中長期線GC接近で中勢上昇基調入り期待の昭和シェル
昭和シェル石油(5002)は、石油元売り大手。英シェル系で第2位株主はサウジアラムコ。外国人保有株比率は64.1%にのぼり、投信比率は8.6%。浮動株比率は7.3%にとどまる。
今2008年12月期連結業績は、石油製品の価格転嫁進み、原油価格は1バレル=4〜6月95ドル、下半期93ドルの会社想定を超えており、在庫益拡大により見かけの利益は増額の可能性も。7月3日、最大級の太陽光発電パネルの新工場建設と太陽電池製造装置を手がけるアルバック(6728)との技術提携を発表。脱炭素化社会へ、再生可能な自然エネルギー太陽光を利用する。国内の石油精製事業での利益成長が期待しにくくなるなか、新たな成長戦略を打ち出したことが注目点。
同社は100%子会社で現在20メガワット級の太陽電池生産設備を稼働中で、第2工場(年産規模60メガワット)も09年の稼動目指し建設中だ。今回発表されたのは2011年稼動で1000メガワットの工場建設。現在供給不足となっているシリコンを使わず、同社が世界に先駆けて確立した独自の「薄膜系太陽電池の中でももっとも将来性のある技術といわれる」(会社側コメント)CIS太陽電池技術とアルバックの真空装置技術の融合により、生産能力の高い製造装置を開発する。
ただ、太陽光発電パネル事業の収益性は、技術進歩が急ということから、先行しても追いつかれる可能性が大であり、各国の補助金制度や二酸化炭素排出規制の影響を受け、利益面寄与は予想しがたい。しかし、石油から太陽電池へと事業分野拡大の同社に注目余地大とみる。
ちなみに、同社を8社のアナリストがカバーしており、今期連結経常利益の予想平均は前期比22.6%減の717.88億円(会社側期初予想は600億円)で、アナリスト期初予想比では43%増額されている。
●昭和シェル石油<5002>

株価は、昨年7月高値1603円から、今年2月の直近安値880円まで下げた後の反発局面にある。直近では、「太陽光発電パネルの新工場建設」報道があった後、人気化。7月7日に1278円の年初来高値を記録。その後、利益確定売りなどに反落したが、17日1121円まで下げたところで75日移動平均線及び日足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限にタッチした後、反発に転じている。7月に1200円台後半まで買われた後、一息ついた。
しかし、06年〜07年の下値支持線が1200円台にあり、戻り待ちの売りに押されたもの。まだ、1241円にある週足ベースの一目「雲」上限は抜け切れていない。が、日足ベースでは4月に「雲」上限を上抜けており、ここまで上限が下値サポートラインとなってきた。そして、来週には、75日線が200日線を上抜くゴールデンクロス(GC)が示現し、中勢上昇基調入りを鮮明化させる方向にある。
■(前回)エレコム<6750>
引き続き上値トライ
エレコム<6750>(JQ)は、18日の年初来高値1200円に顔合わせしたところから、買い推奨を開始。今週22日には1230円の株式分割落ち後高値をつけ、06年12月の上場来高値1267円に迫った。しかし、22日後場には先物主導でこれまで大きく下げていた東証1部大型株や主力株が自律反発する展開に転じた。
同社株の中長期強気は不変ながら、同社株が3月安値から大幅上昇してきただけに、いったん、銘柄乗り換えに向けた利益確定売りが予想される。新規買いは、下値調べ後、もしくは、主力株の自律反発終了まで待つべきか。とはいえ、「今年後半相場は、NTT、JR東海など官業型銘柄及び不人気、好業績、割安、好チャート株狙い」の基本姿勢は継続すべきであろう。
>>前回のエレコム<エレコム>
(株式評論家・熱田和雄)
- (39)塩野義製薬は07年9月安値基点の中勢上昇第3波動
- (38)日足、週足ベースともGC相次ぐ科研薬
- (37)ザッパラスは調整完了目前、ボックス上放れ期待
- (36)三ツ星ベルトは中勢上昇基調入りを示唆するGCを示現
- (35)5割超の会員比率の20代が支え再成長期入り目指すCCC
- (34)メタボ関連として市場拡大、業績拡大期入りのアルペン
- (33)需要堅調な医療用漢方製剤に経営資源を集中させるツムラ
- (32)東京スカイツリー関連の割安銘柄東武ストア
- (31)新生プレナスの勢い加速はこれからだ
- (30)製品への価格転嫁力で最高益更新続くユニチャームペット
- (29)「阪神優勝」など豊富な物色材料
- (28)明日大引け後発表の1Q決算は順調見込む
- (27)不人気も業績V字型回復の割安銘柄
- (26)石油事業から太陽電池事業に踏み込む昭和シェル石油
- (25)一貫、人気薄の好業績・割安株狙い
- (24)W底銘柄のGC示現は買い
- (23)省エネの流れを追い風に主力の空調関連新設工事が拡大
- (22)見直されて当然の好業績・割安株
- (21)業績急回復の割安株の修正高相場が始まる
- (20)全般多難な相場時は国策がらみ銘柄押し目買い
- (19)調整期入りもなべ底銘柄は押し目買い好機
- (18)高値波乱想定も長期線収斂は中勢強気のサイン
- (17)波乱局面は、割安底入れ不人気株の買い好機
- (16)新規上場銘柄大幅減で数少ない直近上場銘柄は魅力的
- (15)初押しは買い、エイチワンは業績悪織り込み中期上昇基調入り
- (14)長期下降トレンド後のナベ底形成は上昇相場始動のサイン
- (13)調整局面は材料思惑株の押し目狙いが筋
- (12)オルガノは短中期線GC示現で目先波乱も中期上値試す
- (11)「窓」を空けた高値圏から上値を伺う主力株が高く跳ぶ!(NTT)
- (10)最高値更新から一段高を目指す条件は?(日本製鋼所)
- (9)押し目待ちに、押し目なし(新神戸電機)
- (8)200日移動平均線は中長期判断(基準)(日新製鋼)
- (7)上値関門突破も先行き相場は全般相場のエネルギー次第(国際石油開発帝石HD)
- (6)長期下落基調銘柄の長期移動平均線上方かい離回復は買い(日本風力開発)
- (5)三角保ち合いは放れた方に付け(日本風力開発)
- (4) なべ底相場からゴールデンクロス示現は「買い」(タケエイ)
- (3) 三角保ち合いは放れた方に付け(TAIYO)
- (2) 三角保ち合いは放れた方に付け(木村化工機)
- (1) W底確認が「買い」のサイン
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.07.23 |特集

