株価の羅針盤はテクニカル(7)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年5月16日

上値関門突破も先行き相場は全般相場のエネルギー次第

■国際石油開発帝石ホールディングスは、一段高を目指す展開に期待

 国際石油開発帝石ホールディングス<1605>が、今週、昨年10月につけた上場来高値133万円を更新、136万円まで買われた。同社株にとって、昨年7月に130万円をつけた後、130万円前後が頑強な上値関門となってきた。今年1月には91万3000円まで下落、昨年10月高値後の最安値に売られた。いわば、昨年7月以来、株価は90万円台前半をボトムライン、130万円前後を上値ネックラインとする40万円幅のボックス相場だった。

 石油など資源開発を手がける国内最大規模の同社の株価を左右するのは、NY原油先物価格の動向だ。そのNY原油価格は15日、高値波乱となった。過去最高値は13日につけた1バレル=126.98ドルだが、商いの中心である6月限の15日高値は126.64ドル、安値は120.75ドルと大ぶれ。終値は0.10ドル安の124.12ドルとなった。高値の壁に挑んでいる国際帝石HDにとっては、歓迎しにくい原油先物の高値波乱だった。しかし、136万円まで買われた。

 通常、「上値関門突破も先行き相場は全般相場のエネルギー次第」ということが多い。現在の東京1部市場は、週前半までの出来高20億株割れ、売買代金2兆円弱から若干エンエルギーを回復、日経平均株価も3月安値から23%上昇し1万4500円を目前としている。同社株が130万円処の上値関門を突破し、一段上の相場に向かうには、原油価格のじり高基調とあわせて日経平均の堅調展開があったほうがよい。130万円処の壁の前でのモミ合いが長引き、上に行ききれない展開が続くと買いエネルギーを失い、急失速する恐れもある。
 心強いのは、3月から指標に加わった超長期腺の24カ月移動平均線が下値サポートラインとなっていること。中期線の26週線も上昇トレンドを描いていることなど中長期相場の強気を示唆してことだ。また、週足も上から順に6週線、13週線、26週線、52週線と短期腺から長期腺が並ぶ「順なパターン」となっていることも同様。週明け以降も上値を試す動きから、一段高を目指す展開が期待される。リスクは、原油安。






■平田機工 上値を試した後、調整局面へ

 前回紹介の平田機工(6258・JQ)は、16日、売り気配でスタートし、一時300円安の1223円ストップ安に売られた。15日発表の今2009年3月期連結業績予想が、増収大幅減益見通しだったことが嫌気されたもの。予想1株利益は会社四季報の223円に対し会社側は130.2円。経常利益は前期比24%減の27億円の会社計画だった。
 前回、「会社側は慎重見通しを発表する可能性があるが、極端な数値でなければ問題とはならないとみる」と記した。が、予想外の弱い数字である。同社では、「為替の円高・ドル安や、原油・原材料価格の高止まりが利益を圧迫する」としている。が、本欄は、やはり慎重すぎる見通しだとみる。「目下、シャープ、松下などFPDメーカーは世界液晶テレビ市場の覇権をめぐり大増産合戦の最中にあり、同社業績の押し上げ要因となる」からだ。

 16日の終値は206円安の1317円。15日安値1522円と16日高値1334円の間に188円の大きな「窓」が開いてしまった。前回、「現時点では、これまでの経緯から4月底入れと断定しにくいものの、<長期下落基調銘柄の長期移動平均線上方かい離回復は買い>とある」とし、「まず打診買いをし、動きを読みつつ、26週線の1400円水準を下値サポートラインとみて押し目買い、1月4日の年初来高値1730円突破から追撃買いで臨みたい」とした。が、1400円は簡単に突破された。当面は上値にシコリもあり、上値を試した後、調整色が強まりそうだ。が、4月17日の上場来安値1089円にたいする二番底をとりにいく展開と見ており、ここから極端な弱気になる必要は無いと捉えている。

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(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.05.16 |特集