2013年04月15日
決算情報メディアアイアール 日本インタビュ新聞社

トレジャー・ファクトリー:前13年2月期も過去最高益更新を達成


■売上高に関しては、計画を3.0%下回ったものの過去18期連続の増収

 リサイクルショップを運営するトレジャー・ファクトリー<3093>(東マ)は、12日の前場引け後の12時に前13年2月期決算を発表した。

 後場の同社の株価は、前場の引け値よりさらに下がってスタートし、一時は前日比136円安の1291円まで下げた。要因は、前期業績とともに発表された今期の最終利益予想が前期比1.2%増の小幅成長に留まる見込みであることが嫌気されたものと思われる。

 しかし、12日の引け値1345円の株価指標は、PER(今期予想)9.8倍、PBR(実績)1.8倍、配当利回り1.3%と割安といえる。また、前期も最高益更新を継続していることを踏まえると評価不足といえる。今後の株価反発が予想される。

 同日午後4時から同社の決算説明会が行われた。

 前13年2月期業績は、売上高79億84百万円(前年同期比10.8%増)、営業利益6億28百万円(同10.2%増)、経常利益6億39百万円(同7.5%増)、純利益3億71百万円(同25.7%増)と増収増益で最高益更新を達成した。

 売上高に関しては、計画を3.0%下回ったものの過去18期連続の増収となった。計画を下回った要因は、出店が予想を下回ったことによる。

 利益面については、売上総利益率は65.9%となり、前期に比較して0.8ポイント上昇した。利益率の改善に加え、返品調整引当金戻入額などの影響により差引売上総利益率は前期比1.0ポイント上昇し、65.9%となった。販管費は上昇したものの、営業利益は9期連続の過去最高となっている。

■衣料・服飾雑貨は前年比22.2%の増収で順調に推移

 四半期毎の売上高は、第1四半期19億92百万円(同20.1%増)、第2四半期17億67百万円(同7.7%増)、第3四半期21億20百万円(同9.1%増)、第4四半期21億4百万円(同7.1%増)とすべて前年を上回った。

 四半期別の営業利益は、第1四半期2億25百万円(前年同期1億47百万円)、第2四半期45百万円(同48百万円)、第3四半期2億30百万円(同2億36百万円)、第4四半期1億26百万円(同1億38百万円)となっている。

 事業別の売上高は、直営事業79億14百万円(前年同期比10.4%増)、FC事業21百万円(同21.6%増)、その他事業47百万円(同128.8%増)といずれの事業も伸びている。

 直営事業の商品別の売上高は、生活雑貨7億90百万円(同4.1%減)、衣料・服飾雑貨46億38百万円(同22.2%増)、電化製品14億12百万円(同5.5%減)、家具6億8百万円(同1.7%減)、ホビー用品4億39百万円(同11.7%増)、その他24百万円(同33.7%減)であった。中でも衣料・服飾雑貨は大幅増収で順調に拡大した。

 既存店(前年度比)の状況は、売上高0.9%増、売上総利益1.0%増、売上総利益率0.1%増、営業利益1.0%増、営業利益率0.0%増、買取件数0.2%増、販売件数2.1%増、1件当たり販売単価2,785円(33円減)と堅調であった。

 新規出店数は、総合リユース業態3店(内1店FC)、服飾専門リユース業態5店の計8店舗であった。その結果、2月末時点での総店舗数は66店舗となっている。今期に入り、1店舗出店し、5月には神戸の出店が決まっている。

■トレジャーファクトリーオンラインストアでファッション商品のネット販売を強化

 業績についての説明に続き、前期の取組について、代表取締役社長野坂英吾氏より説明が行われた。

 買取・販売促進策としては、店舗ブログを活用したWebでの店舗露出強化の取組を進めた。更に、キャンペーンを実施することでも買取・販売促進に努めた。例えば、5店舗以上ラリー方式で回った客にポイントを提供する「トレジャーラリーキャンペーン」や年末年始の来店数増加を狙ったキャンペーン「年末お年玉キャンペーン」等を実施。

 サービスに関しては、家電延長保証サービスを全面的に導入開始した。従来、家電製品には安心の6か月動作保証(無料)を付けているが、さらにオプションサービスとして保証が18カ月間延長されるサービスを導入し、2年間安心して使用できるようにした。対象家電はテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン等である。

 また、総合的に商品を出品しているヤフーオークションのストア出店に加え、自社のオンライン販売サイト、トレジャーファクトリーオンラインストアでファッション商品のネット販売を強化した。

 新規事業である、ファッションレンタル事業Cariruでは、結婚式などのイベントのレンタルニーズにフォーカスし、会員数・売上ともに増加した。

 これらの取組の結果、13年2月期の経営指標は、売上高経常利益率8.0%(前年比0.3%減)、自己資本当期純利益率(ROE)19.6%(同1.0%増)、自己資本比率57.6%(同5.1%増)となった。

■今期より関西地区への出店を開始

 今期の主な取組としては、新規出店計画、既存店強化、Web取組強化、新規業態開発の4項目を挙げている。

 新規出店については、年間10店舗の出店を目標としている。また4月10日に5月神戸新長田店の出店を発表しているように、今期より関西地区への出店を開始する。

 既存店の強化策としては、家具、家電などの大型商材を扱う出張買取体制を整える。

 Web取組については、宅配買取を強化し、販売も強化する。

 新規業態については、現在の総合リユース業態、服飾専門リユース業態と異なる新業態の開発に着手するとしている。

 これらの取組を実施することで、今期14年2月期業績は、売上高92億40百万円(前期比15.7%増)、営業利益6億80百万円(同8.2%増)、経常利益6億92百万円(同8.2%増)、純利益3億76百万円(同1.2%増)と前期に引き続き最高益更新を見込む。

 今期より、出店エリアを関西圏まで広めたことにより、先行投資が嵩むことから、利益面での伸びが一旦落ちるとみているが、今後の成長路線を更に確実にするための投資であり、関東圏と関西圏の2大消費地を営業エリアに取り込むことで、同社の事業拡大は更に加速するものと期待されている。

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