株価の羅針盤はテクニカル(12)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年6月4日

上昇基調入りを示唆する短・中期線のゴールデンクロス

■オルガノは短中期線GC示現で目先波乱も中期上値試す

 オルガノ(6368)は3日、一時127円高の1327円まで買われ、連日で年初来高値を更新。1465円にある52週移動平均線を目指す格好となっている。今週末もしくは来週には13週線が26週線を上抜き、上昇基調入りを示唆する短・中期線のゴールデンクロス(GC)を示現する見通しにある。日足ベースでは3日、200日移動平均線を回復している。先高を示唆するものだ。ただ、2月12日の年初来安値711円もしくは4月10日につけた730円の二番底からはほぼ600円高しており、利益確定売りが出やすくなっている。

 日経平均株価もまた3月安値から2日の戻り高値1万4461円まで23.7%上昇しており、利益確定売りが出やすい水準となっている。全般調整色を強めた場合、同社株もまた、調整場面があっても不思議はない。が、しかし、地球温暖化に伴う水、食糧問題が浮上しているなか、水処理装置を手がける同社に対する人気は高い。そして、前08年3月期連結決算は減収大幅減益となったが、続く、今09年3月期連結業績予想は11%増収、28%営業増益と急回復見通しにある。予想PER30倍には割安感は乏しい。

 しかし、昨年7月には3100円の上場来高値に買われる人気場面があった。7月の洞爺湖サミットにむけ、環境関連株物色の流れが一段と盛り上がっているのは、ある面危険も伴った動きともいえる。そんななか、水関連株に関しては、古いが比較的新しい物色対象。中東、北アフリカ、豪州など絶対的水不足問題を抱えている国、地域は多い。中東では、オイルマネーで海水淡水化したり、直接飲料水を買う動きが急拡大している。半導体用超純粋まで製造可能な日本の水処理技術は今後一段と注目されると予想され、PER割高感を補うと見てよい。

 確かに、利益確定売りが出やすい水準ではあるが、これは、直近人気の環境関連株全般に当てはまること。同社株の場合、1〜3月の安値場面では月足ベースの一目均衡表で「雲」が下支えをしてきた。また、日足ベースの一目均衡表では既に「雲」の上限を上回っている。また、週足ベースでは「雲」はかなり上にあり、下限である1750円が当面の上値目標となる。また、需給面では5月23日現在、売り残株数209万株に対し買い残株数は179万株、信用倍率は0.86倍と売り長にあり、売り方のふみ上げ相場も予想される。同業の栗田工業(6370)との株価連動性もあり、栗田工株の動向にも注目しつつ「押し目は買う」姿勢をとるにふさわしい銘柄になっていくと見る。

特集 水処理関連銘柄特集 特集 北海道洞爺湖サミット特集

●オルガノ<6368>
6368



■(前回)NTT
<上値を試す動きが一段と強まる!?>

 NTT 日本電信電話<9432>株は、長期線の200日移動平均線に続き、前週末に52週移動平均線を上抜いたあと、今週は2日に52万1000円まで買われ、2月5日の高値にあと1000円と迫るなど、上値を追う動きが続いている。記事中にあった松下電器産業(6752)も動きは鈍いが25日線が下値サポートラインとなり、じりじり上値を追う構えにあり、ソニー(6758)は2日に5月高値を上抜き、1月21日以来の水準をつけるなど、しっかりの展開となっている。NTT株は、週足ベースの一目均衡表では、「雲」の下限が上値につかえているものの、57万8000円にある「雲」の上限まで伸び上がることは十分可能だ。

>>前回のNTT

(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.04 |特集