株価の羅針盤はテクニカル(13)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年6月6日

調整局面は材料思惑株の押し目狙いが筋

■3月安値から株価倍化が接近の東京製綱の急反落を待望?

 東京製綱(5981)は、橋梁、鉱山向けなどの鋼索最大手。通称「ロープ」と呼ばれ、かつては、特定グループが介入することの多い「仕手思惑株」の範疇にあった。個人投資家好みの銘柄といわれた銘柄のひとつである。

 中国、インドなどアジア新興国市場が昨年高値から大きく下げている。東京市場、米国株など今年3月安値後の「プライム住宅ローン問題に絡む悲観相場に対するゆり戻し相場」は、短・中期調整局面を迎えたと考えられる。日経平均株価、NYダウとも4月後半に中期指標である26週移動平均線へのプラスかい離を回復した。が、26週線が下値抵抗線となるか、上値関門となるかまだ見えていない。

 7月の洞爺湖サミットは「環境サミット」といわれる。直近戻り相場の主役が「環境関連株」だったことはサミットを意識した結果だ。株価水準は大きく切り上がった。「株価は材料を先取りする」との見方からいえば、洞爺湖サミット時点が株価のゴールとなる。が、京都議定書の場合はむしろ、環境問題の奥の深さを知るスタートとなったように、洞爺湖サミットが「通過点」ならば、ここからの調整局面は「買い」となる。そのところが不明な今、とりえる行動は、「調整局面は材料思惑株の押し目狙い」が筋だ。

●東京製綱<5981>
5981

■波乱時の東京綱下値目標は200円台前半

 東京綱の今09年3月期連結業積は、前期比6%増収、8%営業増益の会社側見通しにある。太陽電池シリコンウエハ切断装置の貢献が利益を押し上げる。が、業績的には依然循環型企業の粋の中にあり、需給や材料(太陽電池関連株人気)に反応するタイプであり、全般相場に逆らった独歩高の展開も十分考えられる銘柄であり、波乱期にも狙い目がある株である。

 株価は、06年1月高値353円をトップに、今年3月18日に安値147円まで58%下落し、底入れ。5月には超長期移動平均線である24カ月線を突破し、相場の上昇基調入りを示唆し、週足ベースの一目均衡表で「雲」の上限も上抜いた。そして、6月に入り月足ベースの一目均衡表でも(短期で終わる可能性はあるものの)「雲」の上限(262円)を上抜いた。ただ、3月安値に対する中長期的な二番底は打ってはいない。ここから二番底を確認する調整相場に入っても別段不思議はない。下値目標は、一目均衡表では、月足の「雲」の下限194円、もしくは週足下限の214円。移動平均線では、24カ月線の219円、もしくは12カ月線の207円・・と200円台前半となる。

■逆行高時の上値目標は

 一方、逆行高相場も期待できる。その目標値は?06年4月高値334円であり、その後は、同年1月高値の353円となる。直近高値274円は、昨年2月高値267円を更新し、06年8月戻り高値に顔合わせした水準だ。ちなみに、信用倍率は、5月30日現在の1.89倍から取り組みが厚みを増す必要がある。それは上下波乱が実現させる?

特集太陽電池関連銘柄特集




■(前回)オルガノ
<引き続き「強気」を推奨>

 オルガノ(6368)は、5日、70円高の1450円高値引けとなり、連日で年初来高値を更新した。1450円は07年11月5日以来の高値水準であり、2月12日につけた05年11月以来の安値711円からは倍化を達成した。3日に長期指標である200日移動平均線を上抜いた。水問題は古くて新しい地球環境問題だ。砂漠化が加速するなど水処理装置が果たすべき役割は多大だ。引き続き、「強気」を推奨する。

>>前回のオルガノ

(株式評論家・熱田和雄)

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.06 |特集