2013年11月13日
決算情報メディアアイアール 日本インタビュ新聞社

生化学工業:第2四半期連結売上高は海外売上好調と円安効果で順調に推移


■増収効果に加え、販管費は減少し、Gel−Oneの訴訟費用が殆ど発生しなかったこともあり大幅増益となる

 生化学工業<4548>(東1)の今期14年3月期第2四半期累計期間は、国内のアルツの医療機関向け納入本数は増加したが、伸び率は縮小した。海外については、米国ではSupartzの現地販売は微減であったが、円安効果により増加した。また大手医薬品卸向けなどへの販路確立に向けた施策が進んでいる単回投与のGel−Oneの売上は増加している。中国に関しては、現地販売が引き続き増加している。

 その結果、第2四半期連結業績は、売上高154億5百万円(前年同期比16.4%増)、営業利益34億88百万円(同163.3%増)、経常利益37億83百万円(同112.4%増)、純利益31億18百万円(同146.3%増)と2ケタ増収大幅増益となった。

 売上に関しては、国内医薬品が前年同期比1億68百万円増、海外医薬品が同14億77百万円増、医薬品原体が同2億16百万円増、LAL事業が同3億3百万円増と海外における売上が好調であったことに加え、円安効果もあり順調に伸びた。

 利益面に関しては、増収効果に加え、円安により1ポイント原価率が改善した。また、販管費は、研究開発費が減価償却費などの間接経費減により減少したうえに、Gel−Oneの特許侵害訴訟費用が殆ど発生しなかったこともあり、営業利益以下が大幅に増加した。

 第2四半期連結業績が当初予想を上回るペースで推移したことから、第2四半期決算の発表と同時に通期連結業績予想の上方修正を行った。

 通期売上高は、前回予想を3億円上回る302億円(前期比13.4%増)、営業利益は2億50百万円上回る48億円(同53.5%増)、経常利益は5億円上回る55億円(同27.8%増)、純利益は4億円上回る44億50百万円(同36.6%増)の予想となった。その結果、一株当たり純利益は7.05円増加し、78.34円を見込む。

 売上高が当初予想を3億円上回る内訳は、国内医薬品は当初予想を約4億50百万円下回るが、海外医薬品は米国のSupartzおよびGel−Oneの出荷増や円安効果により、当初予想を約7億円上回り、医薬品原体もヒアルロン酸が増加することで、約50百万円当初予想を上回ると見ている。

 営業利益が2億50百万円上回る理由は、販管費の研究開発費が約1億50百万円減少する等の影響。

 純利益が4億円上回る理由は、事業構造改善費用が発生する一方で、円安による保有外貨建資産の為替差益増加や投資有価証券の売却益発生等による。

■Gel−Oneは現地販売、輸出ともに大幅増収

 主力のアルツの販売状況に関しては、第2四半期間の市場全体の伸びは0.5%増であった。同社の医療機関納入本数は前年同期比2.6%増と市場の伸びを上回る増加となった。その結果、市場シェアは1.2ポイントアップし、56.7%まで伸びている。通期では、前期比3.3%増を見込んでいる。

 海外については、第2四半期の売上高は32億61百万円(同82.8%増)と大幅増収となった。中でもGel−Oneは現地販売、輸出ともに大幅増収であった。通期の売上予想は、円安効果もあり62億円(前期比57.3%増)と大幅増収を見込む。米国でのSupartzに関しては、ターゲットを広げた積極的な販売促進活動によりシェアの奪回を目指す。

 今後売上拡大のけん引役となるGel−Oneの米国での販売・生産戦略に関しては、今年7月に大手医薬品卸と、また、10月には大手保険会社との契約が成立している。同時に、医師のGel−One認知度を高める施策を実施している。更に、製品価値の向上施策として26週間の有効性及び再投与の安全性を検証するラベル変更(追加)臨床試験を8月より開始している。一方で生産体制をより充実させるために、32億円を投資して高萩工場第3製剤棟内にGel−One専用製剤設備を新設した。中長期的な売り上げ拡大に対応できる生産能力を確保する。売上目標として、2017年度までにSupartzとGel−Oneを合わせ、米国シェア25%の確保を目指している。

 パイプラインリストを見ると、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI―6603(コンドリアーゼ)が注目されている。今年8月に日本でのPV相試験で良好な結果を取得していることから、今期中に申請を予定している。なお、米国では今年10月にPV相試験での症例登録を開始している。

 以上のように、アルツの国内市場の成長は鈍化しているが、同社のアルツは市場の成長を上回るペースで売上が伸びていることからシェアは年々拡大している。一方で、海外でのニーズも米国を中心に旺盛で、中国でも引き続き売上が伸びる見込みである。その様な状況の中で、単回投与のGel−Oneの売上拡大に向けた取り組みが進展していることから、今後の事業拡大が期待できる。

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