2010年03月05日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

昭和情報機器:前期は最終黒字転換を達成、4円の復配を果たす


■年金特別便、定額給付金、選挙の影響で、漢字プリンター消耗品の売上伸びる

昭和情報機器ホームページ 漢字プリンターの昭和情報機器<6922>(JQ)は、2月25日に東京証券取引所のアナリスト協会で前09年12月期の決算説明会を開催した。
 前09年12月期の業績は、売上高142億9000万円(同0.3%減)、営業利益3億800万円(同7.0%増)、経常利益2億6000万円(同16.2%増)、純利益1億100万円(前々期△1億5000万円)と減収ながら増益となり、最終黒字転換を達成たことで、4円の復配を果たしている。
 まず同社代表取締役社長富山貢太郎氏が前期の業績について「前期の売上高は前々期に比較すると4800万円の未達に終わりましたが、前々期の売上高は高い水準であったのでまずまずの売上を達成したかなあと思っています。年金特別便、定額給付金、選挙といった特需の影響で、漢字プリンターの消耗品の売上高は53億6000万円と1億3000万円伸びました」と語った。
 主力の漢字プリンターSX7300がリプレイスの時期に当たった事で、SX8900の売上が伸び26億3600万円と約5億円の売上増となった。更に、SXシリーズは、4機種のなかで最も利益率が高いことから利益面で大いに貢献する結果となった。漢字プリンター全体の売上高は102億700万円(前々期比3.2%増)であったが、広告制作プリンターの売上高は不況の影響もあり、18億8800万円(同8.9%減)となった。

■財務面での改善が進む

 富山社長が就任してから、財務面での改善が進んでいる。前期末の現預金は23億5200万円、05年12月期の16億1900万円と比較すると7億3300万円増、在庫は05年には51億7000万円あったが、前期末には25億500万円と半分以下に圧縮している。借入金も05年の58億6800万円から、前期末には26億1000万円と半分以下となっている。更に、ネット借入金残高(借入金−現預金)は07年の42億4900万円から2億5800万円と大幅に削減し、後一歩で無借金というところまで漕ぎ着けてきている。そのため、自己資本比率も33.5%から48.2%と健全そのものとなっている。
 「今年度は、足を引っ張る負の遺産がなくなり、8円の配当をやろうと思っている」(富山社長)と説明の最後に今期に対する意気込みを語った。

■新社長に中澤祐一氏が就任、営業本部長も兼務

 今期は富山氏が取締役会長件会長執行役員となり、新社長には中澤祐一氏が就任することになる。社長就任は3月30日。
 今10年12月期業績予想は、売上高140億5000万円(前期比1.7%減)、営業利益3億8700万円(同25.3%増)、経常利益3億4500万円(同26.0%増)、純利益3億900万円(同203.5%増)と減収ながら大幅増益を見込んでいる。
 今期より代表取締役社長となる中澤氏は営業本部長を兼務するように、営業畑の第一線で頑張ってきた。そのため、同社の取り扱う製品についての知識は深く、システムインテグレーターとしての同社の役割を十分に発揮させることで、業績を伸ばしていく方針。
 現在注力しているところは、高品質のコート紙に高速のインクジェットプリンターで印刷することである。まだ世界で何処もこの技術を持っていないが、今後、コート紙への高速プリントの需要が拡大すると見込まれていることから、全力を挙げて取り組んでいるところ。