2011年12月19日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

ヤーマン:第2四半期連結業績は増収大幅増益で着地



■脱毛器no!no!HAIRが春先を中心に牽引し、全販路で増収を達成


ヤーマンのホームページ 美容機器の製造・販売を行うヤーマン<6630>(東2)は16日、今12年4月期第2四半期決算説明会を開催した。
 第2四半期決算概要と通期業績予想について、取締役国本亮一氏より説明が行われ、その後代表取締役社長山崎貴三代氏よりビジネス概要と中期経営計画『チャレンジ300』の進捗についての説明が行われた。
 第2四半期連結業績は、脱毛器及び化粧品分野の売上が堅調な他、フェイササイズUPやアセチノセルビー等の新商品も好調に立ち上がり、増収増益を達成、直販の堅調により各段階利益は予算を達成した。
 売上高106億39百万円(前年同期比5.7%増)、販管費53億73百万円(同4.2%増)、営業利益11億62百万円(同29.6%増)、経常利益11億87百万円(同30.8%増)、純利益6億70百万円(同33.2%増)と増収大幅増益で着地。
 売上高については、当初計画には未達であったが、脱毛器no!no!HAIRがシーズンとなる春先を中心に牽引し、全販路で増収を達成している。
 販管費に関しては、ブランド戦略を意識したTVCMや雑誌広告を積極的に行った結果、広告宣伝費が2億42百万円増加したが、ほぼ計画通りであった。
 営業利益は、売上増に伴う売上総利益増4億83百万円および、広告宣伝費増に伴う販管費増2億18百万円により、営業利益は前年同期比で2億65百万円増と大幅増益となった。
 経常利益についても、有利子負債の圧縮による支払利息の減少もあり、前年同期比2億79百万円増と大幅増益。
 純利益は、経費の増加にもかかわらず、増収効果により、前年同期比1億66百万円増の大幅増益を達成。

■半期毎の出荷ベース売上高はno!no!HAIR約40億20百万円と過去最高

 カテゴリー別の売上高と構成比は、美容家電60億7百万円(56.4%)、ウェルネス家電・フィットネス器具10億54百万円(9.9%)、化粧品・バラエティ雑貨23億43百万円(22.0%)、その他12億35百万円(11.7%)となっている。
 美容家電については、家庭用エステ機器を中心とする主力製品no!no!HAIRが牽引した。
 ウェルネス家電・フィットネス器具に関しては、通販卸中心に健康器具や生活家電などを取扱い、安定して推移した。
 化粧品・バラエティ雑貨は、オンリーミネラルが店舗で好調であった他、直販でもリピート顧客に支えられ堅調であった。
 その他は、通販卸でのアパレル関係とその他の商品である。
 製品別の半期毎の出荷ベース売上高は、no!no!HAIR約40億20百万円と過去最高となっている。no!no!HAIRは売切りの商品であるが、今期より購入者に継続的な使用を促すサポートコースも開始し、ジェル等の消耗品のリピート販売にも繋げている。

■卸(店舗販売)では、バラエティショップで化粧品オンリーミネラルが好評

 オンリーミネラルも過去最高の約18億60百万円と、リピート顧客に支えられ、安定成長を継続している。売上が好調に推移していることから、直営店での販売も開始している。
 販路別の売上高は、卸(通信販売)36億64百万円(同7.7%増)、卸(店舗販売)37億10百万円(同3.8%増)、直接販売31億76百万円(同9.1%増)、海外その他87百万円(同52.8%減)となっている。
 卸(通信販売)では、ショッピング専門チャネルでの安定した取扱や新製品のアセチノセルビーの地上波通販での好調が売上を牽引している。
 卸(店舗販売)については、家電量販店で脱毛器no!no!HAIRシリーズが伸長したほか、バラエティショップで化粧品オンリーミネラルが好評であった。また、家電量販店では、売り場を拡大し、美容家電を大きく取り扱っている。
 直接販売に関しては、インフォマーシャル(インフォメーションとコマーシャルを合わせた造語)、新聞折込み、雑誌等への積極広告支出を行い、化粧品オンリーミネラルのリピート販売に支えられ堅調に推移している。
 海外その他については、売上高が大きく減少したが、中国マーケットでの展開を準備していることから、今後の動向に注目。

