サイゼリヤ<7581>(東1)は、16日、6円安の1393円と4日ぶりに小反落となった。一時は1463円まで買われ、3日連続で戻り高値を更新する場面があった。"高値圏での上ひげ"は、テクニカル上「その後は下落相場」となることが多く、注意信号となる。まして、全般相場は厳しい状況が続いている。前日16日の日経平均株価は1000円超の大幅下落となり、1987年10月20日のブラックマンデーに次ぎ、1953年のスターリン暴落を上回る史上2位の値下がり率と悲惨!個別銘柄ではストップ安が118銘柄(ストップ高は3銘柄)、新高値銘柄1に対し新安値は146となった。そんな状況下で、上昇基調を継続している同社株の動きに注目したい。
同社株は、昨年11月1日に2080円まで買われ、2002年9月以来5年ぶりの高値をつけた後、全般相場の急反落に引きずられ今年3月17日安値801円まで下落。そこから、ここまで戻してきたもの。長期的には、今年3月安値が2003年4月の上場来安値777円に対する二番底であり、短期的には今年7月安値873円を3月安値に対する二番底とした上昇基調となっている。16日には一時、週足ベースの一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限及び24カ月移動平均線を上抜く場面があり、ひとつのヤマ場にさしかかったところ。しかし、日足ベースの移動平均線では、10月8日のほぼ全面安商状下で75日線が200日線を上抜くゴールデン・クロス(GC)を示現し、きのう16日には6週線が52週線を上抜くGCを示現した。既に、6週線>13週線>26週線と上昇基調時に描く「短‐中‐長期線」が並ぶ「順なパターン」になっており、この後、いよいよ13週線、26週線が52週線へのプラス・カイ離回復を目指す動きとなっている。
前日の逆行高で「高値圏での上ひげの長い日足」を引いたことへの警戒感と週足一目均衡表「雲」の上限への突破をうかがい始めたことから、いったん、下押す場面が想定されるが、1200円台前半にある25日線、6週線及び1100円台にある週足一目均衡表「雲」下限水準までを下値サポートラインとしており突っ込み買いとしたい。
●サイゼリヤ<7581>(東1)

「不景気ゆえに売上高アップ」、営業利益は7%増予想
サイゼリヤは低価格のイタリアンレストラン。首都圏を地盤とし全国に展開する。今月7日、2008年8月期連結決算および今09年8月期連結業績予想を発表した。前期営業利益は、会社計画の前の期比5.3%減の66億円に対し、9億円上回る前の期比0.8%増の75億100万円と2ケタ減益予想から一転増益で着地した。今春に落ちていた客足が、テレビで同社が低価格レストランだと紹介されたことから客足が戻り、人件費増などをカバーした。食材高に対してはアイテムを絞り込むことで吸収し利益を押し上げた。続く、今期も消費者心理の冷え込みの余波でファミレス競合店の苦戦が続くなか、営業利益は前期比7%増を見込む。景気低迷による外食控えが続くなか、消費者の低価格志向が鮮明になっており、同社に追い風となっている。
主力のイタリアンレストランは既存店売上高を1%増とプラスに設定、食材工場の人員削減など原価低減もさらに進める。また、今期は海外に20店舗前後出店し海外出店を拡大し、国内が800店舗に接近することから、次の成長基盤としていくという。11月にはシンガポールに出店する予定にあり、中国上海、広州、台湾に続く6社目の海外子会社が誕生する。
■(前回)ファーストリテイリング<9983>(東1)
中期買いに歩がある
ファーストリテイリング<9983>(東1)は、前回、「長大週足陰線後の波乱が懸念されるファーストリ、先導役期待だが、消費不況懸念が上値の重し」とした。そして、「テクニカル面では厳しい面もある。前週は大幅陰線足となり、前の週の陽線足をほぼつつむ『売り』を示唆した大陰線のつつみ足となったのだ。先行き波乱を示唆しており、明日以降の戻りでどこまで上値を試すことができるかが注目される」と指摘した。
同社は月次売上高が好調で今期営業益も続伸見通しにあり、消費関連株の主役復帰への期待感は高い。ただ、上記のようなテクニカルチャートにあり、3日の高値1万2670円は8月4日の年初来高値1万2830円に対する二番天井となっている。優先株発行報道や世界同時株安もあって動きは鈍く、16日には1000円安の8480円ストップ安引けとなった。17日は米国株の急反騰に後押しされどこまで戻すのか注目したい。先行きチャート好転には、3分の1、半値戻し達成がほしいところだが・・。
>>前回のファーストリテイリング<9983>(東1)
(株式評論家・熱田和雄)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.10.17 |特集

