2011年12月13日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

朝日ラバー:売上高、営業利益、経常利益の大幅な上方修正を発表


■今12年3月期は期初予想を上回るペースで推移

朝日ラバーのHP 工業用ゴム製品の朝日ラバー<5162>(JQS)は24日、今12年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
 同社代表取締役社長横山林吉氏は、第2四半期概要、通期見通し、中期経営計画の順で説明を行った。
 第2四半期連結業績は、売上高23億74百万円(前年同期比1.3%減)、売上総利益6億12百万円(同0.5%増)、営業利益58百万円(同36.5%減)、経常利益38百万円(同40.8%減)、純利益14百万円(同67.3%減)と減収大幅減益であった。
 減収大幅減益であったが、11月14日に第2四半期業績予想、通期業績予想に関して、売上高、営業利益、経常利益の大幅な上方修正を行っているように、期初予想を上回るペースで推移しているといえる。
 東日本大震災の影響で、第1四半期は自動車部品のサプライチェーンが寸断されたことから大幅な減産の影響を受け、主力製品であるASA COLOR LEDの売上が大きく落ち込んだ。一方、第2四半期は、医療製品の売上拡大とASA COLOR LEDの受注回復により回復基調となった。
 減収でありながら、震災復興に関する特別損失33百万円、設備投資額75百万円、減価償却費1億76百万円を計上したことから利益面では大幅な減益となった。

■スポーツ用ゴム製品(卓球ラケット用ラバー)の売上高は、2億19百万円(同23.5%増)と大幅な増収

 四半期毎の業績を比較すると、第1四半期売上高11億37百万円(前年同期比4.6%減)、営業利益23百万円(同62.6%減)、第2四半期売上高12億36百万円(同2.0%増)、営業利益35百万円(同17.7%増)と第2四半期の回復が明確となっている。
 第2四半期累計期間のセグメント別の売上高は、工業用ゴム事業17億74百万円(同11.7%減)、医療・衛生用ゴム事業5億99百万円(同51.2%増)。セグメント利益は、工業用ゴム事業67百万円(同60.2%減)、医療・衛生用ゴム事業1億6百万円(同2.59倍)と工業用ゴム事業は、2ケタ減収大幅減益となる一方で、医療・衛生用ゴム事業は大幅増収増益となっている。
 主要製品については、ASA COLOR LEDの第2四半期累計期間の売上高は7億68百万円(前年同期比16.1%減)であった。四半期毎の売上高は、第1四半期3億32百万円(同27.9%減)、第2四半期4億36百万円(同4.4%減)となっている。
 スポーツ用ゴム製品(卓球ラケット用ラバー)の第2四半期累計期間の売上高は、2億19百万円(同23.5%増)と大幅な増収となった。四半期毎の売上高は第1四半期1億13百万円(同32.9%増)、第2四半期1億6百万円(同15.2%増)。大幅増収の要因は、新製品の受注が好調に推移したことによる。

■医療用ゴム製品の売上高は5億76百万円(同51.3%増)と急拡大

 医療用ゴム製品の第2四半期累計期間の売上高は、5億76百万円(同51.3%増)と急拡大している。四半期毎の売上高は、第1四半期2億86百万円(同64.3%増)、第2四半期2億89百万円(同40.2%増)と共に大幅な増収。昨年9月に工場の増築で対応した新規得意先向けの薬液充填済み注射器(プレフィルドシリンジ)用ガスケットの受注が好調に推移したことによる。また、薬液混注ゴム栓も順調であった。
 連結子会社の決算状況は、ファインラバー研究所、売上高48百万円(同7.4%減)、経常利益8百万円(同13.2%増)、純利益4百万円(同9.7%増)。ARI INTERNATIONAL Corp.、売上高87百万円(同25.4%減)、経常利益6百万円(同48.5%減)、純利益3百万円(同51.5%減)。朝日橡膠(香港)有限公司、売上高1億8百万円(同7.9%増)、経常損失20百万円、純損失26百万円。東莞朝日精密橡膠制品有限公司は大震災の影響で、主力製品の生産が遅れたことにより、売上高64百万円、経常損失35百万円、純損失35百万円と赤字になっている。
 連結貸借対照表の状況は、総資産73億48百万円(前期比3億46百万円減)となっている。内訳は、流動資産34億57百万円(同3億45百万円減)、固定資産38億75百万円(同1百万円増)、繰延資産15百万円(同2百万円減)となっている。流動資産の減少は借入金の返済による。
 負債の合計は、45億23百万円(同3億56百万円減)。内訳は、流動負債は21億44百万円(同1億77百万円減)、固定負債23億79百万円(同1億78百万円減)となっている。流動負債の減少は、支払手形及び買掛金と短期借入金の減少による。固定負債の減少は、長期借入金の減少のため。

■通期連結業績予想はは増収大幅増益を見込む

 今12年3月通期連結業績予想は、売上高48億20百万円(前期比0.3%増)、営業利益2億2百万円(同25.0%増)、経常利益1億41百万円(同20.1%増)、純利益83百万円(同3.79倍)と増収大幅増益を見込む。
 中期経営戦略では、2014年3月期業績目標として、売上高62億円、営業利益4億円、経常利益3億円を掲げている。
 事業別売上高目標数値は、照明関連27億円、医療関連12億円、機能製品関連23億円としている。
 更に海外戦略としては、2012年3月に上海に販売会社を設立する予定。社名は朝日科技(上海)有限公司で、同社100%出資の子会社。事業開始は来年4月からを予定している。営業販売業務だけでなく、設計や技術提案を含めた活動を行う。当面は照明関連製品を中心に事業を展開する。
 海外向け売上高比率は、現在(2011年3月期)の10.3%から2014年までに20.0%まで高める計画。その際の売上高は12億円を見込んでいる。
 今期は大震災の影響で、第2四半期までは不振であったが、当初予想上回るペースで回復しているため、第2四半期業績を上方修正し、通期業績予想も上方修正し、増収大幅増益を見込んでいる。背景には、サプライチェーンの回復による自動車関連の売上回復と共に、医療・衛生用ゴム事業の急成長がある。日本で認められた同社の技術力により作られる製品は、中国市場での売上も期待できることから、今後の業績の拡大が予想される。

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