■自己資本比率は52.5%と2.4ポイント改善

 貸借対照表の総資産は、119億36百万円(同4.8%増)となっている。総資産が増えた主な要因は、現金預金が38億13百万円(同22.2%増)と営業収益の増加により増えたことと、棚卸資産がオンリーミネラルの販売増のために在庫を積み増したことで42億51百万円(同10.0%増)と増えていることが挙げられる。
 負債は、56億73百万円(同0.1%減)とほぼ変わらず。ただし、社債・借入については、17億39百万円(同24.3%減)と有利子負債の圧縮を図っていることから大幅に減少している。純資産は62億65百万円(同9.8%増)と増えたため、自己資本比率は52.5%と2.4ポイント改善している。
 キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フロー14億4百万円、投資キャッシュ・フロー△35百万円、財務キャッシュ・フロー△6億73百万円となり、現金および現金同等物の期末残高は32億18百万円(期首残高比6億94百万円増)となっている。
 通期連結業績予想は、売上高220億20百万円(前期比12.0%増)、営業利益20億17百万円(同16.9%増)、経常利益19億39百万円(同14.1%増)、純利益11億13百万円(同18.3%増)と増収増益を見込む。
 なお、配当については、36円と6円の増配を予定している。

■山崎貴三代社長 上場までの道のりを語る

 決算概要に引き続き、山崎貴三代社長によるビジネスの概要と中期経営計画"チャレンジ300"の進捗についての説明が行われた。
 「1978年にヤーマンが設立されました。その当時どのようなことを行っていたかと申しますと、いわゆるエステティックサロンとか、フィットネスセンターですとか、そういうところの業務用の数百万円、数十万円するような機械を作るメーカーでございました。その当時ヤーマンという名前は全く表に出ていませんでした。有名なエステティックサロンとかで、お客様向けに使う脱毛器、美顔器等を作っていました。ところが、私共が持っている特許、開発技術により、体内脂肪重量計をつくったことから、業界では有名になりました。現在すごい台数が売れていると思うんですけれども、実は重量計に乗っただけで体内の脂肪が何%あるかが分かる機械です。また、ハンドルを両手で持つだけで、上半身の脂肪率が分かります。この2つの特許を持っていました。その当時は、まだご家庭に販売するような機械は作っていませんでした。小さなものを作る、もしくは一万円とかでものを作る発想が私共の中に育っていなかったわけです。ですから、今非常に有名になった商品は、私共が特許を譲渡して、他社で作って、他社ブランドとして世の中に広まっています。

■黒子に徹していたメーカーであったところを表に出していこうとジャスダックへの上場を決意

 私共が今から2年前にジャスダックに上場するときに、何故上場するのですか?というご質問を受けることが度々ありありました。その際常にご説明申し上げたのは、やはりあの時に自分で、自分の名前、ヤーマンというブランドで、商品を広めるべきではなかったのか!という反省がございました。今、美容家電が社会に認知されてきた段階で、私共の名前のついたヤーマンというブランドをもっと広めていきたいと思いました。もちろんブランド化していくためには、会社として、皆様にどのような会社であるかということをもっとアピールしていかなければなりません。今まで、黒子に徹していたメーカーであったところを表に出していこうということで、ジャスダックへの上場を決意しました。

■カタログ通販で人気商品となる

 その当時、美容家電という言葉はなかったのですが、おうちでエステティックのような美容を行うというのが、お化粧をするのと同じ感覚で、スキンケアをする人達が増えていました。例えば、洗顔したら化粧水をつけるのですよ、化粧水をつけたら乳液をつけるのですよというレベルで、皆様が望んでこられました。それに伴って、私共の機械も小さく、値段もお手ごろになってきました。次の段階として、販路としてどこかそういうものを取り扱ってくれるところがないだろうかということで、まず選択したのが、カタログ通販です。ニッセンとか、ベルーナとか、そのようなカタログ通販の会社というのは、アパレルが中心、女性客が中心ですからお客様の層が、私共の美容家電とマッチしていたからです。そのため、カタログ通販では人気の商品となりました。やがて、家電の量販店でも体重計の横とかで、商品を並べるようになりました。そういう中で、卸というビジネスはお客様から一歩遠い所にいるために、私共の開発した商品の思いがお客さまに十分に伝わっていないのではないかいという不安がありました。美容家電は、使う時に誰もが知っている製品ではないので、適切な説明と、適切なアッピールが出来ていないのではないか、そういうことをもっとダイレクトに伝える方法がないのだろうかということで、販売チャネルとして2007年より始めたのがインフォマーシャルによる直接販売です。インフォマーシャルとは、アメリカで行われているTVを使った販売方法です。インフォメーションとコマーシャルをミックスした商品の使い方、効能を説明し、販売する方法です。

