2009年05月20日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

OBARA 自動車・エレクトロニクスの需要は激減


今後の事業環境を見据え、事業構造改革を発表

 OBARA<6877>(東1)は、5月11日に2009年9月期第2四半期連結業績を発表した。
 売上高129億69百万円(前年同期比46.4%減)、営業損失68百万円(前年同期は34億9百万円の営業利益)、経常損失2億31百万円(前年同期は35億43百万円の経常利益)、四半期純損失9億25百万円(前年同期は20億31百万円の四半期純利益)。
 同社の事業は、溶接事業と平面研磨事業の2つからなる。昨年のリーマンショック以降、同社の主要顧客である自動車・エレクトロニクス業界において、消費低迷に起因した生産調整や設備投資の延期・凍結が大規模に行われたことなどにより溶接事業・平面研磨事業とも苦戦を強いられている。
 第2四半期連結累計期間のセグメント別の業績を見ると、溶接事業の売上高は78億39百万円(前年同期比28.4%減)、営業損失1億43百万円(前年同期は11億27百万円の営業利益)、平面研磨事業も売上高51億30百万円(前年同期比61.3%減)、営業利益75百万円(前年同期比96.7%減)と大幅な減収減益となった。
 このような経営環境下、同社ではグループ一丸となり、経費削減に取り組んでいる。第2四半期連結累計期間の販売費および一般管理費を科目別でみると、人件費14億84百万円(前年同期比12.6%減)、運送費2億8百万円(前年同期比47.5%減)、旅費交通費1億77百万円(前年同期比26.3%減)など、全体で前年同期比15.3%減の大幅な削減を行っている。
 また、注目すべき点は、研究開発費だ。同社の事業は技術力が生命線である事から、中長期的視点から当初計画通り、研究開発に邁進している。
 同社の通期の連結業績予想は、売上高215億円(前年同期比53.5%減)、営業損失18億円(前年同期は57億12百万円の営業利益)、経常損失19億円(前年同期は58億51百万円の経常利益)、当期純損失25億円(前年同期は31億9百万円の当期純利益)と厳しい内容である。
 しかしながら、同社では5月11日に収益力強化に向けた事業構造改革を発表している。主な内容は、溶接事業において、今後市場環境が回復したとしても、復調規模は限定的と予想されることから、長期的な収益力向上、経営基盤強化の観点から抜本的な構造改革の実施が不可欠とのいうもの。
 具体的には、09年後半を目処に日本および米国にある各2工場を一箇所に集約するとともに、オーストラリアの生産機能を停止することにより溶接事業の生産効率を高める。また、事業規模に見合った人員調整も併せて実施する。
 5月13日に開催された第2四半期決算説明会の席上、同社代表取締役社長持田律三氏は「溶接事業に関しては、短中期的な回復規模等を考慮し、構造改革が不可欠であると判断いたしました。今後の物づくりは、中国をはじめとしたアジア全体で行います。我々は、改革実行により筋肉質な経営体質を作り上げ、業績回復を目指します。」と語った。
中国の南京・上海工場では売上は順調に伸びている。限られた経営資源を海外に集中する一方、国内の工場を再編し、事業再建を目指す計画だ。
 今回、大幅な減収減益となっても同社の技術力には定評があることから、両事業の業界でのシェアの高さは変化がない。市場環境を見極め、思い切った事業構造改革を実施することで、今後の早期業績回復が期待される。

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