■今期は選挙もありパソコンのレンタル需要拡大
中古パソコン販売のパシフィックネット<3021>(東マ)の前09年5月期業績予想は、売上高36億500万円(前期比13.0%減)、営業利益3200万円(同86.5%減)、経常利益4000万円(同83.7%増)、純利益1600万円(同86.9%減)と減収、大幅最終減益を見込んでいる。5月決算なので、前期の業績は7月中には発表されるが、投資家の注目は、既に今期の数字にあるといえる。というのは、4月27日より中古パソコンにマイクロソフト正規ライセンスWindows XPを搭載して販売できるようになったため、同社のビジネス環境は一変している。
同社の事業が低迷した一因には、中古パソコンの価格が急落したことにより、売上、利益共に低下したことが挙げられる。しかし、中古パソコンにマイクロソフト正規ライセンスWindows XPを搭載して販売できるようになったことから、仕入れた中古パソコンの最低価格が6980円となり、価格に一定の歯止めが出来たため、事業環境が好転している。
同社が販売するRebornPC(Windows XPを搭載した中古パソコン)の価格帯は、6980円から2万9800円。また、このRebornPCを販売できる企業は、同社を含めて9社のみに限定。なかでも、中古パソコンを大量に仕入れることが出来るのは今のところ同社のみであることから、今後の事業に最も好影響を受けるのは同社といえる。同社は全国の政令都市を中心に9拠点の営業拠点を設け、企業が使わなくなった中古パソコンを買い取る体制を整えている。前期で25万台の中古パソコンを買い取っている。他の中古パソコン取扱業者は、仕入れの対象を個人としているため、台数の規模からいうと同社がトップ。
中古パソコンにWindows XPをインストールするのに1台当たり約40分かかるため、同社の東京テクニカルセンターでは50名が土日も出勤してフル稼働で作業を進めている。今期の販売目標は10万台。
RebornPCの販売を開始して、約1ヵ月半であるが、その間に340台販売している。「出荷したパソコンは完売状態で、ニーズは旺盛です。これまでのコアな愛好者だけでなく、一般客にも売れるようになりました。」(IR担当者)とのこと。
一方、レンタル事業も好調で、インターネットカフェ、漫画喫茶向けに売上が伸びている。更に、今年は選挙があることから選挙事務所向けにレンタルの特需が見込まれている。前回の選挙の時は1000台を用意したとのことで、今回も1000台の需要はあると見ている。
7月17日に同社の決算説明会が開かれるが、いつも明るい代表取締役社長上田満広氏の表情は、その時に一層明るくなっていると思われる。


