2007.11.12
フード業界の電子取引プラットフォームで業績絶好調
食の安全でFoods信頼システムに脚光
インフォマート<2492>(東証マザーズ)は、フード業界の企業間電子取引プラットフォームを運営。04年12月期に初めて売上高10億円台へ乗せて以降、すばらしい伸びで、今期には20億円突破、来期には30億円台が見込まれる。株価の見直し余地は十分にある。
フード業界の課題解決と企業間ネットワークを強化する4つのシステムが、同社の事業の核であり強さ。順に紹介しよう。
☆食品食材市場=食材を売りたい企業と買いたい企業の出会いの場。全国5000社以上の企業が利用、食品・食材の「売り手企業」と「買い手企業」をマッチングさせるフード業界最大級のサービスで、「食」と「食」、「企業」「企業」を繋ぐ取引所でもあるわけだ。買い手企業はレストラン、スーパー・小売、ホテル・旅館、給食・惣菜、通販、卸・商社、食品メーカーなど。一方の売り手側は食品製造、卸・商社、農協・漁協、仲卸、特産品業者など。全国的な取引を実現するために必要な取引マッチング・商談・取引・受発注・決済などを提供する。扱い品目は9万品にも達する。
☆ASP商談システム=従来の電話、FAX、面談等で行われている商談業務における情報関連フォーマットや手順を確立するシステムをWeb上で提供。既存取引先、フード・イントゥ・マート利用の企業1万5000社の中からグルーピングすることにより商談の効率化、情報の標準化が図れる。これによって、既存取引先との関係強化及び新規取引先の拡大を図ることができるシステム。
☆ASP受発注システム=2007年9月現在で、利用企業数389社、8081店舗で利用され、取引業者も1万1491社と飲食業界ナンバーワンの実績を誇る。飲食業界にある「人件費肥大化」「思うように利益が上がらない」「仕入れ業務を見直す時間がない」などの悩みを解決する。ASPのため設備投資など初期導入コストが大きく削減できる上、運用コストも1店舗当り月額1300円と定額。
☆FOODS信頼ネット=フード業界における食の安全・安心への対応に不可欠な「商品企画書」をデータベース化し、取引先とデータ交換できるシステム。利用企業数は9月現在1494社、商品規格書登録数同4万5539件。
紹介の通り、まさに時流に乗るじぎょうである。このため07年12月期は前期の20.4%増収、23.2%の営業増益に続いて、売上高25.6%増の24億5500万円、営業利益18.2%増の6億1900万円、経常利益23.4%増の6億2000万円と2ケタの増収増益見通しだ。予想1株利益は1万oo41円、配当は年3150円(前期3120円)を予定。株価は06年8月の上場後の安値圏にあり、業績から判断して30万円以下は中期好買い場といえる。
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