株価の羅針盤はテクニカル(24)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年7月16日

健康、環境志向で自転車第2次ブームの追い風に乗る、あさひ


W底銘柄のGC示現は買い

 あさひ(3333)が、東証1部銘柄だとどのくらいの数の投資家、証券関係者が知っている?ジャスダック市場上場から東証2部を経て昨年10月から東証1部に指定替えされたばかりであり、自転車屋?とあって認知度は低い!20年超のマウンテンバイク乗りの筆者も近所のサイクルショップには出入りするものの、あさひを具体的に知ろうという気を起こさせなかったのだから、当然ともいえる。が、今、書店の雑誌コーナーに、自転車関連の月刊誌やグラビア誌スペースが大きく取られていることに気づくはず。そう、健康志向、原油高騰と環境関連意識の高まりを背景に自転車が見直されており、マウンテンバイク、ロードレーサーなどを取り扱う専門のサイクルショップも増えている。
 同社は、大型の自転車専門店「サイクルベースあさひ」を1982年10月に大阪府吹田に出店し、全国チェーン展開してきた。現在153店舗。設立は第一次スポーツサイクル人気の5年前のことだ。7日に発表された6月度月次速報では、既存店売上が前年同月比1.3%増となり、3〜6月度累計で2.1%増とプラスで推移しており、新規開店を含む全店ベースでは、6月度が17.7%増、3〜6月累計で15.7%増と2ケタの伸びが続く。今09年2月期単独業績は、前期比24%増収、27%営業増益、23%最終増益とすこぶる好調見通しにあり、いずれも、連続過去最高更新の見通し。予想1株益は74.6円。2月末外国人持ち株比率は4.7%、投信保有株比率は18.6%だ。

●あさひ(3333)
3333

 株価は15日、一時1570円まで買われ、6月25日に付けた年初来高値1572円に肉薄した。10日に75日移動平均線が200日線を上抜くゴールデン・クロスを示現したここから、新値抜けに付きたい。ジャスダック市場に上場したのが04年8月。上場来高値はその月の6330円。2度の株式分割落ちをはさみ、今年1月17日の上場来安値970円まで下げ、底入れ。3月18日につけた980円を二番底とし、4月に2月26日の戻り高値1294円を突破したことで、W底を確認。同時に、日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限も突き破り、上昇基調入りを鮮明化。7月第1週には週足ベースでも一目均衡表の「雲」上限を突破した。
 1500円台は昨年11月までの下値サポートラインだったことから、今度は、同水準が目先の上値ネックラインとなる可能性がある。しかも、年初来安値から61.8%上昇しており、利益確定売りは出やすくなっている。が、W底を入れた後に、GCを示現するなどテクニカルが好転中であり、日足、週足ベースの「雲」上限が下値サポートラインに転じている。まず、打診買いをしウォッチングを継続したい。




■(前回)日本電技(1723)
今後のPER修正高人気に期待

 日本電技(1723・JQ)は、11日終値水準で直近高値をにらんだしっかりの展開が続いている。今09年3月期単独業績は、増収2ケタ増益予想にあり、予想1株利益103.7円。配当は、6円増配の31円を予定。予想PERは10倍台、PBR0.81倍台はいかにも割安感が著しい。これは知名度不足と新興市場忌避の動きが強まっていることが主因。株価の動意とともに知名度は上昇すると楽観視している。地球温暖化対応に向け「企業の温暖化対策が求められるなか、省エネ化関連株として同社の今後のPER修正高人気が期待される」とのみかたを継続する。
>>前回の日本電技(1723)

(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.07.16 |特集