2009年04月27日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

ピックルスコーポ:全国18か所に製造販売拠点を確立で優位性は揺るがず


漬物業界のリーディングカンパニー

ピックルスコーポレーションのホームページ 漬物業界のリーディングカンパニーであるピックルスコーポレーション<2925>(JQ)の09年2月期決算説明会が兜町平和ビルで開かれた。
 前09年2月期の連結業績は、4月17日に発表されているように、売上高185億200万円(前々期比3.5%増)、営業利益3億9900万円(同39.3%増)、経常利益4億1300万円(同10.7%増)、純利益2億200万円(同1.5%減)と売上、営業・経常利益共に順調であった。唯、最終利益については固定資産除却損4000万円を計上したため減益となっている。

 代表取締役社長荻野芳朗氏は、これまでのピックルスコーポレーションの歴史を振り返り、同社の沿革を説明した後で前期の業績について「前期は、中国産冷凍餃子の中毒事件の影響で、仕入れ商品の売上が計画を下回りましたが、一方で、今まで以上に食の安全・安心を求める消費者の声が多く、国産野菜でなければならないという、思わぬプラス効果が生まれ、当社にとっては追い風となり、浅漬け、キムチ、惣菜の売上は順調に伸びました。また、これまで全国18ヶ所に製造・販売拠点を設けているため、積極的な営業活動を展開した結果、全国の優良なスーパーマーケットの新規開拓が進みました。更に、利益面では、原材料である野菜の価格が年間を通じて安定していたお陰で、大幅な営業増益を達成しました」と語り始めた。
 同社は、セブンイレブン、イトーヨーカ堂の全国展開とともに、浅漬けを納入するために生産拠点、流通網を構築したことから、事業基盤はますます強固になっている。また、食品の安全・安心を第一として、全国の野菜農家と契約し、国産野菜を原材料とし、更に消費者の食の安全・安心に応えるためHACCP認定、ISO9001認証の範囲を拡大している。今期は札幌工場、福島工場で認定を獲得したため、ほぼ全国の生産で品質・衛生管理の体制が実現している。
 同社の主力製品は、浅漬け、キムチ、総菜、ふる漬け。品目別の売上高を見ると、浅漬けは76億4700万円(前期比7.8%増)、総菜17億7900万円(同27.6%増)、ふる漬け5億2700万円(同7.2%増)と順調に伸びている。キムチは叙々苑キムチが伸びているが、漬物全体では71億8900万円(同2.3%減)となっている。青果物は13億5700万円(同11.2%減)となっているが、利益率が低いために計画的に売上を減少している。
 販路別売上高は、コンビニ43億6000万円(同4.4%減)、外食その他39億800万円(同3.4%減)、量販店102億3300万円(同10.4%増)と量販店が伸びている。
 漬物業界の市場規模は、約4000億円。10年前は5000億円規模であったが、徐々に規模は縮小している一方で、100億円以上の売上規模を持つ企業は上位5社でシェアを伸ばしている。その中のトップが同社である。
 全国的に製造拠点、販売拠点を設けたことで、同社の優位性は揺るぎがなく、今後も着実に事業規模の拡大を進めていく方針。今期の経営戦略を見ると、まず、同社のブランド製品を開発するため、叙々苑キムチを第1弾とし、2弾目に昨年9月より販売を開始した「こうちゃんの!幸せキムチ」、更に、今年3月に発売した「熟成キムチ」を開発し、同社のブランド商品の確立を急いでいる。
 また、キムチ製品、浅漬け製品、総菜製品の商品開発を務めている。中でも20%以上の売上増を継続している総菜部門での新製品開発に注力している。
 商品の開発とともに営業戦略も進めている。全国に18拠点の生産・営業拠点を持っていることから、全国のネットワークを生かし、新規のナショナルチェーンの開拓を進める。
 更に、製造・物流部門のコスト削減を進める一方で、消費者の「食の安心・安全」に応えるために、品質・衛生管理の強化に努める。また、不採算部門での改善にも注力する。中京地区、東北地区、北海道地区の採算率の改善に努めるが、中京地区は既に改善が進み、3月より黒字化が実現している。
 また、大阪の生産拠点の生産能力を拡大するために、7億7100万円かけて、大阪と京都の県境に土地を取得し、新工場を建設する方針。既に土地は購入し、来期に工場を建設する予定。
 今期連結業績予想は、売上高196億6600万円(前期比6.3%増)、営業利益4億3200万円(同8.2%増)、経常利益4億4600万円(同8.0%増)、純利益2億1400万円(同5.8%増)と増収増益を見込む。
 業界で唯一、全国展開を推進し、既に拠点を確立しているため、同社のシェアは今後も拡大すると予想される。しかも、着実に事業基盤を強固なものとするために、今後もM&Aも視野に入れた活動を推進しているため、名実ともに、業界のリーディングカンパニーといえる。
 今後の経営目標として、2011年2月期の連結売上高210億円、連結営業利益5億円を掲げている。

 【株価診断】 今期より100株単元としているため、株式の流動性も進み、出来高も増加している。しかも、業界トップとしての実力が明確となったことに加え、09年2月期の1株当たり純資産は810円、今期の1株当たり予想純利益33円54銭、年間配当10円を考慮すると現在の株価310円は割安。見直しが始まる。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2009.04 |特集