2010年11月16日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

日本ライフラインは第2四半期と通期業績予想の上方修正を発表


■EPカテーテル、ABLカテーテルの売上が順調

日本ライフラインのHP 心臓周辺の循環器医療機器の専門商社である日本ライフライン<7575>(JQS)は、11月2日に今11年3月期第2四半期連結業績を発表した。
 同日に第2四半期と通期業績予想の上方修正を発表していることから業績は順調といえる。しかし、公定価格引き下げによる売上減少を見込んでおり、前期比では減益となる。
 今第2四半期連結業績の売上高は、前回予想を2億100万円上回る109億8500万円(前年同期比0.5%減)、営業利益は2億9000万円上回る5億4400万円(同26.3%減)、経常利益は3億6500万円上回る6億2500万円(同21.2%減)、純利益は1億8100万円上回る3億2600万円(同17.1%減)と大幅な上方修正ながら前年同期比では減収減益。
 前年同期比では減収減益となるが、当初予想比では売上高1.9%増、営業利益2.1倍、経常利益2.4倍、純利益2.2倍と増収大幅増益となる。
 連結売上高が前回予想を2億100万円上回った一番の要因は、公定価格引き下げで、リズムディバイスの売上高が当初予想を9200万円下回ったものの、EPカテーテル、ABLカテーテルの売上が順調で当初予想を3億1300万円上回ったことによる。

■通期売上高予想は前回予想を5億7000万円上回る

 連結営業利益が前回予想を2億9000万円上回った要因は、売上高が当初予想を2億100万円上回り、売上総利益が当初予想を1億2900万円上回ったことに加え、販管費が当初予想より1億6000万円減少したことによる。
 下半期も、引き続きEPカテーテル等が順調に進捗することが見込まれることから、同日に今通期連結業績予想の上方修正を発表した。
 売上高は前回予想を5億7000万円上回る221億4300万円(前期比0.2%増)、営業利益は2億5200万円上回る8億9000万円(同32.5%減)、経常利益は3億2800万円上回る9億7600万円(同31.4%減)、純利益は8100万円上回る3億4500万円(同38.6%減)と大幅な上方修正であるが、前期比では大幅減益を予想。
 前期と比較すると大幅減益であるが、当初予想と比較すると売上高2.6%増、営業利益39.6%増、経常利益50.6%増、純利益30.9%増を見込んでいる。

■今期のICDの売上高は15億4800万円と前期比14.6%増を見込む

 同社の売上の主力であるリズムディバイスの現況は、公定価格引き下げの影響で、第2四半期累計の売上高は53億円と前年同期比で11.4%の減少となっている。しかし、ペースメーカの売上数量は前年水準を維持している。
 今年7月からICD(植込み型除細動器)の新製品「PARADYM(パラダイム)」を販売している。売上数量は9月末で前年同期比11.6%増と順調である。
 同社では、今期のペースメーカ関連売上高予想は92億3300万円と前期比9.3%減と見込んでいる。一方、ICDは15億4800万円と前期比14.6%増を見込んでいることから、下半期はICDの拡販に注力していく方針。
 そのため、今第4四半期にソーリングループ製としては初となるCRT−D「PARADYM CRT」の販売を開始し、成長市場へ参入してシェアの拡大を目指す。また、J−Lineブランド製品であるペースメーカリード「Physique(フィジーク)」、イベントレコーダー「SPIDER FLASH−t(スパイダーフラッシュ‐t)も販売する。

■EPカテーテルへ注力したことが奏功

 売上を伸ばしているEP/アブレーションに関しては、EPカテーテル(心臓内の刺激伝導経路を検査し、不整脈の 原因となっている部分を特定するための電極のついた細い検査用カテーテル)へ注力したことが奏功し、売上高は9月末で13億1200万円と対前年同期比39.9%増と大幅な増収となった。中でも収益性の高い20極モデルが伸長した。
 また心臓の刺激伝導経路を、高周波電流で局所的に焼灼し治療するために使用されるアブレーションカテーテルは前年数量を維持したものの売上高は9月末で9億4200万円と対前年同期比で8.7%減であった。
 EP/アブレーションの今後の見通しについては、EPカテーテルは今後も引き続き堅調に推移するものと予想しており、今通期売上高予想は25億3600万円(前期比25.5%増)と見ている。一方のアブレーションカテーテルの売上高は、通期予想17億8500万円と対前期比で10.1%減少すると予測している。

■中国市場への参入を計画しており、今年11月に上海事務所を開設

 同社では、中国市場への参入を計画しており、今年11月に上海事務所を開設し、11年3月期の第4四半期にEPカテーテルの承認を予定している。12年3月期第2四半期には上市する予定。
 同社は商社であるが、一方で自社製品を増やし、メーカ色を強めている。第2四半期累計期間の売上高に占める自社製品の構成比率は、前年同期の22.1%から24.2%と2.1ポイントのアップとなっている。粗利構成比は前年同期の25.1%から28.5%と3.4ポイント高まっている。自社製品は利益率も高いことから、今後は、売上高の上昇と共に利益の拡大も期待できる。

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