三菱製鋼(5632)を、仕込み場面のここから注目する。同社は特殊鋼、鋳鍛造を主とする業界大手。明日31日大引け後に2009年3月期第1四半期(4〜6月・1Q)連結決算の発表を予定している。主力の特殊鋼は原料高騰が襲いかかるものの、建機向けを中心に好調持続が予想されており、順調決算が見込まれる。通期ベースでも増収増益の期初会社計画達成、営業利益の連続最高益更新が期待される。
オリンピック目前の中国情勢が懸念されるところだが、自動車用バネは中国工場の寄与が期待されている。また、精密部品も欧州向け中心に伸長が見込まれる。市況産業の一角だが、PER10倍台には割安感を指摘してもよさそうだ。
●三菱製鋼(5632)

高値調整続くも600円台目指す構え
株価は、6月20日に559円の年初来高値を付けた後、7月3日に447円まで20%下落。その後、戻りを試す展開が続いている。高値調整は続いているものの600円台を目指す構えは不変、ここから注目したい。
中勢、2005年12月につけた1992年4月以来の高値943円から、今年3月の安値277円まで下げた後の上昇相場にある。4月14日に282円まで下げたところが、3月18日に付けた2005年7月以来の安値277円に対する二番底となり、上昇基調入りしたもの。6月にほぼ株価倍化を達成したことから、足元調整色の強い展開が続いているが、別段不思議はない。調整終了後、「W底」確認銘柄の強い相場が期待される。
長期相場をみる月足ベースでは、6月に3カ月連続月足陽線を描き、一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯のなかに入った。626円にある「雲」上限を目指す構えにあり、上値ネックラインの24カ月線(518円)を突き抜ける場面が散見されるようになってきた。これらを、上抜ければ、長期相場に「GOサイン」が点火する。
一方、短期相場を見る日足ベースではどうか?4月末に日足「一目均衡表」の上限、5月中旬には200日移動平均線をそれぞれ突破。そして、7月18日には75日線が200日線を上抜くゴールデン・クロス(GC)を示現。上昇基調入りが鮮明化した。
週足ベースでは、既に、一目均衡表の「雲」上限を6月3週に上抜き、次は、26週線が52週線を上抜くGCの示現をまって、中勢上昇基調入り確認となる!
■(前回)荏原ユージライト<4975>
中長期線のGC示現が迫る
荏原ユージライト(4975)は、「強気」継続。6月18日に2520円の年初来高値をつけた後、全般軟調展開が続くなか、引き続き、2400円を挟んだ年初来高値水準でモミ合う展開となっている。しかし、その間も、52週移動平均線が切り下がるなか、中期相場を見る26週線が下値を切り上げ、52週線を上抜く中長期線のゴールデン・クロス(GC)示現の時が迫っている。早ければ来週、遅くとも再来週にはGCが示現する見込みだ。
目下、6週線に下支えされ2400円台への完全復帰、6月高値挑戦をうかがっているところだ。4〜6月(1Q)連結決算発表は8月8日大引け後の予定。1Qは苦戦したが、前年同期の落ち込みの反動もあって、回復基調が確認されるようであれば、株価を刺激してくれそうだ。
>>前回の荏原ユージライト<4975>
(株式評論家・熱田和雄)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.07.30 |特集

