株価の羅針盤はテクニカル(9)
株価の羅針盤はテクニカル
2008年5月23日

押し目待ちに、押し目なし

■「押し目待ちに、押し目なし」を地でいく新神戸電機はどこまで上がる?

 新神戸電機(6934)は22日、27円高の777円まで買われ、20日の年初来高値を更新し、2000年6月の860円をトップとした高値ゾーン以来約8年ぶり高値水準に上げてきた。<今年1月22日には、04年2月以来の安値となる353円まで下落。353円をボトムとし、その後2月5日に519円の戻り高値をつけたところをトップとした三角保ち合い>を形成していた。上値は200日移動平均線が重しとなり、日経平均株価が年初来安値をつけた翌3月18日に414円まで下げたところを二番底とし、反転。

 前08年3月期決算を発表した4月23日には日々線、6日線、25日線、75日線、200日線が480円前後で収れんし、上下どちらかに放れ局面を迎えていた。そして、翌24日に買い気配で始まり結局80円高の565円ストップ高で寄り付き、ストップ高引けしたところが、「出発の号砲」となった。その後は、「押し目待ちに、押し目なし」を地でいく上昇相場がここまで続いてきた。

●新神戸電機<6934>


 新神戸電機は、日立化成(4217)が株式の58%強を握る日立系の自動車、産業用電池メーカー。浮動株比率は17%にとどまる。注目ポイントは福田首相が「低炭素化革命」を唱える環境政策の中核のひとつ、燃料電池車の開発に同社のリチウムイオン電池がからんでいること。加えて、日立(6501)は米GMとリチウムイオン電池車開発で提携しているが、提供するリチウムイオン電池は同社が手がけることになっている!

 そして、業績は株価のストップ高を誘うほどの好調ぶりである。前3月期連結営業利益は計画を14%上回る前の期比15%増の57億円で着地。続く、今3月期連結営業利益は前期比14%増の65億円を予想。1株利益は58.9円と跳ね上がり、予想PERは12倍台にとどまる。先行きはといえば、ビッグプロジェクトに絡む素材を手がけ、業績拡大が期待される!

 株価は、1月安値から2.2倍化したが、三角保ち合いを上放れた強みがあるうえ、週足ベースでも中期線の26週線が長期線の52週線を2〜3週間内に上抜くゴールデンクロスが予想される。93年以降に上値関門となってきた800円台後半の水準まで一気に駆け上がる可能性が強まってきた。そして、800円台後半の水準から5割高の1200円台を夢見ても不思議ないであろう。もちろん、全般波乱場面では急反落場面も予想されるが、長期線などのゴールデンクロス示現により長期上昇基調入りが鮮明化した後ならば、押し目、押し目を買う姿勢で臨んでいくべきであろう。

特集 リチウムイオン電池特集



■日新製鋼は鉄鋼関連の出遅れ株として上値追いに期待

 前回紹介の日新鋼(5407)は、22日に409円まで買われ、2月26日につけた404円の年初来高値を更新した。同時に200日移動平均線も回復した。309円を基点とした上昇基調入りを確認。200日線を突破したことで中勢上昇基調入りとの見方が一段と強まる。
 「次の目標株価は昨年12月の戻り高値438円。その後、調整局面をはさみつつ、昨年10月の534円を視野に入れた展開が予想される」との見方を継続する。アナリストも「強気」の見方を表明し始めた。鉄鋼関連の出遅れ株として上値追いが期待できそうだ。

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(株式評論家・熱田和雄)


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.05.16 |特集