株価の羅針盤はテクニカル(21)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年7月4日

業績急回復の割安株修正高相場が始まる


なべ底を入れ長期トレンドは上昇基調に転換

 アネストワン(8895)は割安感が強い、業績大幅回復予想のチャート好転株としてここから注目したい。同社は首都圏郊外で一次取得者向けに低価格の戸建住宅・マンションを手がけるが、今月1日に4連騰し515円の年初来高値を付けるとともに東証1部市場で値上がり率ランキング第2位となったことが注目のきっかけとなった。急騰にもかかわらず、当日を含めた前後に、新たな材料が発表されたわけではないことが着目材料といってもよい。今2009年3月期単独業績予想は、改正建築法の影響により前期利益が半減した反動もあり、前期比11%増収、42%営業増益予想と急回復見通しにある。建築認定の改善でマンションが伸長し、戸建ては続伸するうえ、耐震補修工事負担も消え、用地高もピークを超えることが背景。配当については、中間期末5円、期末15円合わせて20円と前期並を予定。配当利回りは4.12%と高い。しかも、今期予想PERは6倍台、PBRは0.82倍にとどまり割安感が極めて強い。

●アネストワン(8895)
8895

 株価は、3月17日につけた上場来安値295円を基点に、4月8日に301円の二番底を入れた後、上昇基調に転じたもので、今週、13週移動平均線が26週線を上抜くゴールデンクロスを示現し、上昇相場への舵取りを鮮明化させたばかり。495円には52週線の壁が控えている。また、不動産セクターは人気薄だ。週足ベースの一目均衡表では、「雲」と呼ばれる抵抗帯が4日現在の「下限」514円が引き続き急降下中だが、上限は4日現在1072円とあるか上空にあり、7月15日にようやく1000円を割れる水準と厚い「雲」に覆われ、方向は定め難い。しかし、長期下降トレンドから、なべ底入れで上昇基調に転換した今、強気に転じるのがテクニカルな見方。日足ベースでみた一目均衡表では、5月上旬に「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を上抜いた後は、雲の上限が下値サポートラインとなっている。今月1日からは終値ベースで200日移動平均線を上抜き、中勢上昇基調入りを鮮明化させている。まず、打診買いしたい。そして、450円割れ水準で押し目買いし、年初来高値更新後に追撃買いとしたい。



■(前回)日本電信電話(NTT)(9432)
押し目は拾いたい

 日本電信電話(NTT)(9432)は3日、9日ぶりに反落した。が、一度動き出せば、大型株ゆえなかなか止まらない習性があるのがNTT株。全般相場に不透明感が強いなかでは、目先小幅な日柄、値幅調整が必要とみるが、既に、3月安値を基点に上昇基調入りしており、海外政府系ファンドによる旧国策企業買い期待も強い。押し目は拾いたい。
>>前回の日本電信電話(NTT)(9432)

(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.07.04 |特集