2008年8月
決算情報 Media-IR 日本インタビュ新聞社

クレスコが増収増益


営業組織体制の見直しにより、エンドユーザ比率は40%超へ

クレスコのホームページ  クレスコ<4674>(東1)は、7日に09年3月期第1四半期連結業績を発表した。売上高32億4900万円(前年同期比6.0%増)、経常利益1億円(同25.6%増)、純利益2800万円(同44.0%増)の増収大幅増益となり、順調なスタートを切ったといえる。

 同社はソフトウェア開発企業で、特に金融・保険分野で強みを持っている。当第1四半期では、生命保険関連は順調に売上高を伸ばしたものの、メガバンク関連の受注がサブプライム問題等の影響による設備投資への見直しを行ったため、金融・保険分野の売上が10億7900万円(同2.5%減)にとどまった。

 公共・サービス分野は子会社のクレスコ・コミュニケーションズが前年比6000万円下回るも、クレスコの運輸関連の受注が好調に推移、8億5500万円(同55.5%増)と大幅増収となった。

 流通・その他の分野ではクレスコの売上が8700万円伸びたものの、SAPコンサルティングを展開している子会社クレスコ・イー・ソリューションの売上高が前年同期より1億1900万円下回り、6億2700万円(同6.3%減)となった。同社の業績動向は人材確保と直結する部分も多く、当四半期は経験者採用の不振が影響しているようだ。

 組込型開発に関しては、通信・携帯市場の動向から、いちはやく携帯電話向け開発からデジタルテレビ向け開発に事業のポートフォリオをシフトし、通信分野の落ち込みをカバーした。その結果、携帯電話向け開発の落ち込みにより、通信分野は2億円(同32.7%減)となったが、カーオーディオなどのカーエレクトロニクス分野は3億1900万円(同5.6%増)、その他デジタル家電分野は1億6600万円(同38.3%増)、組込型全体では6億8600万円(同4.7%減)となった。

 「前期まであった不採算案件は完全に収束し、計画通りに事業展開しています。」(熊澤修一代表取締役社長)と語っているように、プロジェクトリスクに対する徹底的なマネジメントの実施により、不採算案件に悩まされる状況から脱している。

 第1四半期の受注高は35億5700万円(前期末比4.4%増)、受注残高29億1200万円(同11.9%増)と順調である。営業担当者とプロジェクトマネジャーの役割の明確化や営業専任者を12名まで増やすなどの重点施策を講じ、市場開拓と案件獲得に向けた体制を強化、営業活動を計画的、網羅的に進めたことが奏功した。「営業活動が属人的なものから組織的なものに変化し、案件情報だけでなく、お客様の投資計画や予算に関する情報など幅広い情報が集まるようになってきた。これらの営業情報をクレスコだけではなく、グループでも共有化し、連携を強化して新規案件の獲得を目指す。」(熊澤社長)計画である。成果は確実に出始めており、ベンダー経由の案件受注ではなく、直接お客様から仕事を受注するエンドユーザ比率も前期末の30%台から40%台へと高まった。お客様を直接取り込む方針が結実しつつある。

 また、新規事業であるコンサルティング事業では、数字はそれ程大きくはないが、既に顧客を確保している。今後も、大手ITソリューションベンダーが活躍している金融分野以外をターゲットとして市場を開拓する方針。「慌てず、身の丈に合った案件を着実にこなしていくところから始めていく。」(熊澤社長)

 今期連結業績予想は、売上高150億円(前期比10.6%増)、経常利益9億4000万円(同8.0%増)、純利益4億9000万円(同45.1%減)を見込んでいる。純利益が減益となるのは前期において自社不動産物件を売却した影響による。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR 2008.08 |特集