2008年8月
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

マネーパートナーズ 今第1四半期までに設備投資は完全に終了


今後収穫期を迎える

マネーパートナーズホームページ  為替証拠金取引専業のマネーパートナーズ<8732>(大へ)が、11日に発表した09年3月期第1四半期の連結業績は、営業収益14億7100万円、経常利益3億9300万円、純利益2億8700万円であった。対前年同期比の増減率がないのは、決算期変更の都合上、08年3月期は1月1日から3月31日までの3ヶ月の変則決算であったことによる。

 翌12日に決算説明会が行われた。「第1四半期に、役員全員総力を挙げて、やるべきことをやったという気持ちです。」と奥山泰全代表取締役社長は述べたが、その言葉通り、第2データセンターへの投資を行いFX業界において最高レベルのシステム環境を整備し、顧客が安心して取引できるシステムインフラを本格稼動させている。一方で、新規顧客を増やすためのキャンペーンとして、5月から6月末にかけて「口座開設キャンペーン」「ええもんあたりまっせキャンペーン」を実施し、第1四半期で約1万口座増やしている。また、顧客向けサービスとして6月23日より全対円通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、南アランド/円)の提示レートについて小数点以下2桁を3桁に増加している。更に、6月30日よりユーロ/ドル、ポンド/ドルの提示レートも小数点以下4桁から5桁にしている。したがって、小さな値動きでも、これまで以上に取引機会が生じ、顧客の投資環境が向上している。更に、楽天証券向けホワイトラベルサービスを開始した。同社としては初のBtoBビジネスとなる。6月14日にスタートしているが、これまでトラブルもなく安定的に増加している。また、「大証FX(仮称)」のシステム導入におけるコンサルティング契約も受注している。

 こうした第1四半期の積極的な設備投資と営業活動の影響で、7月の営業収益は6億9000万円(前月比26.8%増)、顧客口座数6万183口座(同4.0%増)、顧客預り証拠金279億5300万円(同3.5%増)と順調に伸びている。

 キャッシュフローを見ると営業キャッシュフローは6億9400万円、投資活動によるキャッシュフローは△6億4700万円、財務活動△1億7100万円となっている事から、第2データセンタの設備投資費用、外国為替取引システムのデータベース強化や新機能追加のためのソフトウェアの開発費用が嵩んでいるが、全て営業キャッシュフローの範囲内で収まっている。「大きな設備投資は完全に終えた。」と奥山社長は語っていることから、今後は収穫期を迎えるといってよい。

 今期の連結業績予想を知りたいところであるが、外国為替証拠金取引業を営んでいることから、同社の業績は相場の動向や市場流動性などのマーケット環境並びに国内及び海外の経済環境などからの影響を大きく受け予測が困難なことから、業績の予想開示は行っていない。代わりに営業指標を月次概況として開示している。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.08 |特集