2008年12月22日

証券株(東証1・2部)の1年間のランキング

17銘柄中で15銘柄が日経平均・TOPIX上回る下げ率
100円以下が3銘柄に増加

松井といちよしの健闘が光る

 この1年間での、「証券株ランキング」ではいくつかの特徴が見られる。@17銘柄中、15銘柄がこの間の日経平均の下落率43.8%(TOPIXは43.4%)を上回る下げとなった、A松井証券、いちよし証券の下落率は20%以下と小さかった、B松井証券の株価が野村のを抜いて上にランクされた、C100円以下銘柄が昨年はゼロだったが、一気に3銘柄となった、ことなどがある。

内外の相場環境の悪化で総合証券ほど苦しい

 昨年の第9位から第3位へランクアップした松井証券と、逆に、第3位から第4位へランクを下げた野村HDについて業績を見ると明暗がはっきりしている。予想は出していないので9月中間期(第2四半期)の実績で見れば、松井証券の経常利益は116億円と前年同期比43.7%減益に対し、野村HDは税引き前利益で1536億円の赤字だった。総じて、ネット証券系の健闘に対し対面営業なども含めた総合証券が苦しい姿となっている。
 中国株下落の影響で中国株に強い東洋証券は605を超える下げとなった。昨年まで、野村に次いで第4位だった岩井も50%を越す下げで順位を6位へ下げた。今後も厳しい相場環境が続けば、証券株のランキングにも、さらに変動が予想されそうだ。

証券株(東証1・2部)の1年間のランキング 
2008/12/19
順位 銘柄 コード 株価
(円)
順位 銘柄 コード 株価
(円)
騰落率
(%)
1 カブドットコム (8703) 154000   1 カブドットコム (8703) 114800 ▼25.4
2 マネックス (8698) 74200   2 マネックス (8698) 29510 ▼60.2
3 野村 (8604) 1895   3 松井 (8628) 722 ▼18.4
4 岩井 (8707) 1417   4 野村 (8604) 699 ▼63.1
5 丸三 (8613) 1049   5 いちよし (8624) 683 ▼18.2
6 大和 (8601) 1016 6 岩井 (8707) 664 ▼53.1
7 いちよし (8624) 1014 7 大和 (8601) 510 ▼49.8
8 極東 (8706) 947 8 極東 (8706) 439 ▼53.6
9 松井 (8628) 885 9 丸三 (8613) 424 ▼59.5
10 岡三 (8609) 635 10 岡三 (8609) 344 ▼45.8
11 東海 (8616) 497 11 水戸 (8622) 270 ▼35.5
12 東洋 (8614) 465 12 東海 (8616) 230 ▼53.7
13 新光 (8606) 462 13 新光 (8606) 183 ▼60.3
14 水戸 (8622) 419 14 東洋 (8614) 170 ▼63.4
15 高木 (8625) 284 15 高木 (8625) 84 ▼70.4
16 みずほ (8607) 167 16 光世 (8617) 75 ▼46.4
17 光世 (8617) 140 17 みずほ (8607) 73 ▼56.2