エイチワン(5989・JQ)は、ホンダ系で、フレーム等のプレス加工、溶接加工を伴う骨格部品の製造を手がける。同社は06年4月に、インドに進出している本郷と、中国に強いヒラタと合併して誕生したホンダ系部品中核。2007年2月に上場来高値2485円をつけた後、業績悪化が嫌気され、08年1月には790円まで叩かれた。そして、3月17日に800円を付けW底を打った格好で、4月14日に810円のダメ押しを見て浮上。6月12日にようやく1000円を回復してきたところだ。
■といっても、アナリストの自動車業界内でホンダはかつてほど存在感がない。結果、ホンダ系自動車部品メーカーの評価は低い。同社の場合は、合併後初決算だった07年3月期に対し、前08年3月期連結決算は4%増収、5%営業減益となり、今期連結業績は売上高が1530億円(前期比3.2%減)、営業利益は22%減の51億円と連続減収大幅減益の会社側予想しにあり、買いの目はないはず。
■今期業績悪を1〜4月の800円台前半に叩かれたことで、株価に織り込み済みと見れば、今期1株益151.5円、予想PER6.6倍台、配当利回り2.00%から1000円台相場でも別段不思議はない。輸出比率61%で円安は歓迎だ。浮動株比率は7.4%と極めて低い数値であり値動きが上下にぶれやすくなる面はある。が、ひとたび、上昇基調入りとなれば、好テンポでの上昇もまた期待できるというもの。
●エイチワン<5989>(JQ)

■安値圏は押し目買い好機
◆同社株もまた、4月下旬以降、全般相場の上昇基調入り後、下値を切り上げる展開に入った。まず、5月8日に日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を突破し、翌9日に25日移動平均線が75日線を上抜くゴールデンクロスを示現した。短期線が中期線を上抜くもので、一目均衡表と合わせ、最初の買いサインが出たことになる。ただ、12日に4ケタを回復しており、ここから、まして、全般相場の雲行きがおかしくなってきたここからすぐに動く必要はない。「初押しは買い」という兜町格言もある。新生エイチワンの最安値からのリバウンド相場であり、4ケタ乗せで当面の目標株価を達成した可能性だってある。といっても、ここから、新安値更新ということもないといえる。
◆幸いにも下値ポイントはわかりやすい。1月に新生後最安値790円をつけた後、1月末、3月4日、5月8日につけた890円台の戻り高値が、今度は、下値サポートラインとなるのである。900円台前半からの安値圏は押し目買い好機となる。
■(前回)東京エレクトロン デバイス
<上値関門を突破した上昇基調は不変>
東京エレクトロン デバイス(2760・東2)は記事掲載日の10日に終値18万9000円を付け、2月、5月の戻り高値18万4000円を突破したことで、戻りネックラインを突破したとの見方から推奨を開始し始めたもの。が、11日には18万2000円まで下げてしまった。
しかし、18万4000円を大きく割り込むことなく、同水準でとどまっている限り、3月17日安値16万7000円でW底を打ち、18万4000円台の上値関門を突破した上昇基調は不変であり、押し目買い好機と見るべきであろう。
>>前回の東京エレクトロン デバイス
(株式評論家・熱田和雄)
- (39)塩野義製薬は07年9月安値基点の中勢上昇第3波動
- (38)日足、週足ベースともGC相次ぐ科研薬
- (37)ザッパラスは調整完了目前、ボックス上放れ期待
- (36)三ツ星ベルトは中勢上昇基調入りを示唆するGCを示現
- (35)5割超の会員比率の20代が支え再成長期入り目指すCCC
- (34)メタボ関連として市場拡大、業績拡大期入りのアルペン
- (33)需要堅調な医療用漢方製剤に経営資源を集中させるツムラ
- (32)東京スカイツリー関連の割安銘柄東武ストア
- (31)新生プレナスの勢い加速はこれからだ
- (30)製品への価格転嫁力で最高益更新続くユニチャームペット
- (29)「阪神優勝」など豊富な物色材料
- (28)明日大引け後発表の1Q決算は順調見込む
- (27)不人気も業績V字型回復の割安銘柄
- (26)石油事業から太陽電池事業に踏み込む昭和シェル石油
- (25)一貫、人気薄の好業績・割安株狙い
- (24)W底銘柄のGC示現は買い
- (23)省エネの流れを追い風に主力の空調関連新設工事が拡大
- (22)見直されて当然の好業績・割安株
- (21)業績急回復の割安株の修正高相場が始まる
- (20)全般多難な相場時は国策がらみ銘柄押し目買い
- (19)調整期入りもなべ底銘柄は押し目買い好機
- (18)高値波乱想定も長期線収斂は中勢強気のサイン
- (17)波乱局面は、割安底入れ不人気株の買い好機
- (16)新規上場銘柄大幅減で数少ない直近上場銘柄は魅力的
- (15)初押しは買い、エイチワンは業績悪織り込み中期上昇基調入り
- (14)長期下降トレンド後のナベ底形成は上昇相場始動のサイン
- (13)調整局面は材料思惑株の押し目狙いが筋
- (12)オルガノは短中期線GC示現で目先波乱も中期上値試す
- (11)「窓」を空けた高値圏から上値を伺う主力株が高く跳ぶ!(NTT)
- (10)最高値更新から一段高を目指す条件は?(日本製鋼所)
- (9)押し目待ちに、押し目なし(新神戸電機)
- (8)200日移動平均線は中長期判断(基準)(日新製鋼)
- (7)上値関門突破も先行き相場は全般相場のエネルギー次第(国際石油開発帝石HD)
- (6)長期下落基調銘柄の長期移動平均線上方かい離回復は買い(日本風力開発)
- (5)三角保ち合いは放れた方に付け(日本風力開発)
- (4) なべ底相場からゴールデンクロス示現は「買い」(タケエイ)
- (3) 三角保ち合いは放れた方に付け(TAIYO)
- (2) 三角保ち合いは放れた方に付け(木村化工機)
- (1) W底確認が「買い」のサイン
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.13 |特集

