東京製綱(5981)は、橋梁、鉱山向けなどの鋼索最大手。通称「ロープ」と呼ばれ、かつては、特定グループが介入することの多い「仕手思惑株」の範疇にあった。個人投資家好みの銘柄といわれた銘柄のひとつである。
中国、インドなどアジア新興国市場が昨年高値から大きく下げている。東京市場、米国株など今年3月安値後の「プライム住宅ローン問題に絡む悲観相場に対するゆり戻し相場」は、短・中期調整局面を迎えたと考えられる。日経平均株価、NYダウとも4月後半に中期指標である26週移動平均線へのプラスかい離を回復した。が、26週線が下値抵抗線となるか、上値関門となるかまだ見えていない。
7月の洞爺湖サミットは「環境サミット」といわれる。直近戻り相場の主役が「環境関連株」だったことはサミットを意識した結果だ。株価水準は大きく切り上がった。「株価は材料を先取りする」との見方からいえば、洞爺湖サミット時点が株価のゴールとなる。が、京都議定書の場合はむしろ、環境問題の奥の深さを知るスタートとなったように、洞爺湖サミットが「通過点」ならば、ここからの調整局面は「買い」となる。そのところが不明な今、とりえる行動は、「調整局面は材料思惑株の押し目狙い」が筋だ。
●東京製綱<5981>

■波乱時の東京綱下値目標は200円台前半
東京綱の今09年3月期連結業積は、前期比6%増収、8%営業増益の会社側見通しにある。太陽電池シリコンウエハ切断装置の貢献が利益を押し上げる。が、業績的には依然循環型企業の粋の中にあり、需給や材料(太陽電池関連株人気)に反応するタイプであり、全般相場に逆らった独歩高の展開も十分考えられる銘柄であり、波乱期にも狙い目がある株である。
株価は、06年1月高値353円をトップに、今年3月18日に安値147円まで58%下落し、底入れ。5月には超長期移動平均線である24カ月線を突破し、相場の上昇基調入りを示唆し、週足ベースの一目均衡表で「雲」の上限も上抜いた。そして、6月に入り月足ベースの一目均衡表でも(短期で終わる可能性はあるものの)「雲」の上限(262円)を上抜いた。ただ、3月安値に対する中長期的な二番底は打ってはいない。ここから二番底を確認する調整相場に入っても別段不思議はない。下値目標は、一目均衡表では、月足の「雲」の下限194円、もしくは週足下限の214円。移動平均線では、24カ月線の219円、もしくは12カ月線の207円・・と200円台前半となる。
■逆行高時の上値目標は
一方、逆行高相場も期待できる。その目標値は?06年4月高値334円であり、その後は、同年1月高値の353円となる。直近高値274円は、昨年2月高値267円を更新し、06年8月戻り高値に顔合わせした水準だ。ちなみに、信用倍率は、5月30日現在の1.89倍から取り組みが厚みを増す必要がある。それは上下波乱が実現させる?
■(前回)オルガノ
<引き続き「強気」を推奨>
オルガノ(6368)は、5日、70円高の1450円高値引けとなり、連日で年初来高値を更新した。1450円は07年11月5日以来の高値水準であり、2月12日につけた05年11月以来の安値711円からは倍化を達成した。3日に長期指標である200日移動平均線を上抜いた。水問題は古くて新しい地球環境問題だ。砂漠化が加速するなど水処理装置が果たすべき役割は多大だ。引き続き、「強気」を推奨する。
>>前回のオルガノ
(株式評論家・熱田和雄)
- (39)塩野義製薬は07年9月安値基点の中勢上昇第3波動
- (38)日足、週足ベースともGC相次ぐ科研薬
- (37)ザッパラスは調整完了目前、ボックス上放れ期待
- (36)三ツ星ベルトは中勢上昇基調入りを示唆するGCを示現
- (35)5割超の会員比率の20代が支え再成長期入り目指すCCC
- (34)メタボ関連として市場拡大、業績拡大期入りのアルペン
- (33)需要堅調な医療用漢方製剤に経営資源を集中させるツムラ
- (32)東京スカイツリー関連の割安銘柄東武ストア
- (31)新生プレナスの勢い加速はこれからだ
- (30)製品への価格転嫁力で最高益更新続くユニチャームペット
- (29)「阪神優勝」など豊富な物色材料
- (28)明日大引け後発表の1Q決算は順調見込む
- (27)不人気も業績V字型回復の割安銘柄
- (26)石油事業から太陽電池事業に踏み込む昭和シェル石油
- (25)一貫、人気薄の好業績・割安株狙い
- (24)W底銘柄のGC示現は買い
- (23)省エネの流れを追い風に主力の空調関連新設工事が拡大
- (22)見直されて当然の好業績・割安株
- (21)業績急回復の割安株の修正高相場が始まる
- (20)全般多難な相場時は国策がらみ銘柄押し目買い
- (19)調整期入りもなべ底銘柄は押し目買い好機
- (18)高値波乱想定も長期線収斂は中勢強気のサイン
- (17)波乱局面は、割安底入れ不人気株の買い好機
- (16)新規上場銘柄大幅減で数少ない直近上場銘柄は魅力的
- (15)初押しは買い、エイチワンは業績悪織り込み中期上昇基調入り
- (14)長期下降トレンド後のナベ底形成は上昇相場始動のサイン
- (13)調整局面は材料思惑株の押し目狙いが筋
- (12)オルガノは短中期線GC示現で目先波乱も中期上値試す
- (11)「窓」を空けた高値圏から上値を伺う主力株が高く跳ぶ!(NTT)
- (10)最高値更新から一段高を目指す条件は?(日本製鋼所)
- (9)押し目待ちに、押し目なし(新神戸電機)
- (8)200日移動平均線は中長期判断(基準)(日新製鋼)
- (7)上値関門突破も先行き相場は全般相場のエネルギー次第(国際石油開発帝石HD)
- (6)長期下落基調銘柄の長期移動平均線上方かい離回復は買い(日本風力開発)
- (5)三角保ち合いは放れた方に付け(日本風力開発)
- (4) なべ底相場からゴールデンクロス示現は「買い」(タケエイ)
- (3) 三角保ち合いは放れた方に付け(TAIYO)
- (2) 三角保ち合いは放れた方に付け(木村化工機)
- (1) W底確認が「買い」のサイン
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.06 |特集

