工業炉トップで、鉄鋼からハイテク向けまで多彩な熱処理炉を展開する中外炉工業<1964>(東1)は、短期的には、1月安値271円から24日の年初来高値573円まで2.1倍化した。全般地合いが高値波乱期入りした感があるここは、同社株ならずとも「利益確定売り」が増えてくる局面。いったん、環境関連株人気後退となれば、500円割れ場面の覚悟は必要なゾーンといえよう。それでも、「損害炉」とさえ揶揄されたことのあるかつての仕手株が、省エネ・脱炭素化社会関連株として評価余地を大にして登場した今回の相場。「高値波乱想定も長期線収斂は中勢強気のサイン」と捉え、まず、打診買いしよう。
同社は二酸化炭素の排出率を15%削減できる省エネ加熱炉の海外拡販を開始するなど、省エネ評価の高まりを背景に加熱炉の受注が伸長。今期業績は原材料高などが響くとして経常減益の会社予想にあるが、受注の進展動向次第で増益転換の可能性も。前期には太陽電池関連設備の初受注もあった。
●中外炉工業<1964>(東1)

テクニカル面は、月足ベースでは、6カ月移動平均線、12カ月線、24カ月線が420円前後で収斂(しゅうれん)しており、6月の月足が4〜5月の2カ月間モミ合った後の長大陽線を描きつつあることも重なり、一段上の相場へと押し上げる構えとなっている。また。一目均衡表では「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を昨年12月以来半年ぶりに突破しており、先行き強気相場を示唆している。
また、週足ベースでは、今週、中期線の26週線が長期線の52週線を上抜いた。先行き強気相場を示唆するゴールデンクロスと呼ばれるサインである。一目均衡表では、3月28日の週に「雲」の上限を上抜いた後、「雲」を下値サポートラインとし6月相場を準備した。株価は前週、07年3月高値546円を更新し、24日には06年4月以来の高値水準に上昇してきた。チャート上の次の目標値は、06年2月の714円だ。
■(前回)サンワテクノス
「強気」を継続
サンワテクノス<8137>(東1)は、20日終値が695円。24日には一時725円までつけたが、出来高は1万1000株。直近の同社株では通常の水準だが、全般方向性がつかめにくくなっている中では、直近「強気」してきた全般相場とは無縁の不人気銘柄の同社の出番到来とみて、引き続き強気で攻めよう。「今3月期連結営業利益は前期比13%増の急回復で2期ぶり最高益更新予想で、PER6倍台はいかにも評価不足。1000円でも割安感が強い」。
>>前回のサンワテクノス
(株式評論家・熱田和雄)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.25 |特集

