先行きが憂慮される事態に直面している。
 さらに法人を見ても、今第2四半期決算で下方修正を発表する企業が続出、国内6大金融グループの合計連結純利益は前期比6割減と急低下する見通しで、金融危機が一般事業会社、しいては実体経済に暗い影を落とすことの懸念が強まっている。また国内要因だけでなく、米国大手証券会社の破綻に代表される米国発の金融不安が欧米先進諸国をも巻き込み、失業者の増加、それに伴う消費の低迷で、今後は円高と外需不振に直面した輸出産業の打撃は特に大きいことは容易に想像される。
 このように内需・外需とも後退感が増す中では地合の悪い展開が続いても仕方がない。既に円高・株安局面に入った感があるが、今後も資金繰り悪化に伴う破綻、相場低迷による時価総額未達による上場廃止、果ては発行体企業側が相場の低迷で上場メリットを感じられず、敵対的買収懸念も含めてMBOを実施するなど、いっそう相場を冷え込ませるマーケット環境に突入する可能性は否定出来ない。結果として、キャピタルゲインを狙える銘柄は必然的に限られてくるであろう。

 当面マーケットの明確な回復が見込めない中で、注目したいのが高配当・魅力的な株主優待を実施しているインカムゲイン銘柄である。相場に左右されない、確実に得られる点も日本人の気質に合った還元といえる。優待人気を発行体企業も実感しており、既に全上場企業の約25%強が株主優待を実施しており、そうした企業の中には非常に魅力的な還元を行っているところも多い。銀行預金も以前低利が続く環境の中、そうした魅力的なインカム銘柄でまだ間に合う11月末権利確定銘柄をピックアップしてみたい。(Media-IR)

●厳選 魅力増すインカム銘柄(順不同)

銘 柄 記 事
コージツ<9905>(JQ) コージツは中高年の健康志向の高まりが追い風
関門海<3372>(東マ) 関門海はロイヤリティ収入の増加や積極的なM&Aが奏功し黒字化へ
アライドハーツ・ホールディングス<3062>(JQ) アライドハーツ・ホールディングスは、さらなる事業拡大を目指す
ティムコ<7501>(JQ) ティムコはフィッシング用品の売れ筋商品市場投入など奏功し黒字転換