株価の羅針盤はテクニカル(31)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年8月8日

新生プレナスの勢い加速はこれからだ


 持ち帰り弁当店「ほっともっと」をチェーン展開するプレナス(9945)に2000円目前のここから注目する。同社は、持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」を運営、九州、山口、東日本で直営・フランチャイズチェーン展開してきたが、独立。08年5月に新ブランド「ほっともっと」の展開を開始。前身の運営店の9割、2028店が「ほっともっと」転じた。
 7月発表の2009年2月期3〜5月期(第1四半期)連結最終利益は、前年同期比51%減と落ち込んだ。加盟店の離脱、広告費の増大などが響いた。しかし、新ブランドへの移行が既存店好調や出店加速の変化をもたらしはじめているとの見方もある。筆者(写真=筆者お気に入りの天丼)の近所の日本橋店などは当初、並べられた弁当の種類が大きく減っていて選択幅が乏しかったが、米価高もあって値上げされているものの、品目が増えてきた。
 同社の連結営業利益は05年2月期の158億円かピークで、08年2月期まで3期連続減益となってきた。今期も前期比22%減の87億3000万円と減益見通しにあるが、離脱店舗エリアでの店舗網の回復を図る一方、従来出店できなかった広島・大阪・京都・愛知などの新規エリアでの店舗展開を着実に進めており、徐々に効果が現れるとみてよい。
 ちなみに、6日に発表された7月末時点の直営店は5月公表時から68店舗増の1181店舗に、加盟店は56店増の971店舗となり、合計124店舗増(6.1%増)の2152店舗と拡大している。新規エリアでは「ほっかほっか亭」との競争激化が懸念されるものの、これをクリア、来10年2月期以降は、減益基調から一転増益基調への転換が予想される。新生プレナスの勢い加速はこれからだ。

●プレナス(9945)
9945

上場来安値からの上昇基調鮮明化

 株価は、新規上場翌年の2月に付けた最高値1万500円(権利落ち修正では1726円)から今年3月17日の上場来安値1010円まで下げた。06年4月の直近戻り高値4350円からでも4分の1以下の株価でしかない。しかし、新ブランド展開が今春からスタートした同社株には願ってもない安値水準からの新たな出発といえよう。
 長期トレンドから見ていこう。上場来安値からの上昇基調転換が鮮明化している。7日、ようやく24カ月移動平均線2042円を意識した年初来高値1963円まで上昇した。また、8月には、6カ月線が12カ月線を上抜くゴールデン・クロス(GC)を示現済みで中勢買い相場を示唆している。
 ■週足ベースではどうか?今週、一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を上抜いたばかりだ!あとは、急速に上昇してきた26週線が52週線を上抜くGCが8月最終週もしくは9月前半に示現するのを待って上昇基調入りが鮮明化するのを待つばかり。
 ■ちなみに、日足ベースでは、7月24日に75日線が200日線を上抜きGCを示現済みだ。3月安値から倍化近い水準まで上昇してきたとはいえ、今期予想PERは17倍台と割安感が強い。来期の高成長を想定すれば割安感はさらに強くなる!



■(前回)ユニ・チャーム ペットケア(2059)
最高益更新続く

 ユニ・チャーム ペットケア(2059)は、5日の上場来高値3450円から全面安商状の7日に一時3330円まで下げた。昨年4月安値1845円から75日線もしくは200日線(週足では26週線)に下支えられた上昇基調にある。
 5月高値を若干更新したところで一服となれば、急落リスクは残るが、厳しい相場展開が続く中では「製品への価格転嫁力」で勝ち組となっている個性派企業の同社はやはり魅力的な投資対象といえよう。製キラリと光る強さを持つ個性派品への価格転嫁力で最高益更新続く。

>>前回のユニ・チャーム ペットケア(2059)

(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.08.08 |特集