2009年12月29日

 
日本インタビュ新聞社の運営する全サイトで最も検索されたキーワードと最もアクセスの多かった記事のランキングから集計。

2009年度「株式投資関連」キーワードランキング(日本インタビュ新聞社)


■株式市場の言葉(キーワード)は世相をあらわす

■ 株式投資関連キーワードランキング・ベスト10
順位
キーワード
順位
キーワード
1位 6位
2位 7位
3位 8位
4位 9位
5位 10位
11位=国策、12位=選挙、13位=追加経済対策、14位=GSユアサ、15位=新幹線、16位=ノーザントラスト、17位=野村證券の投資判断格上げ、18位=クラウドコンピューティング、19位=パチンコ・パチスロ、20位=中国
 「歌は世に連れ、世は歌に連れ」と言われる。歌が世相を現わすのなら、株もまたしかりである。実に、よく似ている。歌の基本は「言葉(キーワード)」であり、それを連ねて物語りのストーリー、「詩」となる。さらに、曲を加えて心に響く作品が出来上がる。「言葉」「詩」、「曲」が一致すれば大ヒットする。相場も同じである。ただ、この世界には言葉だけでなく、証券コード番号という独特のものもある。

 無機質の証券コード番号を眺めているだけでは儲からない。歌と同じように、まず最初に社会の悲喜を見詰めて言葉を抽出。それを「詩」にするのと同じように、「シナリオ」を書く。株式市場でいう「テーマ」である。そこへ、アナリスト分析などの脚色を加える。歌なら、作曲家というところだろう。言葉、テーマ、組み立てが揃えば大きい相場となる。その時点で、テーマに沿うものは何かということで、証券コード番号が登場する。歌と株の場合の違いは、歌なら、同じ曲をつくるわけにはいかないが、株の場合は、あちらからも、こちらからも、ほとんど同じ作品(レポート)が出てくる面白さがある。

■エネルギー、資源、政治関連のキーワードが上位を占める

 日本インタビュ新聞社が運営する全サイト内で最も検索されたキーワードランキングでは、まさしく最近の社会のニーズをバックにした言葉が多かった。最も検索されたキーワードは「太陽電池」で2年連続して1位。

 1〜3位が「環境エネルギー」に関連した言葉が中心。7位にある「LED照明」と、10位の「原子力発電」まで加えると、次世代エネルギーへの関心が高いことが見てとれる。当然、関連した銘柄への注目度も高い。14位にはリチウムイオン電池などで活況だった「GSユアサ」がランクインしている。

 アメリカのオバマ大統領の新政権や日本の民主党による政権交代などで関連銘柄が動意づく場面も多かった。両国が打ち出している「環境エネルギー」政策が株式市場に大きく影響を与えていることがわかる。また、検索されたキーワードにも「解散総選挙」「政権交代」「オバマ大統領」「国策」「選挙」「追加経済対策」と政治に関係する言葉が多く見られる結果となった。2010年もこの傾向はさらに続くものと思われる。