■販管費が12億6600万円減となったことから、営業利益、経常利益共に大幅増益
カーテンレール、ブラインドのトーソー<5956>(東2)は、19日に兜町平和ビルで、前10年3月期決算説明会を開催した。前10年3月期連結決算は、売上高184億2900万円(09年3月期比13.5%減)、営業利益2億4200万円(同185.4%増)、経常利益1億7100万円(09年3月期△1100万円)、純利益1億7800万円(同△2億4700万円)と減収ながら大幅増益、黒字転換を達成している。
09年度の新設住宅着工戸数は77万5千戸と07年度以降持ち直さず、08年度と比較すると25%のマイナスと同社の事業環境は非常に厳しかった。その様な状況で、売上高は13.5%減に止めたことから営業は健闘したといえる。
事業別の業績を見ると、室内装飾関連事業は新設住宅着工戸数の低迷に加えて、店頭分野も消費が奮わず、売上高175億6400万円(同13.2%減)、営業利益1億6700万円(同21.7%増)。
インテリア雑貨事業は、将来の継続的な黒字化が困難であると判断したことから09年12月で営業を中止し、清算手続きに入っている。売上高5億400万円(同25.5%減)、営業利益△15万円(09年3月期△1億3000万円)。
その他の事業は、ステッキを中心とした介護用品が堅調に推移したが、プラスチックチェーンや物流受託事業が不振となり、売上高3億5900万円(同5.8%減)、営業利益7000万円(同4.4%減)。
減収でありながらも大幅増益となった要因は、売上総利益が80億1800万円(同12.2%減)であったが、販管費が77億7500万円(同14.1%減)と12億6600万円減となったことから、営業利益、経常利益共に大幅増益となった。しかも法人税が大幅に減少したことから、最終利益も大幅増益となった。
好業績であったことから、4億6700万円の短期借入金返済を行い、有利子負債は52億3700万円(同4億100万円の減)となっている。自己資本比率も、48.8%と3.7ポイントの改善。
■長期的に住宅市場が漸減する中でも永続的に成長していく為に、長期展望「ビジョン2015」を策定
前期は、厳しい環境の中で大幅増益を達成したことから、堅調であったといえるが、新設住宅着工戸数は今後少子高齢化の影響等を受けて、年間80万戸台の推移が定着するとの見方もある。
そこで、長期展望「ビジョン2015」では、国内市場で新製品開発力と販売力を強化し、業界のリーディングカンパニーを目指すとしている。また、世界のトップブランドメーカーとして認知される企業を目指し、海外の高級ホテル等への販売を推進することで、海外販売比率10%超を達成する。更に、戸建住宅への依存度を低くするように、新規事業の継続的推進による新しい事業基盤の確立を目指すと3つの施策を示している。
基本戦略として、商品開発については差別化商品の開発、営業面では非住宅チャネルでの売上増進、リフォーム市場への営業活動深耕、海外営業では新興国のハイエンド市場の獲得、製造面については、製造原価、組立工数の削減、財務面では棚卸資産の圧縮を挙げている。
基本戦略の1番手に差別化商品の開発を挙げているが、既に、清潔+省エネの機能を持った「光触媒遮熱」ブラインドや、サッシを交換せずに単板ガラスを複層ガラスに交換できる住宅エコポイント制度対象商品「スリムタイプ」、直射日光を効果的に遮る「オーニング」等の新商材を開発・発売している。
今期業績予想は、現時点での適切な年間予想を算出することは困難であると判断したことから発表されていない。第1四半期の業績発表の時期迄には発表される予定。
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