| 日本人の好む「お鍋」の主役「海産物」 |
四方を海に囲まれて暮らす日本人の多くが好む「海産物」。「お鍋」においても全く例外ではありません。例外でないどころか、「お鍋」の主役を張っていると言っても過言ではないでしょう。海産物からは程よいダシも出て「お鍋」のおいしさをいっそう引き立て、多くの日本人の好む「お鍋」には必要不可欠な、トレンドに左右されない普遍的な人気メニューと言えるかもしれません。そうした海産物を手掛ける企業として日本水産<1332>が挙げられます。同社は鍋物料理に利用されるちくわやかまぼこ、おでん具材を手掛けるほか、最近では魚肉ソーセージ、果ては鍋スープと幅を広げている。従来からの鍋物の既成概念に捉われず、「担々鍋」、「豆乳鍋」、「カレー鍋」など新メニューの開発にも積極的です。
マルハニチロホールディングス<1334>も子会社が水産事業を幅広く手掛けており、カニやサケ、その他様々な魚類や、貝類の販売を手掛けており、鍋物料理に利用される食材の提供に大きな貢献を果たしています。
また極洋<1301>も鍋物料理に利用される貝類やマダラなどの魚類、さらにエビ、カニ、イカ、いわしなどを原材料に製造したすり身製品に大きな強みを持っており、鍋物料理の需要が急増するこれからの季節に売上を伸ばすことが期待されます。
| もう一方の鍋物の主役「野菜・豆腐・おでん」 |
海産物と合わせて毎回登場するもう一つの主役が「きのこなどの野菜や豆腐」である。 人によって、或いはメニューによっては海産物よりこちらの方が登場回数の多い主役と言えるかもしれない。雪国まいたけ<1378>は鍋物料理に利用されるまいたけ、しめじ、エリンギ等きのこ類やもやしを幅広く手掛けるパイオニアである。またホクト<1379>もきのこを主力事業としており、「きのこの寄せ鍋」など鍋物に積極的にきのこを利用するよう、セールスプロモーションにも積極的であります。
また篠崎屋<2926>は数少ない上場豆腐メーカーとしてこの季節に注目される企業です。豆腐は「お鍋」にとって貴重なバイプレーヤであるうえ、「湯豆腐」などではその名の通り、「主役」でもあります。同社は単に豆腐だけでなく、そこから派生したおでんにも利用される各種がんも、厚揚げ、湯葉や豆乳など鍋物料理の貴重な「役者」達を多く製造しています。その他ケイエス冷凍食品<2881>も豆腐、おでん具材の一つであるちくわなどを手掛けているほか、一正蒲鉾<2904>は、はんぺん、さつま揚げ、ごぼう巻きなどおでん具材のバリエーションを豊富に取り揃えており、これからの季節に販売が延びるものと見込まれ、要注目です。
| 「お鍋」のプロデューサー「だし・調味料」 |
今まで「お鍋」を舞台とした重要な"役者"達を紹介してきましたが、それぞれの役者たちも優秀なプロデューサーの演出がなければ、せっかくの逸材も台無しになってしまいます。そこで活躍するのが「だし・調味料」です。
エバラ食品工業<2819>はよせ鍋、キムチ鍋など各種鍋物料理やすき焼き用の素や調味料を幅広く手掛けています。ダイショー<2816>は従来からよせ鍋、キムチ鍋やちゃんこ鍋など各種鍋つゆや、しゃぶしゃぶ用のゴマだれ、ポン酢に強みを持ち、今秋も新製品を発売したほか、既存製品も大幅にリニューアル。鍋物料理分野に関して強い意気込みが感じられます。またキッコーマン<2801>も醤油製造ノウハウを生かした鍋つゆに強みを持ちます。その他ジャパン・フード&リカー・アライアンス<2538>もやはり鍋つゆや、鍋物用のポン酢などを製造しており、これからの季節に要注目企業と言えます。
マーケット全体の地合いに不透明感が増し、為替相場も方向性に安定感のかける相場が続く中、必然的にディフェンシブ銘柄に注目が集まるのは自然な流れとも言えます。
その中で、人間生活の最も不可欠な部分を担う「食品産業」、その中でもこれからの季節に需要が増し、多くの日本人から普遍的な人気を誇る「お鍋」に関わる食品企業は安定的な需要を確保出来る可能性が高いでしょう。こうした企業は株主優待を実施している企業も多く、インカム銘柄としての魅力が高い点も特徴です。ここは鍋物を食べて、心もカラダも、さらには懐も温まりたいですね。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.11 |特集




11月に入ってから気温もグッと低下、日も短くなり「寒い冬」の気配をはっきりと感じる季節になりました。そこで多くの日本人が晩に囲みたくなるのが冬の定番料理といえる「お鍋」、つまり鍋物料理です。