インフレ進行への懸念を背景に米国経済・企業業績低迷へのリスクが拡大、再び世界同時株安状況となりつつある。日経平均株価こそ下げ渋っているものの、7月の洞爺湖サミットを前にした「環境関連株」相場の失速とともに、「3月安値を基点としたゆり戻し相場」は終った。調整色が強まるなかではやはり、「長期下落基調から反転したなべ底銘柄」の押し目を拾うべきであろう。
「ディーゼルエンジン部品のひとつターボ部品製造」事業が伸びるニチダイ(6467・JQ)に注目しよう。同社は自動車部品向けを中心とした独立系の金型メーカーで、精密鍛造金型で世界シェアトップ、注目は、昨年9月にH2Aロケット13号機で打ち上げた月探査衛星「かぐや」で同社の技術が発揮された精密焼結金網フィルタ事業。13号機の一段、二段目ロケットの燃焼系部品として採用されたのだ。ディーゼルエンジン関連部品の製造なども手がけており、タイのディーゼルエンジン部品工場は09年内の本格稼動を目指す。
今期営業益は小幅増益予想だが、予想1株益は61.9円であり、PERは7倍弱にすぎない!配当利回りは3.72%と高く、投信持ち株比率7.1%、外国人比率7.9%とあり、足元業績増益幅の小ささに加え、浮動株数が少ないのがかえって市場人気薄につながっている感はある。
●ニチダイ<6467>(JQ)

■調整期入りもなべ底銘柄は押し目買い好機
株価の天井は「ライブドア・ショック」のあった06年1月の1600円。その後、下落基調に転じ、今年1月安値355円でようやく底入れ。2月に500円までの反発を見て4月18日に378円まで下落。前週19日に491円まで戻し、200日移動平均線に接近した後失速し、26日には430円まで下げた。
<願わくば、6月高値では2月の500円を上抜いてほしかった>。もし、「戻り高値更新ならば、4月安値を二番底と確認」できたからだ。その場合は、「直近の軟調展開もナベ底確認銘柄として、中期買いの姿勢で迷わず臨むことが可能となる」。もっとも、4月安値を割り込まない限り、なべ底を形成する途上の銘柄として、押し目場面での買い場探しを続けたい。下値は、75日移動平均線もしくは日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限である430〜437円、そして、一目下限の419円がメドとなる。
■(前回)中外炉工業<1964>(東1)
26日高値更新後続落、突っ込みは買いも目先は様子見
中外炉工業<1964>(東1)は、26日に577円の年初来高値を記録した後、「環境関連株」の急失速もあって、反落となった。1月の年初来安値271円から2.1倍となり、環境関連株総倒れとなる中では、同社株も無傷ではいられないであろう。「突っ込みは買いも目先は様子見」の姿勢で臨みたい。26日の高値で昨年2月の戻り高値546円に5.6%のプラスカイ離を付けたことも、中長期上昇基調にあることの証(あかし)。それでも、瞬間、400円台前半に突っ込む嵐まで想定して身構え臨むべきか。
>>前回の中外炉工業
(株式評論家・熱田和雄)
- (39)塩野義製薬は07年9月安値基点の中勢上昇第3波動
- (38)日足、週足ベースともGC相次ぐ科研薬
- (37)ザッパラスは調整完了目前、ボックス上放れ期待
- (36)三ツ星ベルトは中勢上昇基調入りを示唆するGCを示現
- (35)5割超の会員比率の20代が支え再成長期入り目指すCCC
- (34)メタボ関連として市場拡大、業績拡大期入りのアルペン
- (33)需要堅調な医療用漢方製剤に経営資源を集中させるツムラ
- (32)東京スカイツリー関連の割安銘柄東武ストア
- (31)新生プレナスの勢い加速はこれからだ
- (30)製品への価格転嫁力で最高益更新続くユニチャームペット
- (29)「阪神優勝」など豊富な物色材料
- (28)明日大引け後発表の1Q決算は順調見込む
- (27)不人気も業績V字型回復の割安銘柄
- (26)石油事業から太陽電池事業に踏み込む昭和シェル石油
- (25)一貫、人気薄の好業績・割安株狙い
- (24)W底銘柄のGC示現は買い
- (23)省エネの流れを追い風に主力の空調関連新設工事が拡大
- (22)見直されて当然の好業績・割安株
- (21)業績急回復の割安株の修正高相場が始まる
- (20)全般多難な相場時は国策がらみ銘柄押し目買い
- (19)調整期入りもなべ底銘柄は押し目買い好機
- (18)高値波乱想定も長期線収斂は中勢強気のサイン
- (17)波乱局面は、割安底入れ不人気株の買い好機
- (16)新規上場銘柄大幅減で数少ない直近上場銘柄は魅力的
- (15)初押しは買い、エイチワンは業績悪織り込み中期上昇基調入り
- (14)長期下降トレンド後のナベ底形成は上昇相場始動のサイン
- (13)調整局面は材料思惑株の押し目狙いが筋
- (12)オルガノは短中期線GC示現で目先波乱も中期上値試す
- (11)「窓」を空けた高値圏から上値を伺う主力株が高く跳ぶ!(NTT)
- (10)最高値更新から一段高を目指す条件は?(日本製鋼所)
- (9)押し目待ちに、押し目なし(新神戸電機)
- (8)200日移動平均線は中長期判断(基準)(日新製鋼)
- (7)上値関門突破も先行き相場は全般相場のエネルギー次第(国際石油開発帝石HD)
- (6)長期下落基調銘柄の長期移動平均線上方かい離回復は買い(日本風力開発)
- (5)三角保ち合いは放れた方に付け(日本風力開発)
- (4) なべ底相場からゴールデンクロス示現は「買い」(タケエイ)
- (3) 三角保ち合いは放れた方に付け(TAIYO)
- (2) 三角保ち合いは放れた方に付け(木村化工機)
- (1) W底確認が「買い」のサイン
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.25 |特集