■29分のTVのインフォマーシャルでプラチナゲルマローラーを販売

 直接販売を始める際、どの美容家電からスタートするとよいのだろうと模索した結果、複雑なものだと敬遠されると困りますので、誰もが使えて、誰もが親しみやすい物ということで、一番最初の29分のTVのインフォマーシャルで取り上げたのが私共自身で作り、私共でTV局の枠を買わせていただいて販売したプラチナゲルマローラーです。既に250万本以上売れて大ヒットした商品です。あの商品が非常に有名になったものですから、次のオンリーミネラルを2008年に販売しましたが、好調に推移しています。その翌年2009年にジャスダックに上場し、今年2011年に東証2部に上場しています」と上場に至るまでの説明が行われた。

■ヤーマンの商品が人気化し、市場規模そのものが拡大

 顧客ニーズを反映した商品開発、商品発掘力の裏には、同社ならではの蓄積された特許技術とエステ発想がある。商品については、美容家電、ウェルネス家電・フィットネス器具、化粧品・バラエティ雑貨と美容に関するあらゆる商品を網羅している。販売に関しては、通販、店舗販売の卸販売と直接販売を行っている。卸だけでなく、直接販売を行っていることから、顧客の反応も直に対応できるように、顧客用のコールセンターを自社で運営し、カウンセリング、フォローアップも行う等、顧客からの問い合わせにも積極的に行っている。同社では、プロフェッショナル エステティック ヤーマンとして、美容健康関連業界のデファクトスタンダードとなることを目標として掲げている。
 美容家電関連市場の規模は、富士経済の調査によると、06年290億50百万円、07年327億60百万円、08年381億50百万円、09年409億90百万円、10年470億30百万円と年々拡大傾向にある。
 美容家電の脱毛器市場における売上高と全売上高に占めるヤーマンのシェアの推移は、06年56億円、5.1%、07年50億円、7.3%、08年41億50百万円、5.0%、09年45億50百万円、29.6%、10年83億50百万円、66.7%となっている。
 06年から08年までは市場規模が縮小している。ところが、09年から市場規模が拡大すると共に、ヤーマンのシェアも急伸している。この原因は、09年にno!no!HAIRを発売したことによる。つまり、縮小傾向にある市場規模をヤーマンの新製品を投入したことで、ヤーマンの商品が人気化し、大幅に売上を伸ばした結果、市場規模そのものが拡大したことになる。この様な結果が出てきていることから、同社では、美容家電業界はまだまだ黎明期としてとらえている。

■香港の高級ブランドを取扱う百貨店での販売が始まる

 「国内市場のみならず、海外市場へも打って出たいということで、先月香港で国際美容見本市コスモプロフ・アジアに出店しました。ここに出店することによって、非常にお引き合いをいただいています。まず、日本のメーカーであるというプレミア感と、小型化してお客様に使いやすくしている製品は日本製が一番すぐれているという認識がございますので、うるおいステーションを出させていただきましたが、非常にご好評をいただいております。
 また、香港のデパートの代理店の役割を持ったところがお声をかけてくださいましたので、先週の末から香港の高級ブランド取扱百貨店で、我々の商品の販売が始まっています。どれ程売れるのかテスト販売をしているところでございます。
 現在メーカーとして我々が着々として取り組んでいますのは、もうひとつ重なる分野として、医療機器の分野というのがございます。医療機器というのは認可という手続きがございますので、まだご発表できるような状況ではございませんが、着々と手続きは進めていますということをご報告させていただきたいと思います」(山崎貴三代社長)と海外市場への展開と今後医療分野への進出を計画していることを公表した。

■中期経営計画"チャレンジ300"で14年4月期売上高300億円を目指す

 最後に、中期経営計画"チャレンジ300"の業績目標が発表された。来期13年4月期連結業績予想は、売上高250億円、営業利益24億円、経常利益23億円、純利益13億円を見込んでいる。
 中期経営計画の最終年度に当たる14年4月期の連結業績予想は、売上高300億円、営業利益31億円、経常利益30億円、純利益17億円を見込んでいる。
 メーカーであり、直接販売も行っていることから、顧客の反応を直に聞くことで、新商品の開発にも反映される強みがある。そのため、これまでの商品も消費者ニーズを捉えた画期的なものであることから、業績は最高益更新を継続している。更に、中国市場への進出も始まっていることから、海外の売上比率が更に高まると予想される。

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