片山圭一朗代表取締役社長に公開後5年目を迎えた同社の現況と展望を聞いた

「ALL FLIGHT」キーワードに飛躍へ、上場5周年、体制整い事業拡大に挑む
今期、全事業で黒字化目指す

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Q: 先日ご発表の2008年3月期連結業績は、売上高3,514百万円、営業利益24百万円、経常利益5百万円となり、売上高が前年度比14.4%増加し利益も黒字でした。

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片山社長: 単体業績前年度比は、売上高25.9%、営業利益232.4%、経常利益320.8%とそれぞれ大きく伸び、連結ベース収益が1億円超の改善をみました。
 しかし,子会社のYEMエレテックス(連結子会社、山下電子設計、エレテックを7月に合併後の新社名)は、事業の立ち上がりがやや遅れ、収益が目標値に届かず、のれん代の一括償却など特別損失313百万円(連結ベース)が発生、赤字を計上しました。事業4セグメントのうち、放送・映像部門を除く3セグメントは大幅増収増益となりました。

Q:各セグメントの状況をお話ください。

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片山社長: まずSC事業は、新規受注大型プロジェクト(大手外食チェーン)と電子自治体系事業などがSI事業の支援もあり順調に進展しました。特に、管理体制が整ってきたことで品質管理が行き届き、利益が伸長する要因となったことは大きい成果です。
 SI事業は、受注が引続き好調なのに加え、SC事業との協調開発案件が伸び収益に寄与しました。
 放送・映像システム事業は、前述のように新会社の事業展開が遅れましたが、現在は予定した軌道に乗っています。
 放送・映像システム保守事業は、事業譲渡を受けた効果が通年で寄与し、売上高、営業利益ともに着実に伸びています。

◆成長戦略、新規ビジネスへの取り組み積極化

Q:成長戦略として前期実施した主な施策をお話ください。

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片山社長: Ⅰ.経営全般は、①創業以来の株主であるアストロデザイナー様(放送・映像機器メーカーの大手)の出資比率を10%(従来5%)に引き上げて頂き、資金7000万円を調達、②子会社の経営統合(前述)、③合併に伴う子会社工場売却で有利子負債4.4億円を削減しました。
Ⅱ.事業活動では、①MIJSへの参画、同加盟各社との協業でTotal Cluster販売を強化。②日本生まれの次世代プログラミング言語「Ruby」への取組みの開始と、7月に業界団体「Rubyビジネス・コモンズ」を創設、新言語を活用したビジネス拡大へ体制づくりをスタート。③福岡天神の街にWiFi無線LAN活用のネットワーク空間を創設、福岡市と連携し、エリアを特化した情報発信サービスの実証実験を開始。④三井物産戦略研究所、野村総合研究所、電通国際情報サービスと電子自治体共通基盤システム推進で提携、そのソフトウェアをオープンソース化したサービスを開始。⑤福岡アジア映画祭にYEMエレテックス社の製品「デジタルシネマHommage」で協賛、今後のビジネス展開へ布石。⑥業界32社で、Solaris on x86活用ビジネス立ち上げへ向けた「SCB」(Solaris  Community for Business)設立に参画。⑦自治体ビジネスとして福岡に次ぎ仙台に、Java中心のWEB技術に関するコミニュティ、「東北Developers Community」(TDC)を設立。⑧安全に社内アプリケーションを利用できる FLIGHT Application Delivery Systemを発表、など新規ビジネスへの取り組みを積極化しました。

◆より上の市場へ昇格目指す

Q:中期的観点で実現したい目標は

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片山社長: ALL FLIGHTをキーワードにシナジー効果の出せる連結グループとして経営に取組み、この三ヶ年で一つ上の市場へ移行できるよう全社一丸で取組みます。

◆「Ruby」事業でリアルビジネス実現へ

Q:今期の事業計画をお話ください

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片山社長: 今期のテーマは「ALL FLIGHT」。グループ3社・4事業ユニットが力を合わせ事業拡大に尽力します。現場に精通した業務執行がスムーズに行えるよう、大幅に権限を委譲し、新しく執行役員制度を導入しました。これまで以上に、スピードあるビジネス展開を行います。
 優秀でアグレッシブな人材の自発的応募が増加しています。今期も積極的な採用と育成を強化し、内製化による外注費の抑制を進めます。
 前期立ち上げた「天神・大名WiFi化協議会」「RBC」での活動や新プログラム言語「Ruby」で当社が持つアドバンテージを活かして、新しいリアルビジネスへ(事業化に)取り組みます。
 セグメント別では、単体は引き続き堅調な受注を背景に、売り上げの増加と品質管理の徹底で粗利益率向上を図ります。
 YEMエレテックスは、新会社スタート後に仕込んだ製品の投入、米ラスベガス展示会(4月)出展の新商品を秋から(OEM)販売開始、さらに設計から製造に至るプロセス改善による利益率向上を図り黒字化を目指します。
 トラスティ・エンジニヤリングは、保守管理が継続事業であるため確実な収益が見込めます。従来案件に加えて自社取扱い案件をさらに上積みすることで、収益の柱へ大きく育成を図ります。

Q:連結業績見込みは

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片山社長: 事業の性格上、実績が上期より下期に集中しますが、2009年3月期通期連結ベースで、売上高3,600百万円(2.4%増)、営業利益150百万円(523.1%増)、経常利益100百万円(前期損失)、当期純利益36百万円(同)を見込んでいます。

どうも有難うございました。

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