株価の羅針盤はテクニカル(19)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年6月27日

調整期入りもなべ底銘柄は押し目買い好機

■事業が伸びるニチダイに注目

  インフレ進行への懸念を背景に米国経済・企業業績低迷へのリスクが拡大、再び世界同時株安状況となりつつある。日経平均株価こそ下げ渋っているものの、7月の洞爺湖サミットを前にした「環境関連株」相場の失速とともに、「3月安値を基点としたゆり戻し相場」は終った。調整色が強まるなかではやはり、「長期下落基調から反転したなべ底銘柄」の押し目を拾うべきであろう。

 「ディーゼルエンジン部品のひとつターボ部品製造」事業が伸びるニチダイ(6467・JQ)に注目しよう。同社は自動車部品向けを中心とした独立系の金型メーカーで、精密鍛造金型で世界シェアトップ、注目は、昨年9月にH2Aロケット13号機で打ち上げた月探査衛星「かぐや」で同社の技術が発揮された精密焼結金網フィルタ事業。13号機の一段、二段目ロケットの燃焼系部品として採用されたのだ。ディーゼルエンジン関連部品の製造なども手がけており、タイのディーゼルエンジン部品工場は09年内の本格稼動を目指す。

 今期営業益は小幅増益予想だが、予想1株益は61.9円であり、PERは7倍弱にすぎない!配当利回りは3.72%と高く、投信持ち株比率7.1%、外国人比率7.9%とあり、足元業績増益幅の小ささに加え、浮動株数が少ないのがかえって市場人気薄につながっている感はある。

●ニチダイ<6467>(JQ)
6467

■調整期入りもなべ底銘柄は押し目買い好機

 株価の天井は「ライブドア・ショック」のあった06年1月の1600円。その後、下落基調に転じ、今年1月安値355円でようやく底入れ。2月に500円までの反発を見て4月18日に378円まで下落。前週19日に491円まで戻し、200日移動平均線に接近した後失速し、26日には430円まで下げた。

 <願わくば、6月高値では2月の500円を上抜いてほしかった>。もし、「戻り高値更新ならば、4月安値を二番底と確認」できたからだ。その場合は、「直近の軟調展開もナベ底確認銘柄として、中期買いの姿勢で迷わず臨むことが可能となる」。もっとも、4月安値を割り込まない限り、なべ底を形成する途上の銘柄として、押し目場面での買い場探しを続けたい。下値は、75日移動平均線もしくは日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限である430〜437円、そして、一目下限の419円がメドとなる。



■(前回)中外炉工業<1964>(東1)
26日高値更新後続落、突っ込みは買いも目先は様子見

 中外炉工業<1964>(東1)は、26日に577円の年初来高値を記録した後、「環境関連株」の急失速もあって、反落となった。1月の年初来安値271円から2.1倍となり、環境関連株総倒れとなる中では、同社株も無傷ではいられないであろう。「突っ込みは買いも目先は様子見」の姿勢で臨みたい。26日の高値で昨年2月の戻り高値546円に5.6%のプラスカイ離を付けたことも、中長期上昇基調にあることの証(あかし)。それでも、瞬間、400円台前半に突っ込む嵐まで想定して身構え臨むべきか。
>>前回の中外炉工業

(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.06.25 |特集