2010年12月30日

 
日本インタビュ新聞社の運営する全サイトで最も検索されたキーワードと最もアクセスの多かった記事のランキングから集計。

2010年度「株式投資関連」キーワードランキング(日本インタビュ新聞社)


■株式市場の言葉(キーワード)は世相をあらわす

■ 株式投資関連キーワードランキング・ベスト10
順位
キーワード
順位
キーワード
1位 6位
2位 7位
3位 8位
4位 9位
5位 10位
11位=デフレ、12位=電子書籍、13位=原子力、14位=日本航空、15位=第一生命、16位=大塚ホールディングス、17位=新幹線、18位=iPhone、19位=インフルエンザ、20位=スマートフォン
 「歌は世に連れ、世は歌に連れ」と言われる。歌が世相を現わすのなら、株もまたしかりである。実に、よく似ている。歌の基本は「言葉(キーワード)」であり、それを連ねて物語りのストーリー、「詩」となる。さらに、曲を加えて心に響く作品が出来上がる。「言葉」「詩」、「曲」が一致すれば大ヒットする。相場も同じである。ただ、この世界には言葉だけでなく、証券コード番号という独特のものもある。

 無機質の証券コード番号を眺めているだけでは儲からない。歌と同じように、まず最初に社会の悲喜を見詰めて言葉を抽出。それを「詩」にするのと同じように、「シナリオ」を書く。株式市場でいう「テーマ」である。そこへ、アナリスト分析などの脚色を加える。歌なら、作曲家というところだろう。言葉、テーマ、組み立てが揃えば大きい相場となる。その時点で、テーマに沿うものは何かということで、証券コード番号が登場する。歌と株の場合の違いは、歌なら、同じ曲をつくるわけにはいかないが、株の場合は、あちらからも、こちらからも、ほとんど同じ作品(レポート)が出てくる面白さがある。

■「すべての道は中国」に結びついた1年

 注目キーワードを国内外で分けると、ほぼ半々。海外では、とくに中国関連が目立つ。上海万博は当然としても、政治経済など中国に関連しないものはないと言ってよいほど。まさに、「すべての道は中国に続く」である。レアメタルも中国との尖閣諸島紛争から突如として表面化したもの。円高だって、日本の国力からすると円高は考え難く、海外要因を反映したものともいえる。

 純粋な日本国内的な言葉では「地デジ」、「デフレ」、「リチウムイオン電池」くらいだろう。「鉄道」というキーワードも海外での受注拡大期待という国外的な材料である。

 さて、2011年のキーワードは、どんなものがベスト10入りするのだろう。引き続き、「中国」は外せないだろう。円高がどうなるかという「為替」も上位ランク入りが予想される。失業対策から、「内需振興策」も浮上するのではないか。国際軍事緊張から「防衛」も予想される。こうしてみると、個別の成長製品が少ないように思われる。それだけ、政治の混迷が影響しているのだろう。