2008年8月
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

セントラルスポーツ 第1四半期は増収大幅増益、ROAも4.4ポイント改善


セントラルスポーツホームページ セントラルスポーツ<4801>(東1)は、6日に09年3月期第1四半期連結業績を発表している。売上高115億9900万円(前年同期比3.4%増)、営業利益3億7900万円(同95.4%増)、経常利益3億8900万円(同78.4%増)、純利益2億3100万円(同76.3%増)と増収大幅増益となった。

 第1四半期のROAは9.8%と前年同期の5.4%から4.4ポイント改善している。また、自己資本比率も0.8ポイント改善し32.4%となっていることから、利益率、財務体質共に改善していることが窺える。

 既存店の第1四半期対前年同期比の会員数は95.7%で、前年と比べると若干改善している。1月に会費値上げを実施したことを考慮すると、下げ止まった印象はある。

 売上高は、前期に13店舗(直営8店舗、受託5店舗)出店していることで、新店効果もあり、3億8100万円の増収である。

 昨年第1四半期に大森、成城、北本、おおたかの森の4店舗を出店している。特に、成城はスパ付のこれまでに例のない大型店舗であるために通常の倍近くの費用が嵩んだ。しかし、今期は福島の1店舗のみであったことから出店費用も少なく大幅増益の要因となった。

 中間連結業績予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高47.2%、経常利益54.0%、純利益66.0%。利益面での上振れも期待されるところであるが、第2四半期には7月にカラーズ(女性限定店舗)を出店し、9月慶應日吉、長津田みなみ台の2店舗予定していることから第1四半期より出店費用が嵩む。

 第1四半期に行った新しい取組は、販売促進費用を抑え、月会費1か月分無料キャンペーンである。当初予想以上の入会者を獲得し、7月以降の売上拡大要因となっている。また、サーキットトレーニングの店舗数を増やし、多様化する顧客ニーズに着実に応えている。店舗内の一区画をサーキットトレーニング用の施設にしているため、設備投資負担も軽く、月額3990円と低額で入会できることから人気が高い。現在9店舗にサーキットトレーニング施設を設けている。さらに、先述の女性限定フィットネスクラブカラーズ(仙台)の出店である。この店舗の特長は、仙台店から300メートル離れた初めてのサテライト型店舗だという点である。地域の旗艦店を中心にサテライト店を出店し周辺の需要を掘り起こし、それぞれが補完し合い相乗効果を高め、会員数の増加に結びつく可能性を秘めている。今後の展開次第では、全国にサテライト店が出来ることも予想される。最後に、2006年より展開している家庭向け映像配信サービス『フィットネスチャンネル』を活用したレッスン【サポートレッスン】を導入している。このレッスンではただ映像を流すだけではなく、インストラクターがスタジオの中を動き回り、直接お客様に指導できるという点で好評を得ている。しかも、レッスン内容はヨガやストレッチなど初心者でも簡単に出来るものを選定しており、レベルの高いインストラクターでなくとも、一般的技術を取得したインストラクターでも指導可能とあって、人件費の削減に貢献している。

 通期連結業績予想は、売上高500億円(前期比9.3%増)、経常利益16億円(同38.8%増)、純利益7億7000万円(同76.7%増)と増収大幅増益を見込んでいる。

 今期は収益回復への取組を重要課題として位置付けているが、第1四半期の業績にその効果が早くも出てきている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.08 |特集