株価の羅針盤はテクニカル(17)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年6月20日

波乱局面は、割安底入れ不人気株の買い好機

■まずは700円割れ水準で打診買いを

 電子部品主体の専門商社のサンワテクノス<8137>(東1)は、6月、700円を挟みモミ合う展開が続いている。しかし、今09年3月期連結業績は前期比8.8%増収、13%営業増益と急回復の会社側予想にあり、PERはわずか6.5倍台。PBR(1株当り純資産倍率)は0.79倍と解散価値以下だ。配当利回りは2.85%と高く、連結ROE(株主資本利益率)は12.18%と高水準・・。どこから見ても「割安感が強い好業績株」だ。ただ、足元、電子部品関連株はかつてのような「成長株イメージ」が消え、人気圏外に置かれている。まして、その電子部品を扱う専門商社の同社株に人気は乏しい。東証1部銘柄として認知している投資家はわずかであろう。幸い、不人気をかこつものの、テクニカル面は好転している。<「波乱局面」では、「割安底入れ不人気株」は買い好機>といわれる。直近の700円を挟んだモミ合い水準は買い好機と心得、拾っていきたい。
 会社四季報「夏号」によれば、「有機EL、太陽電池向けの引き合い活発。液晶パネル製造装置向け大型案件が後半寄与。電子部品は中国主体に海外向け増加が続く」とあり、さらに「有機EL、リチウム電池、太陽電池向けなど新規市場に照準」と続く。環境関連向け部品の伸長、業績拡大期待が、割安な株価を後押しする日はそう遠くないとみてよい。

●サンワテクノス<8137>(東1)
8137

 株価は、昨年1月高値1239円から今年3月11日安値565円まで下落基調にあったが、決算発表直後の5月15日には749円まで買われ、今期業績好転を買った。その後、反落した後、700円をはさみモミ合う展開が続いているもの。4月下旬から日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を突破した後は、「雲」の上限が日々線を下支えしている。また、5月に入り、中期的な動向を見る指標である26週移動平均線を上抜いており、今週には、13週線が26週線を上回るゴールデンクロスを示現した。52週線が783円水準に控えているが、これを突破することで、本格的な上昇基調入りとなる。まずは、700円割れ水準で打診買いを。そして、650円割れの突っ込み場面で押し目買い、52週線突破から追撃買いの態勢で臨みたい。



■(前回)セブン銀行
「強気」を継続

 セブン銀(8410・JQ)は、前回、「新規上場銘柄大幅減で数少ない直近上場銘柄は魅力的」だとし、「Wトップ突破後の相場に期待し押し目を強気買い」とした。
株価は17日に21.6万円で寄り付き、18、19日には20.9万円まで下げている。16日の寄り付き22.7万円が4月15日の戻り高値と顔合わせした水準で、3月28日の上場来高値22.8万円更新にいたらなかったことが失望売りを誘ったようだが、全般軟調展開となったことも響いた。しかし、20日から、日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯が形成されるようになったばかりだが、20.3万円台にある「雲の上限」が下支えする可能性は大だ。まだ、チャートを読むほどには上場日から年月を重ねてはいないが、このことは、全般波乱局面となった場合、むしろ、<手垢の付いていない銘柄>として、見直される可能性が大とみる。先行きの見直し相場が期待できる同社株を弱気する理由はなく、「強気」を継続。
>>前回のセブン銀行

(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.20 |特集