2014年5月27日
決算情報メディアアイアール 日本インタビュ新聞社

ケンコーマヨネーズ:14年3月期連結売上高は3期連続の過去最高売上高を更新


■事業領域拡大戦略が順調に進展

 ケンコーマヨネーズ<2915>(東1)の14年3月期連結売上高は、分野を細分化した業態別の個別対策によるきめ細やかな対応により、3期連続の過去最高売上高を更新することになった。しかし、利益面においては、穀物・鶏卵相場の上昇等、想定以上の原料価格が高騰したことで、減益となった。

 14年3月期連結業績は、売上高573億01百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益24億28百万円(同12.6%減)、経常利益22億58百万円(同12.3%減)、純利益12億65百万円(同10.2%減)と増収ながら減益。

 同社グループの売上は、調味料・加工食品事業、総菜関連事業等、その他から構成されている。

 調味料・加工食品事業の売上高は475億41百万円(同3.6%増)、セグメント利益は21億06百万円(同15.8%減)であった。総菜関連事業等の売上高は85億86百万円(同14.1%増)、セグメント利益3億69百万円(同15.0%増)と増収増益。ショップ事業及び海外事業からなるその他の売上高は11億73百万円(同5.4%増)、セグメント利益△2億16百万円(前年同期△2億55百万円)と増収で赤字幅は縮小。

 商材別の売上高は、サラダ類254億54百万円(前年同期245億80百万円)、マヨネーズ・ドレッシング類170億93百万円(同168億20百万円)、タマゴ類136億90百万円(同120億69百万円)、その他10億64百万円(同10億63百万円)と全ての商材が増収であった。

 5月21日に決算説明会が開催された。前期までに、中期経営計画W(フォース)で掲げた「世界のソース」「世界のサラダ」シリーズ、「BtoC向け商品」「機能性商品の拡充」「カット野菜」など、事業領域拡大戦略が順調に進展している。海外は、中国で15年3月期中の単月黒字化を目指し、インドネシアではハラール認証を取得して13年10月から生産・販売を開始している。

■今期より静岡富士山工場が本格稼働

 中期経営計画では、1)グローバル企業となる、2)事業領域の拡大、3)「サラダ料理」の確立・情報発信を行い、市場演出型企業としての戦略を実践、4)サラダカフェブランドの推進・浸透、5)人材育成、体制強化と5つの目標を掲げている。

 グローバル企業となる取組としては、中国では05年の東莞でのサラダ工場、12年の杭州でのマヨネーズ・ドレッシング・ソースの生産工場をスタートしている。また、従来の合弁先企業のグループ内での販売に加え、昨年度からは中国国内のコンビニエンスストア、製パン、外食、ベーカリーにも販売を強化している。その結果、今期には単月黒字を見込んでいる。インドネシアについては、13年10月にハラール認証を取得し、マヨネーズの生産・販売を開始している。認知度向上のために、TVーCMを打っている。また、今期中に単月黒字化を見込んでいる。年間売上高は5億円を計画している。海外輸出については、13年3月期は21カ国、14年3月期は26カ国と拡大している。

 事業領域の拡大については、「世界のソース」「世界のサラダ」シリーズを販売している。世界のソースシリーズは順調に伸びていて、これをスタートしたことで、メニューの幅も広がっている。その結果、顧客への提案がより容易となっていて、ビジネス拡大につながっている。ソースシリーズでは、今期の販売重量660t(前期451t)を目指している。「世界のサラダ」シリーズでは、今期の販売重量220t(同174t)を目指している。

 事業領域の拡大のための商品戦略としては、消費者向けの小型形態(70g〜110g)のロングライフサラダ「サラダのプロがつくった」サラダシリーズの販売を開始している。やわらか食の販売も開始していて、今年度は粉末のマヨネーズタイプの販売を開始した。機能性商品としては「食物繊維入り」や低カロリーノンオイルシリーズを拡充する。北海道の子会社で、大手コンビニエンスストア向けに昨年12月からカット野菜の販売を開始した。

 「サラダ料理」の確立・情報発信を行い、市場演出型企業としての戦略を実践に関しては、Webサイトを活用し、フードサービス業向けに業態別や季節・イベントの特集、「サラダ料理」レシピを更新している。メディアでは、13年10月から大阪のABCラジオで毎週日曜日の朝に「サラダトーク〜お仕事カフェ〜」という番組を提供しサラダ料理の普及をはかっている。今期もあらゆるメディアを活用し「サラダ料理」を提案していく。一方で、毎年開催している総合フェアでも新規の顧客を招き、底辺拡大に努める。

 サラダカフェブランドの推進・浸透に関しては、昨年は、出店店舗のリニューアルを東武百貨店池袋店、近鉄あべのハルカス店で行った。一方で、催事の出店を島屋日本橋店、ルミネ荻窪店で行った。また、Web、サラダ料理講習会、大手コンビニエンスストアとのコラボ商品の発売、オリジナル商品の開発を通して、サラダカフェブランドを浸透させている。

 人材育成、体制強化に関しては、新入社員研修内容の充実、研修制度の確立を通じて人材の育成を図る。今年度は公募型研修から階層別研修に変更し、全員参加型の研修を実施する。この他、社内教育のためのeラーニング、生産管理システムの強化を実施する。

 このような取組を実施することで、今期15年3月期連結業績予想は、売上高600億円(前期比4.7%増)、営業利益28億90百万円(同19.0%増)、経常利益27億円(同19.5%増)、純利益15億90百万円(同25.6%増)と増収増益を見込む。

 今期より静岡富士山工場が本格稼働することから、業績に大いに貢献するものと予想される。同工場では割卵から製品までの連続一貫生産ラインで高品質な製品づくりを実現。焼成たまご年間6000t生産を目標とする。大規模生産により、効率化が実現することから、生産コストの低減が期待できる。

>>ケンコーマヨネーズのMedia−IR企業情報

>>トップメニューへ