2011年12月02日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

京写:通常の5倍ほどインドネシアで新規顧客を開拓


■日本アナリスト協会で今12年3月期第2四半期決算説明会を開催

京写のホームページ 片面プリント基板で世界トップの京写<6837>(JQS)は25日、東京証券取引所6階の日本アナリスト協会で今12年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
 同社代表取締役社長児嶋一登氏は決算概要の説明の前に、現況を説明した。
 「今回上期大きなトピックスとしては3つありました。一つが震災の影響というところです。第1四半期に自動車関係のところが大きく落ち込みました。また、海外においても事務機関連の方はサプライチェーンの崩壊によって生産調整の影響を受けております。しかし、第2四半期からかなりの量が回復しておリまして、震災前に立てた予算以上に生産は戻りつつあります。しかし、第1四半期をカバーするまでには至っていないというのが現状です。それと今回のタイの洪水の件ですが、当社の生産拠点は中国、インドネシアにありますので生産には影響ございません。一方、今年からタイには販売拠点を設けています。販売はこれからということでしたのでこれも影響はございませんでした。ところが同業企業が被災されていますので、かなり多くのお客様から当社のインドネシア工場で生産してくれとの依頼があり、新規立ち上げをこの10月、11月で行い、通常の5倍ほどインドネシアで新規顧客の開拓が出来ました。今後、この売上が業績に大いに貢献してくるのではないかと期待しています。為替については、かなり円高が進んでいますが、国内は円で、海外はドルで取引していますので大きな影響はありません。しかし、中国の人民元、インドネシアのルピアも若干上昇していますので、原価を押し上げる影響はあります。今後人件費を含めた、原価低減をどのようにしていくかが課題となっています」と震災の影響、タイの水害の影響、為替について語った。

■片面プリント配線板は月産50万uで東京ドームの約10個分、片面板では世界一の生産量

 引き続き常務取締役桃井茂氏より、会社概要、第2四半期決算概要、通期業績予想について説明が行われた。
 「当社は京都府久世郡久御山町というところにございます。設立は1959年です。主力商品は、片面配線プリント基板、両面プリント配線基板です。そのほかに、部品実装、実装治具も行っています。従業員数は1678名で、そのうちの847名が中国工場、452名がインドネシア工場で働いています。日本国内は375名でございます。主要取引先は、家電製品、自動車関連、映像機器メーカー等です。連結子会社数は7社、持分法適用会社1社でございます。地域別に分けると国内では京写、三和電子、京写プロセス・ラボ・ミクロンの3社、中国には京写香港、京写広州、プロセス・ラボ・ミクロン(蘇州)の3社、東南アジアには京写インドネシア、京写タイランド、北米には京写ノースアメリカがあります。当社が得意とする分野は片面板、銀スルーホール基板、両面板、PALAP基板です。PALAP基板は、約10年前からデンソーさんとコンソーシアムを組んで開発してきた製品でございます。この製品は高密度多層プリント基板です。売上の構成比は、片面プリント配線板53.1%、両面プリント配線板32.5%、その他14.3%となっています。京写グループの生産能力は、片面プリント配線板は月産50万uで東京ドームの約10個分で、年間では128個分の面積に相当します。片面板では世界一の生産量となります。地域別の月産の生産量は、九州工場7万u、中国工場23万u、インドネシア工場20万uとなっています。両面プリント配線板は、月産7万uです。内訳は、京都工場1万5,000u、新潟工場1万5,000u、中国工場(銀スルー)4万uです」と会社の概要を詳しく語った。

■第1四半期は、震災の影響で自動車関連の売上高が減少するが、第2四半期は回復

 その後、第2四半期連結業績の説明が行われた。
 第2四半期連結業績は、売上高75億5百万円(前年同期比10.1%減)、営業利益1億86百万円(同66.3%減)、経常利益2億31百万円(同57.3%減)、純利益1億70百万円(同43.7%減)と減収減益であった。
 売上高に関しては、震災の影響で、自動車関連の売上高が減少したことから、第1四半期は大幅な減収となった。第2四半期に自動車関連は回復したものの全体では第1四半期の減収をカバーするまでには至らなかった。また、円高の影響もあり、連結時に5億円目減りしている。しかし、現地通貨ベースでは、中国は増収、インドネシアは微減収であった。
 利益面については、売上高の減少、中国における人件費の上昇、原価の上昇等から減益となった。
 経常利益は、前年同期に比較して、減収要因で1億64百万円、原価率の上昇により1億84百万円、販管費増により18百万円となり減益となった。
 四半期毎の売上高、経常利益を比較すると、第1四半期34億97百万円(前年同期比13.6%減)、1億円(同63.9%減)、第2四半期40億8百万円(同6.9%減)、1億30百万円(同51.0%減)となっている。

■家電製品、自動車の売上は伸びるが、映像関連、アミューズメントが大きく落ち込む

 製品別売上高は、片面板41億84百万円(同4.5%減)、両面板22億89百万円(同15.3%減)、その他10億32百万円(同18.1%減)。
 地域別売上高は、日本32億55百万円(同8.9%減)、中国28億23百万円(同9.5%減)、東南アジア12億7百万円(同12.8%減)、北米1億46百万円(同13.4%減)、欧州その他72百万円(同27.4%減)となっている。
 製品別売上構成比は、家電製品25.0%(前年同期17.7%)、自動車関連17.2%(同15.4%)、映像関連16.9%(同24.3%)、事務機10.7%(同11.2%)、アミューズメント7.2%(同8.7%)、その他23.0%(同22.7%)と家電製品、自動車の構成比率はアップしている。
 製品別売上高は、家電製品18億79百万円(前年同期比27.2%増)、自動車関連12億88百万円(同0.3%増)、映像関連12億64百万円(同37.5%減)、事務機8億6百万円(同13.5%減)、アミューズメント5億39百万円(同26.1%減)、その他17億27百万円(同9.0%減)と家電製品、自動車の売上は伸びているが、映像関連、アミューズメントが大きく落ち込んでいる。
 貸借対照表では、総資産は108億81百万円(同84百万円増)となっている。内訳は、流動資産73億14百万円(同57百万円増)、固定資産35億67百万円(同27百万円増)。流動負債61億11百万円(同4億18百万円増)、固定負債18億94百万円(同3億78百万円減)、純資産28億74百万円(同45百万円増)と負債の増加と純資産の増加が僅かであるが上回ったことから、自己資本比率は0.3ポイントアップし25.4%となった。
 今12年3月期通期連結業績予想は、売上高150億円(前期比8.3%減)、営業利益6億円(同38.0%減)、経常利益6億円(同39.0%減)、純利益4億30百万円(同19.5%減)を見込む。

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