2010年07月20日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

毎日コムネットの今第2四半期業績は、減収ながら増益を確保


■学生マンションの総管理戸数は161棟6474戸(前期末比355戸増)と順調に増える

毎日コムネットホームページ 大学生マンションの開発、管理を行なう毎日コムネット<8908>(JQ)は、7月15日に今10年11月期第2四半期の決算説明会を開催した。
 第2四半期の業績は、売上高40億3700万円(前年同期比10.6%減)、営業利益5億100万円(同2.7%増)、経常利益4億2200万円(同3.7%増)、純利益2億3200万円(同9.3%増)と開発部門の物件売却計画の遅れにより減収となったが、利益面では増益を確保している。
 同社の売上の主力は、学生マンション(賃貸管理)部門で今期も5年連続で入居率100%を達成している。第2四半期末の総管理戸数は161棟6474戸(前期末比355戸増)と順調に増えている。
 また、自社開発学生マンション「カレッジスクエア」シリーズも順次オープンしており、今春新規5棟311戸を加え、販売用物件ストックは8棟581戸となった。

■開発部門は、第3四半期で既に5物件(約31億円)の売却は確定

 部門別の売上高は、学生マンション部門32億5400万円(前年同期比7.9%増)、開発部門800万円(同98.7%減)、課外活動支援部門7億4700万円(同2.9%減)、人材ソリューション部門2600万円(同70.8%増)となっている。
 開発部門の大幅減収は、開発物件の売却が下期にずれ込んだ影響であり、通期では24億6300万円(前期比54.2%増)と大幅増収を計画しているが、第3四半期で既に5物件(約31億円)の売却は確定しており、売上高計画を上回ることは確実な状況だ。

■1株当たり純資産は431円40銭と約17円増加

 貸借対照表の流動負債は、1年内返済予定の長期借入金が増えたことから45億3000万円(前期比6億6500万円増)、固定負債は長期借入金が減少したことから52億4700万円(同1億9300万円減)、純資産は利益剰余金が増えたことから38億3500万円(同9500万円増)となり、自己資本比率は28.2%と前期末に比較すると0.5ポイント下げている。また、純資産が増えたことから、1株当たり純資産は431円40銭と約17円増加している。

■下期以降来期に向けての開発部門は、企業への提案力強化を図り、管理戸数拡大に注力

 第2四半期は減収となったものの利益面では増益を確保しているように、ほぼ計画通りといえる。下期以降来期に向けての開発部門は、現在保有の販売用物件の完全売却を計画しているが、一方で、CRE(企業保有不動産)戦略に照準を当て、企業への提案力強化を図り、管理戸数拡大に注力していく計画。
 学生マンション部門では、物件別収益管理による収益性の向上を目指している。そのため、コスト管理と契約満了時の契約内容見直しを徹底していく方針。今期末の管理戸数は6370戸、来期末の管理戸数は6950戸を見込んでいる。

■今10年11月期通期連結業績予想は、増収大幅増益を見込む

 人材ソリューション部門については、商品ライナップを拡充し、新卒採用業界が混沌とする中で着実にシェアの拡大を目指す。第2四半期中の活動事例として、静岡銀行とのコラボレーションによる「静岡Uターン就職フェア2011」を開催。同社が管理する学生マンション入居者に地元企業の情報を提供する事業モデルを模索する。
 今10年11月期通期連結業績予想は、売上高101億5000万円(前期比14.3%増)、営業利益6億5000万円(同33.5%増)、経常利益5億円(同49.2%増)、純利益2億9500万円(同981.7%増)と増収大幅増益を見込む。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2010.07 |特集