プリマハム<2281>(東1)が、27日、逆行高し21日につけた154円の年初来高値154円を1円だが更新した。2007年3月13日以来1年7カ月ぶりの高値水準だ。日経平均株価が、大幅続落し03年4月安値を割り込み、1989年大納会の過去最高値をトップとした下降トレンドが止んでいないことを確認する厳しい展開のなか、同社株は業績好転、13年ぶり復配示現の手垢のついていない低位材料株として好人気となっている。ここから、年末に向かっての相場が期待されてよい。
長期的には03年2月安値31円を01年12月の上場来安値28円に対する二番底とした上昇基調にあって、05年12月の216円までの上昇第1波動から今年1月安値75円までの調整を経て、この10月に12カ月移動平均線が上方転換し、上昇第2波動入りを開始したと見てよい。12カ月線は今月、長期線の24カ月線を大幅に上抜いており、先行きの05年12月高値もしくは99年8月高値229円突破による長期上昇第2波動入りが期待される。
週足ベースでは、3月17日の85円を1月16日の年初来安値に対する二番底とし、上昇転換。6月5日に138円の当時の年初来高値までみて、130円台が上値関門となっていたが、7月に75日移動平均線が200日線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現した後、9月第1週に26週線が52週線を上抜くGCを示現。短・中期上昇基調入りを示唆。そして、9月30日に106円まで下げ、200日線及び52週線を瞬間割り込んだところでダメ押し。反転、出来高を伴って上値を追う展開が続いているものだ。
信用需給面も、10月17日現在、売り残株数264万株に対し買いは119万株と売り長となっており、貸借倍率は0.45倍とひっ迫している。
●プリマハム<2281>(東1)

種類株消却完了し13年ぶり復配へ
同社は、9月、17億円を投じ残存優先株式など種類株を全株消却し、今09年3月期は13年ぶりとなる2円復配を実現する予定だ。同社の9月中間連結決算は10月31日の発表予定にあり、小幅減収、15%の経常増益見通しにある。通期予想は1%増収、18%経常増益の計画線を達成する見通しにある。
直近では、同業大手の伊藤ハム<2284>(東1)が汚染された工場地下水使用した製品の販売、回収問題の発表遅れで非難されている。もともと、個人投資家など目先資金に人気を得やすい株価水準でもあり、市場人気的には、同社には思わぬ追い風が吹くこととなった。
■(前回)東京エレクトロン<8035>(東1)
大暴落で、もくろみ外れ
東京エレクトロン<8035>(東1)は、前回、21日号で「10日連続安となり、10月10日の年初来安値3000円まで下落し、ようやく、下げ止まった。21世紀入り後の底値圏である3000円台後半水準を割り込んではいるが、全般相場自律反発期を迎えたここはいったん短・長期的に戻りを試す打診買いゾーンといえる」とした。しかし、全般相場は27日、日経平均株価が03年4月のバブル後最安値を割り込む世界証券恐慌的な下げのなか、22日から4日続急落し2540円まで下落した。10日安値は前週末24日に割り込むことで、週足も陰線で底割れ足に転じてしまった。もくろみ外れは、筆者の認識不足としかいえない。
2000年代には3000円台後半が安値ゾーンだった。が、株価は水準は1990年代後半の2000円台後半水準まで退き、96年安値を5円だが割り込んでしまった。この先は、95年安値2118円、さらにその下は92年安値1181円となる。が、2100円台はともかく、1181円割れは、世界金融不安、景気後退(リセッション)から"世界恐慌"突入が想定される状況だといえよう。考えたくない水準だ。
>>前回の東京エレクトロン<8035>(東1)
(株式評論家・熱田和雄)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.10.28 |特集

