2013年02月05日
決算情報メディアアイアール 日本インタビュ新聞社

電算システム:12年12月期は過去最高の売上高で、2ケタ増収増益を達成


■主力の情報サービスは、BPO事業の拡大や、各種大型案件が売り上げに貢献

 納品代行サービス・情報サービス事業の電算システム<3630>(東1)は1日、12年12月期決算説明会を開催した。

 1月31日に決算を発表している。売上高233億69百万円(前年同期比11.1%増)、営業利益9億3百万円(同10.8%増)、経常利益9億28百万円(同11.9%増)、純利益5億16百万円(同14.7%増)と売上高は過去最高で、2ケタの増収増益を達成している。

 セグメント別の業績は、情報サービス事業の売上高118億46百万円(同10.2%増)、営業利益5億23百万円(同64.5%増)、収納代行サービス事業の売上高115億22百万円(同12.1%増)、営業利益3億68百万円(同22.7%減)となった。

 情報サービスは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業の拡大や、各種大型案件が売り上げに貢献した。利益面については、モバイル端末向けアプリ開発、基幹システム開発等プロジェクトの稼働率向上により利益率が1.4ポイント改善したことで大幅増益となった。

 収納代行サービスは、件数の順調に伴い計画を上回る増収となった。しかし、利益面については、国際送金のマーケティングの費用増加により減益となった。

 情報サービス事業の売上の内訳は、情報処理サービス32億90百万円(同8.6%増)、システムソリューション34億72百万円(同2.9%減)、システムインテグレーション36億16百万円(同17.5%増)、商品販売14億66百万円(同38.0%増)。

 収納代行サービスの売上の内訳は、払込票決済サービス100億34百万円(同10.6%増)、ペーパーレス決済サービス9億17百万円(同24.3%増)、口座振替サービス4億79百万円(同2.1%増)、その他サービス37百万円(新規)、送金サービス55百万円(新規)。

■今期連結業績予想も増収増益を見込む

 12年12月期連結業績は2ケタ増収増益であったように、順調に業績を拡大している。しかも、新規の事業である国際送金サービス事業の立ち上げのための投資を行ったうえでの2ケタ増益であることから、事業展望は明るいといえる。

 その様な状況の中で、今期13年12月期連結業績予想は、売上高253億円(前期比8.3%増)、営業利益10億10百万円(同11.8%増)、経常利益10億10百万円(同8.8%増)、純利益5億78百万円(同12.0%増)と増収増益を見込んでいる。

 セグメント別の業績予想は、情報サービスの売上高128億円(前期比8.0%増)、営業利益4億74百万円(同9.5%減)と増収減益を見込んでいる。減収の要因は、新しいIDC(インターネットデータセンター)の建設費用が嵩むため。

 収納代行サービスの売上高は、125億円(同8.5%増)、営業利益5億35百万円(同45.0%増)と増収大幅増益を見込んでいる。大幅増益の要因として、送金サービスのマーケティング費用の減少と送金件数の向上を挙げている。

■今期は、国際送金と新IDCを立ち上げ、軌道に乗せる

 今期の主要施策について、代表取締役社長田中靖哲氏は次のように語った。

 「今期は、スタートアップ事業が2つありますので、これを軌道に乗せていこうと思っています。ひとつは昨年度立ち上げた国際送金です。昨年のマーケティング活動の成果を有効に活用し、今年は送金件数増加につながるマーケティングをしていきます。更に新IDCを東濃に作ることを発表していますが、そのセンターをきっちり立ち上げて、そこにお客さんを獲得していきます。この2つを遂行することが今年の目標でございます。更に、ストック事業も強化していきます。当社が毎年毎年成長を継続出来ているのは、このストック事業の影響が非常大きいといえます。我々はソフト開発の部門も持っていますが、ソフト開発は、リーマン・ショックの影響で落ち込んだ例もありますように、外部の影響に左右されやすいといえます。しかし、ストックの事業は外部に影響されにくいといえます。そのため、現在持っているストック型のビジネスである収納代行、BPOの事業をもっともっと拡大していこうと思っています。また、システムインテグレーション事業のGoogleAppsなどのクラウドサービスもストック型の事業といえますので、クラウドサービスの比率も高めていきます。それから、ソフト開発事業の新分野への展開も行っていきます。これは、先程のクラウドサービスの事業と絡みますが、我々はモバイルに対応する色々なアプリケーションやサービスをこれまでにいくつか出しており、これらの販売はもちろん、クラウド・モバイルの技術者をもっと増やして、その分野での事業開拓をさらに強化していきます。」と今期の取組みについて説明した。

 同日、2013年12月期を初年度とする中期経営計画(3か年計画)も発表した。3年後の2015年12月期の業績は、売上高300億円突破(12年12月期比約31%増)、営業利益15億円突破(約70%増)、営業利益率3.8%から5.0%、営業利益の成長率(年平均)19%超を掲げている。

 同社の売上高に焦点を当てると2008年の2部上場以来毎年過去最高の売上高を更新している。加えて、今期より、新事業の送金ビジネスの売上が本格化することから、今後の業績の拡大は確実と思われる。

 株価チャートは、1200円台でもみ合っている状況であったが、1月30日の決算発表が2ケタ増収増益であったことを評価し、31日、1日と1300円台で推移している。しかし、PBR(実績)0.98倍、配当利回り2.9%と割り負け感が強い。好業績に加え、株主優待の再開もあることから株価の見直しが継続するものと予想される。

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