株価の羅針盤はテクニカル(11)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年5月29日

「窓」を空けた高値圏から上値を伺う主力株が高く跳ぶ!

■NTT−−上値を試す動きが一段と強まる!?

 NTT(日本電信電話)(9432)は、13日に決算発表をしたが、翌14日に株価が跳んだ。買い気配から4万5000円高の49万3000円で寄り付き大きな「窓」を空け、5000円高の49万8000円ストップ高で取引を終えた。その後、22日に47万4000円まで下げたものの、決算発表以前の株価水準からみれば大幅高の水準で堅調な展開が続いている。上値は長期的な動きを示唆する200日で押さえられていた。が、29日、一時51万円まで買われ急騰後の高値を上抜くと同時に200日線も上抜いた。

 同社が発表した今09年3月期連結営業利益予想は、前期比11%減の1160億円だったが、実質的には増益見通しだったことが好感された。配当についても、前期年間1000円増配し、9000円とした。今09年3月期は2000円増額の1万1000円に引き上げると発表したことも買いを集めた。

 NTTのほか、予想外の好決算もしくは好業績予想を発表した松下電器産業(6752)ソニー(6758)・・など主力株の一角も、NTT株とそっくりの上放れたところで高止まりするチャートを形成している。すなわち、今回の急騰後の高値を最初に突破したNTTがここから一段高に向かうということは、松下、ソニーなどが後を追う好展開となるということ、そのことは、1万4500円を抜けきれないでいる日経平均株価が上値を追う強気の相場を展開すると期待できることでもある。

 NTTの場合、週足ベースでも、29日現在、長期線の52週線を上抜いた。これは昨年5月第2週以来1年ぶりのことだ。上値を試す動きが一段と強まると考えるのが当然と思うが、さてどうか・・。

●NTT 日本電信電話<9432>
9432



■(前回)最高値更新から一段高を目指す条件は?

<日製鋼は週足GC示現後、最高値更新から一段高目指す>

 日本製鋼所(5631)は、29日、一時90円高の2145円まで買われ、昨年7月24日及び今月23日につけた2105円の上場来高値を更新した。東芝(6502)の相次ぐ米国原発プラント受注や三菱重工業(7011)の「2030年までに25〜30%のシェア獲得を目指す」との強気の原発計画などに押し出され、原子力発電向け蒸気発生器や圧力容器といったコア部品の世界シェア8割と言われる同社も増産体勢に入った。業績の更なる飛躍を期待した買いを誘い、一段高を目指す展開に入ったと見てよさそうだ。

>>前回の記事

(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.05.27 |特集