2012年02月16日
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

イワキ:前11年11月期決算説明会を開催


■代表取締役社長岩城修氏 グループの概要、中期経営計画について詳しく説明

イワキのHP イワキ<8095>(東1)は2月6日、兜町平和ビルで前11年11月期決算説明会を開催した。
 代表取締役社長岩城修氏は、グループの概要、中期経営計画について詳しく説明した。
 同社グループは、医薬品を中心に、研究開発・製造から販売までの一連の事業活動において、「原料」から「製品」までの幅広い商品・サービスを提供している。
 「医薬品の卸売事業であります当社の傘下には、製造機能を有する子会社を設立するなどして、世の中に多く見られるメーカー主導型、すなわち親会社がメーカーで、子会社が販社というのとは違った形で、卸が主になって、その子会社が製造を行うという経営形態を持っています。現在では連結子会社が9社、非連結子会社4社、持分法適用会社1社を有しています」と親会社が卸売業で、子会社が製造を行うという経営形態を紹介した。
 事業は、医薬品、医薬品原料・香粧品原料、化成品、食品原料・機能性食品の4つに分けられている。

■次の100年に向けた更なる成長を目指した中期経営計画を策定

 中期経営計画については、「2011年11月期を初年度とした3年間のグループ中期経営計画は、当社が創業100周年を迎える2014年11月期のあるべき姿を目指し、事業基盤、事業規模の強化、拡大、そして次の100年に向けた更なる成長を目指した収益構造体制を基本戦略として中期経営計画を策定しました。事業戦略に関しましては、医薬品事業の収益体制による事業基盤の強化、重点事業である医薬品等の原料販売のシェア拡大を目指し、事業ポートフォリオの最適化に取組んでまいります。各事業の戦略の概要については、後ほど詳しく語ります。収益構造改革としては、一つ目はグループ各社で重複している経理や人事総務など管理系業務を当社に集約することで、業務品質の向上、効率化に取組んでまいります。二つ目は、製造機能を持つ子会社の生産設備に投資を行うことにより、生産体制の効率化に取組んでまいります。三つ目は現在グループ各社が資金の運用をしていますけれども、それらを当社に集約することに、グループ資金の運用の効率化を目指します。連結数値目標につきましては、中期経営計画の最終年度である2014年11月に売上高579億円、営業利益19億円、営業利益率3.3%達成を目指します。外部環境の変化はとても速く、大きいものと認識しています。取り巻く外部環境の変化に如何に対応していくか、強く認識していますが、数字にはこだわってまいりますが、固執するものではありません。なお、この3年間の設備投資費用として、12億円を見込んでいます」と収益構造改革と中期期経営計画の最終年度の数値目標を示した。

■医薬品事業は変革と収益性の改善により事業基盤を強化を図る

 事業別の戦略として、医薬品事業に関しては、「変革と収益性の改善により事業基盤の強化を図ります。医療用医薬品では、皮膚病などに使われる外皮用剤の領域の製品を主に販売しておりますけれども、他の領域への拡大も含めて新規ジェネリック薬品の開発強化に取組んでまいります。また、他社との共同開発や、受託製造の推進、製造投資による生産の合理化に取組んでまいります。一般用医薬品卸事業においては、製造機能を持つ子会社や原料販売でお取引のある医薬品、化粧品等のメーカーと連携することでシナジー効果を活用した自社企画品やOEM開発品の販売体制を強化していきます。これにより主要顧客であるドラッグストアーや薬局、薬店との従来の卸売事業に加えてメーカー的な活動に重点をおいた営業体制の変革に取組んでまいります」と事業の強化策を説明した。

■医薬品原料・香粧品原料は市場シェアの拡大を通じて事業規模の拡大を目指す

 医薬品原料・香粧品原料に関しては、「市場シェアの拡大により事業規模の拡大を目指します。医薬品原料では海外サプライヤーの開拓を含めたジェネリック薬品原料や中間体の輸入、自社ジェネリック医薬品原料の開発に取組みます。また、自社ジェネリック医薬品原料の海外ファンドの開拓に注力することで、今後も伸長が見込めるジェネリック医薬品原料市場におけるシェアの拡大を目指します。この分野において、特に医薬品原料の輸入につきましては、法律が変わりまして、自社で品質保証をすることが求められています。私共の子会社岩城製薬がありますので、持っていますノウハウをつぎ込んで、この機能をイワキのほうにも拡充しました。同業と原料の卸さんでは全く品質保証が出来ないところもありまして、規模の面から出来ないところもあります。それよりも私共の方が安心してお付き合いいただけるのではないかと思います。香粧品原料については、原料販売の新規開拓、新規顧客開拓を推進すると共に、海外サプライヤーとの連携によるアジア地域での商品販売、原料販売に注力いたします」と医薬品原料輸入に伴う品質保証の面でノウハウを持つ強みが示された。

