2009年10月19日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

エスケイジャパン:久保敏志社長今期業績について語る


7月以降前年同月比売上高が40%近くも伸びる

エスケイジャパンホームページ アミューズメント業界向けキャラクター商品の卸販売を行っているエスケイジャパン<7608>(東1)は、10月16日兜町平和ビル3階で、今10年2月期第2四半期の決算説明会を開催した。
 10月9日に今第2四半期連結業績は発表されているように、連結売上高45億6100万円(前年同期比0.4%増)、営業利益1億4600万円(前年同期△2億200万円)、経常利益1億7100万円(同△2億1100万円)、純利益3億2900万円(同△2億3900万円)と微増収ながら、大幅増益により黒字転換となっている。純利益の大幅な伸びは、保険金解約等による特別利益1億7700万円が計上された影響。
 代表取締役社長久保敏志氏は、「売上高は0.4%の増収ですが、小売り事業を除くと卸売り事業は11.3%の増収になります。特に売上が伸びたのは、アミューズメント向けの売上です。また、利益率の高いオリジナル商品まるねこくらぶ、でぶねこ、スウィートベア等のヒットにより、売上総利益率は26.7%と3.1ポイントアップし、利益拡大に貢献しました。更に、クレーンゲームに代表されるプライズ機向けの商品がよく売れたことで、在庫は前年同期比25.9%の減少となっています。今後も、在庫を増やさないように、営業担当者の注文を聞いてから製造するようにしています。一方、最大の顧客であるオペレーターの状況はというと、ビデオゲーム、メダルゲーム、通信カード等が低迷しています。そこでアミューズメント施設ならではの、プライズ機に注力するオペレーターが増えたことで、プライズ商品の価格を下げて、とれとれキャンペーンを提案したところ、昨年並みに戻り、プライズ商品の売上が順調に伸びました。しかし、価格を下げたため3月から6月までの売上高はほぼ前期並みで推移しましたが、7月、8月は37.2%増、36.7%増と大幅に伸びました。9月も40%近く伸び、10月に入っても順調です。このままいくと25%増は達成しそうです」と2期連続の赤字から、今期は黒字化を目指し順調に推移している現状を説明した。
 ECサイト部門の状況は、男性向けショッピングサイト「プレイワン×楽天」を4月1日にオープン、女性向けショッピングサイト「グラムワン×楽天」を同日オープンしている。また、総合ショッピングサイト「プッシュワン×Yahoo!」を4月24日にオープンした。3サイトの中で最も売上を伸ばしているのが女性向けショッピングサイト。「価格競争に巻き込まれないように、ここでしか買えないものを販売していきます。1個当たりの売上額は少ないので、売上高より利益率を高めることを目標としています。また、BtoBからBtoCのビジネスですので粘り強くやっていく方針です」と語った。ECサイトの今期計画は、売上高2400万円、売上総利益1100万円。
 今後の大きな市場になると期待している米国進出については、「来年8月にロサンゼルスにラウンドワンさんが出店する北米1号店への景品供給窓口として米国に進出します。100台近くのプライズ機を設置するので、日本の景品で人気のあるものを持っていきます。また、ラウンドワンの営業地域でない周辺の店舗にも営業をかけていく方針です。今期の海外の初期投資は1500万円、来期3000万円と見ています。売上は9月からで、3000万円と見ています。2年目はトントンで3年目から黒字化の計画です」といよいよ米国に進出することを表明した。
 今通期連結業績予想は、売上高90億円(前期比2.9%減)、営業利益1億8000万円(前期△4億3700万円)、経常利益2億円(同△4億7600万円)、純利益3億4000万円(同△7億8900万円)と減収ながら大幅増益で黒字達成を見込む。
 しかし、先述しているように、7月以降前年同月比売上高が40%近くも伸びていることから、今期業績の上方修正も期待できる。