日本製鋼所(5631)は、5月23日に2105円まで上げ、昨年7月24日につけた過去最高値に顔合わせした。20日からは2000円固めの動きが続いている。同社株の日柄ポイントは、7月7日〜9日に開催が予定されている洞爺湖サミットとそれ以前に相次いで予定されている各環境関連会合。既に、3月以来、気候変動やクリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する閣僚対話などが開かれており、今月中旬以降は各種環境会議が続々開催される予定だ。市場では、さまざまな視点から環境関連株を物色する動きが広がっている。
洞爺湖サミットで人気化も
ただ、株価からみれば、洞爺湖サミット終了でいったん、材料出尽くし感が広がる可能性も考慮しなければならない。環境関連株人気の当面のピークがどこにくるかは今は想像の外にあるが、原子力関連株をリードするのは日製鋼と見てよい。米国原発市場では前週22日現在で、原発計画34基、建設許可済み15基、契約済み11基となっているという。半年前の昨年11月21日は計画37基のみだったことに比すればその件数の増加及び進行ピッチの速さに驚かされる。また、中国では68基の計画と半年間で22期の計画増加という。同社は原発用圧力容器、蒸気発生器、加圧機などの一次系製品で世界シェア8割を握るといわれ、原子力関連株の鍵を握る企業。同社室蘭工場はサミットが開催される洞爺湖のすぐ近くだ。日本の原子力技術の高さをアピールする場面があれば、一段と人気が盛り上がるが、さて・・。
同社の今09年3月期は営業益3%増の会社計画と伸びが鈍化すると予想しているが、受注の伸びから、続く来10年3月期以降の受注拡大、業績拡大が期待される。
●日本製鋼所<5631>

では、テクニカル面は?長期トレンドでは、今年1月安値1335円を基点に今月まで陽線が4本立ち、2000円台に乗せてきた。中期的な動きを見る週足ベースでは、3月第4週に26週移動平均線が52週線を下回るデッドクロス(DC)を示現したが、再び、26週線が52週線を上抜くゴールデンクロス(GC)が急接近中で、6月前半にも示現する格好となっている。
また、週足ベースの一目均衡表では4月第1週に「雲」の上限を突破、上値を追う構えとなっている。そして、3月第2週に各週足移動平均線が1650円前後で収れんした後に、株価は急伸しており、ここからの上値追いを下支えすることになろう。また、5月16日現在の信用倍率は0.96倍と売り超にあり需給面も上々だ。最高値更新から一段高を目指す動きが期待できそうだ。
■(前号)「押し目待ちに、押し目なし」を地でい<新神戸電機はどこまで上がる?>
新神戸電機(6934)は23日に823円の年初来高値をつけた後、27日前場に773円まで下値を見た。その後、810円まで戻し、15円高の802円と800円台を回復して終わった。来週にも26週移動平均線が52週線を上抜くゴールデンクロスの示現が予想される。調整を終え、再び、上昇基調入りが鮮明化しそうだ。
1月安値353円から出発した不人気銘柄だが、今や、リチウムイオン電池の電極材で収益構造大転換時代を迎えつつある。全般波乱や利益確定売りなどで急波乱の場面があっても不思議ない。が、基本的には、収益大好転の期待を背景に株価も大変身を遂げる夢のある銘柄として、「下値波乱端歓迎」の姿勢で臨みたい。
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(株式評論家・熱田和雄)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.05.27 |特集

