GMOホスティング&セキュリティ<3788>(東マ)は、8月14日に08年12月期中間連結業績を発表している。当初予想と比較すると売上高は2億3600万円下回ったものの、営業利益、経常利益はそれぞれ3600万円、3400万円上回った。しかし、最終利益は第1四半期にデリバティブ通貨スワップ取引の解約違約金8200万円を特別損失として計上していたことから当初予想を4100万円下回った。前年同期で比較すると売上高は6.1%増の35億8100万円、営業利益は12.8%減の4億8200万円、経常利益は19.9%減の4億6800万円、純利益は48.4%減の1億5800万円と増収ながら大幅最終減益となった。そのため、株価は発表以来下げに転じているが、先述しているように、営業利益、経常利益共に当初予想を上回っていることから、中間期の連結業績はほぼ計画通りの数字を達成したといえる。
同社の主力事業は、ホスティングサービス事業とセキュリティ事業である。まず、ホスティング事業のトピックスは、インタードットネットの事業譲受である。インタードットネットは、高い技術力をもち、ネットワークソリューション、マネージドサービス、等に強みをもつ。GMOホスティング&セキュリティが特に力を入れている高付加価値サービス、マネージドホスティングサービスの強化が急ピッチで進められ、いち早く市場シェアを獲得し、優位にたつ基盤を固めている。マネージドホスティングサービスは、ホスティングサービスの中でも価格帯が高く米国のホスティング市場約8000億円と言われているなかの約半分をしめる。日本でもマネージドホスティングサービスのニーズが高まっているが、黎明期であり高い成長性が見込まれる。サービス内容を充実させたことでいよいよ売上拡大に拍車が掛かる。ホスティングサービスの第2四半期(4月から6月)売上高は15億500万円と初めて15億円を超えて過去最高の売上となっている。今後、サービス内容の充実と共に売上拡大が予想される。
一方、セキュリティサービス事業は、米国マーケットへの売上が当初予想を下回ったことにより、全体の売上は5億5100万円(前年同期比2.2%増)となったものの営業利益は1億2700万円の損失(前年同期3800万円の損失)となった。昨年の7月から「グローバルサイン」の世界展開を本格的に始め、事業構造の大きな変化によるものだ。今後は、米国での営業に注力するために、営業手法の多様化、販売プロモーション強化を行い、テコ入れを図る。これまでの4年でシェアをほぼ0%から30%まで引き上げてきた経験で、顧客の増加と共にグローバルサインのブランド力が浸透し、一気に売上が拡大すると見ている。全世界で一月に平均して約3万件のフィッシング詐欺が報告されていることから、グローバルサインという認証局を持つ同社の優位性は揺るがない。
国内でのセキュリティ事業では、8月14日にヤフーとの業務提携を発表している。また、経済産業省が推奨する流通BMS(ビジネスメッセージ標準)に適合した電子証明書の提供を8月1日から開始している。流通BMSは、大手小売店、消費財メーカーなどをインターネットで結ぶシステムの標準化を行い、今まで煩雑であった各企業のやり取りを最適化する。その際に「流通業界共通認証局 証明書ポリシー」に適合した証明書を提供することになる。グローバルサインという認証局を持ったことで、様々なビジネスの創出が可能となっている。
今通期連結業績予想は、2月14日に発表している通り、売上高80億6200万円(前期比19.6%増)、営業利益10億9600万円(同16.2%増)、経常利益10億8300万円(同33.4%増)、経常利益10億8300万円(同33.4%増)、純利益5億3000万円(同43.0%増)と大幅増収増益を見込んでいる。
顧客のニーズも高く、1件あたりの契約単価の高いマネージドホスティング事業で先行し、セキュリティ事業で新規ビジネスを創出する等、今後の事業展開に注目。
>>GMOホスティング&セキュリティのIR企業情報
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.08 |特集


