東京エレクトロン<8035>(東1)の株価が、底割れしたのは9月26日。急落し9月5日の年初来安値5380円を割り込んだ日。その前日25日から10日連続安となり、10月10日の年初来安値3000円まで下落し、ようやく、下げ止まった。同社株が4000円台割れとなったのは2002年10月以来のこと。3000円となると、1998年10月以来の安値水準であり、ちょうど10年前にさかのぼる必要がある。21世紀入り後の底値圏である3000円台後半水準を割り込んではいるが、全般相場自律反発期を迎えたここはいったん短・長期的に戻りを試す打診買いゾーンといえる。戻りの目標株価は01年〜02年の安値ゾーンである3800円台、もう少し全般強気相場となると20日現在4850円にある25日移動平均線まで試す場面が想定される。
同社株は、06年10月の直近高値9650円から07年7月までは9000円台の上値を試す動きが続いた後、翌8月から下げに転じ26週線が52週線を割り込み、12月には超長期線の24カ月線が12カ月線を割り込むデッド・クロスをそれぞれ示現、中長期相場の下落基調入りを示唆した。ただ、今年10月10日安値時の25日線とのマイナス・カイ離は36.3%と拡大し、前週16日にもマイナス35.1%となおカイ離は大きく、調整高があっても不思議ない水準となっている。また、買いのタイミングをはかる指標のひとつRCI(順位相関指数)は、25日RCIが9月8日にマイナス80%超のゾーンに入って以来、前日20日のマイナス96.6%と売られ過ぎゾーンでの推移が続いている。週足ベースでも10月第1週にマイナス93.3%まで下落している。ここからは、いずれもマイナス80%以下から上がり始めたところが「買い」のタイミングとなる。
●東京エレクトロン<8035>(東1)

半導体・液晶製造装置需要は厳しいが下値圏
10月31日の中間決算発表時にどう修正されるかがポイントとなる。確かに、今09年3月期連結業績は厳しい予想にある。同社は第1四半期(4〜6月)連結決算発表時に同時に今期通期及び中間期連結業績予想の修正を発表した。中間期予想では売上高を小幅増額したものの利益面は計画を10%超減額した。通期では売上高を従来計画比10%減額、利益面を4割前後減額修正し、前期比31%減収の6300億円、営業利益は70%減の510億円予想とした。
DRAM、フラッシュメモリーの市況低迷により半導体メーカーの設備投資回復が予想を後ずれする見通しとなったことが響く。同社が10月9日に08年7〜9月期(第2四半期)に発表した半導体・液晶製造装置の受注高(速報)は約1050億円となり第1四半期(4〜6月期)比0.3%増と微増となったものの、前年同期比では18%減となった。米国発の金融不安に端を発した世界経済のリセッション(後退)入りが懸念されるなかでは、需要先の動きも鈍く、同社業績の急回復は見込み薄だ。が、株価はほぼ長期底値圏にあると見てよい。
■(前回)サイゼリヤ<7581>(東1)
中期買いに歩がある
サイゼリヤ<7581>(東1)は低価格イタリアンレストランチェーンだが、前日20日には1507円まで買われ、1月8日以来の1500円台回復となる場面があった。しかし、同社は大引け後に、「検査結果が出る前に547店舗で店頭に出されて消費されたピザ生地から微量の有毒物質メラミンを検出した」と発表した。なんということか、せっかくの逆行高チャートも、きょう21日以降は厳しい展開に転じよう。株価が落ち着くまで買いはストップ。様子見とします。金曜日買われたかたはいったん「処分売り」とさせていただきます。申し訳ございませんでした。
>>前回のサイゼリヤ<7581>(東1)
(株式評論家・熱田和雄)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.10.21 |特集