■食品原料では海外の製造業者とのアライアンスを推進

 食品原料・機能性食品については、「食品原料では海外の製造業者とのアライアンスを推進します。また、主力の輸入商材である農産加工品や調味料は国内の新規顧客開拓に注力してまいります。機能性食品、いわゆるサプリメントについては、大手通販メーカーとの取引拡大、国内重点地区の通販、食品関連企業への原料の配達を強化すると共に、黒酢や韓国から輸入している新素材の自社サプリメント原料の拡大に取組みます」と新規顧客の拡大、アライアンスの推進により、事業規模の拡大を図る方針。

■化成品事業についてはメルテックスグループで別途中期経営計画を策定

 化成品については、「電子材料用の機能性材料の開発等、岩城製薬の合成技術を基軸とした新領域の開拓や受託事業の拡大を図ってまいります。当社グループの化成品事業の中核となる表面処理薬品にかかわる事業は、メルテックスグループで別途中期経営計画を策定しております。昨年6月に当社の表面処理薬品にかかわる事業をメルテックスに承継しました。これにより、製造から販売までメルテックスで一貫して行う体制が構築されました。メルテックスグループの中期経営計画の骨子は、自社開発製品への注力、市場環境への適合による持続的な成長を目指した戦略が策定されています。この計画の主要施策の自社開発商品比率の向上、海外売上比率の向上、環境対応製品比率の向上についてご説明いたします。自社開発製品比率の向上につきましては、自社製品開発を推進し、利益構造の改善を図り、3年後には50%以上を目指します。今期においては、パッケージ基板製造プロセス用薬品の市場投入を予定していますが、積極的な投資を行い開発案件の上市スピードを高めます」と自社製品開発に注力する。

■海外売上比率は3年後に50%以上を目指す

 「海外売上比率の向上につきましては、アジア諸国に拠点を整備し売上活動を積極的に行い3年後に50%以上を目指します。昨年タイのバンコクに現地法人を設立したのに続きまして、本年6月頃には中国の天津に現地法人を設立することを予定しています。海外拠点の人材につきましては、現地採用や、外国籍社員の積極的な採用を進め、海外での営業力強化を図ります。また、近い将来海外での営業拠点の展開に加えて、研究・開発、生産の拠点を開設し、現地で完結するサプライチェーンの構築も検討しています」と海外売上比率を高めるための施策を紹介。
 「環境対応製品比率の向上につきましては、環境対応製品の開発や拡販を進め、3年後に30%を目指します。具体的には環境負荷の高いシアン、鉛等の重金属を排除した製品の開発や、プリント基板の製造過程で廃液が発生しない脱脂剤の開発を推進することに取組んでまいります。これらのことを実施することにより、2014年11月期には、売上高100億円以上、営業利益8億円以上、営業利益率8.0%以上を目指します」とメルテックスグループの今後の計画を紹介した。

■11年11月期連結業績は増収大幅増益で着地

 引き続き、11年11月期連結業績についての説明が行われた。11年11月期連結業績は、売上高537億97百万円(前年比6.7%増)、営業利益12億15百万円(同145.8%増)、経常利益13億30百万円(同106.1%増)、純利益16億33百万円(同328.3%増)とメルテックスとの統合により増収大幅増益で着地した。
 売上高については、医薬品原料・香粧品原料事業が好調に推移したことから増収となった。
 営業利益については、増収効果とメルテックスの連結子会社化により大幅な増益となった。
 最終利益については、更にメルテックスの完全子会社化に伴う「負ののれん発生益」11.7億円を特別利益として計上したことから大幅な増益となった。
 12年11月期連結業績予想は、売上高530億円(前期比1.5%減)、営業利益11億円(同9.5%減)、経常利益11億80百万円(同11.3%減)、純利益7億円(同57.1%減)を見込んでいる。

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